【Sunderland×Arsenal】微妙な2-0…またもや自滅のサンダーランド&またもやサンチェスのアーセナル!
試合は、静かな立ち上がり。アーセナルは、復帰した主将アルテタが中盤の真ん中からボールを散らして、深く守るサンダーランドの隙をうかがいます。9分にチェンバレンのクロスをサンダーランドGKマンノーネがファンブルし、先週の悪夢が頭をよぎりますが、ここはオシェイが落ち着いてクリア。ボールを支配するアーセナルと、慎重に守るサンダーランドという構図でゲームは進みます。ガナーズ最初のチャンスは、14分のウェルベックのミドルシュート。トップのフレッチャーだけ残して全員が引いてくるホームチームからゴールを奪うためには、遠めからでも打つ構えをみせて、相手を前につり出すことも必要です。
20分を過ぎると、サンダーランドが攻める時間が長くなり、アーセナルは攻撃の形が創れなくなります。先に点を獲るのはホームチームではないかというムードのなか、サンダーランドの優勢は、先週に続いてDFの致命的なミスで壊れてしまいます。29分、アーセナルの最終ラインからの長いボールをハーフライン手前でトラップしたウェズ・ブラウンは、GKに戻そうとしたキックをミス。弱々しく転がったボールはアレクシス・サンチェスの餌食となり、一気にGKとの1対1に持ち込んだ背番号17は、軽く浮かしたシュートでマンノーネをかわします。1-0となって、自分たちのペースを取り戻したガナーズは、カソルラ、アルテタが次々とミドルシュート。いずれも枠にはいかなかったものの、先週までのプレミアリーグではなかなか見られなかった積極的なプレイでした。
前半終了間際には、アーセナルが波状攻撃を仕掛けますが、サンダーランドはペナルティエリアに9人が入って応戦。最初の45分は1-0のまま終わります。何とか1失点で折り返したサンダーランドは枠内シュートゼロ。どこかでリスクをとって攻めに出ないと、「今週もミスで負けた」とサポーターを失望させることになります。
後半、最初のチャンスはサンダーランド。51分、右からのクロスをロドウェルがヘッドで叩きますが、シュチェスニーがキャッチ。フレッチャーに代わってコナー・ウィッカムがピッチに入ったサンダーランドはラインを上げて攻勢に転じ、パスミスが多いアーセナルは、思うように中盤を支配できません。64分、サンダーランドのMFラーションがミドルを放つもGKの正面。試合は膠着したまま、両者とも攻めの糸口がつかめません。74分、アーセナルにまたも負傷発生。足を引きずりながらベジェリンと代わったのは、チャンピオンズリーグのアンデルレヒト戦で貴重な同点ゴールを決めたキーラン・ギブスです。アーセナルの交代と同時に、ポジェ監督はアルティドールとヨルディ・ゴメスをピッチに送り、攻撃に厚みを持たせようとします。
78分、アーセナル久々のチャンスは、左SBにまわったモンレアルのクロス。ニアに入ってヘッドでコースを変えたウェルベックの一撃は、枠の上に外れます。83分、敵陣でアレクシスがボールを奪い、ウェルベックとカソルラが絡んだカウンターを仕掛けますが、カソルラの左足シュートはマンノーネが楽にキャッチ。87分の速攻も、ウェルベックの落としをカソルラが大きく打ち上げてしまいます。90分、チェンバレンout、ロシツキin。91分に左サイドを崩したチャンスも、ウェルベックのきれいなグラウンダーをカソルラがシュートミス。双方のミスが目立ったゲームは、最後の最後で本日最大のミスが出て、あっけない幕切れとなります。
92分、アレクシス・サンチェスがドリブルで攻め上がり、ペナルティエリアに入って左に軽く出したパスはバックリーがカット。バックリーはすかさず短いパスをGKマンノーネに預けますが、詰めてきたアレクシス・サンチェスに焦ったのか、マンノーネは蹴ろうとした立ち足でボールを突くという小学生のようなミスをしてしまいます。これを拾ったアレクシスは、無人のゴールに難なくプッシュ。アーセナルが2つのバックパス絡みのミスを確実にゴールにつなげ、今季プレミアリーグで2回目となるクリーンシートを決めました。
相手がミスをしてくれて勝ったからよかったものの、アーセナルは最近の定番となっている「低調の85分、怒涛のラスト5分」をきれいにトレースしただけでした。最後、あれだけチャンスがあったカソルラには、決めてほしかったですね。アーセナルのいちばんの問題は、「前線でタメがなく、ダイレクトパスなどの連携もないので、裏に抜ける動きが少なく横パスに終始しがち」なこと。これは、ジルーとエジルが戻れば解決してしまうのではないかと思います。いや、それにしても、今日もFCサンチェス。あれだけ走って、CBやGKにしつこく絡んで狙っているからこそ、あの2ゴールがあるわけですね。モヤモヤするゲームでしたが、この出来で勝ち点3をゲットしたのは大きな収穫。ギブスの状態は気になりますが、来週以降のプレミアリーグでは、ラムジーとウォルコットの復活に期待しましょう。
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ミス中のミスだけをエースが一人で決めるというクソ試合でした…。(この後観たクラシコとの差…)
このままだと最終的にセインツをギリギリ上回ってまた4位という状況が目に浮かびます。
ManUtdが上がってきたらそれすらも…。
やはりセスクやソングのように、ダイナミックな展開ができるMFがいないのが攻撃がワンパターン化する要因だと思います(無敗時代はどうだったのでしょうか、その頃のことはあまりわかりませんが)。
若干似たような選手が多すぎる気がします…。
なのでケディラもいいんですが、そういう選手が来てくれたらいいな、と思います。
重要な試合が多いと、更新大変ですね、ご苦労様です。
今日の試合も、煮え切らない内容でしたが、サンダーランドの低調さに救われての
勝利でした、ま、今は内容より、勝ち点3かもしれませんが・・・。
ただ、アルテタ&フラミニのコンビだったからか、ボランチ2枚の4-2-3-1
だったので、この点においては変化があったのかな?と。
これが、この試合だけなのか、これからこのシステムで行くのかはわかりませんが、
もともとボランチが薄い、と言われているわけですし、何よりも昨シーズンの
ラムジーも3列目からの攻め上がりの方が活きていたので、継続して欲しいですね。
次の試合の、監督の決断に注目です。
プレミアリーグ大好き!さん
無敗時代はビエイラが中盤を仕切っており、リュングベリ、ピレス、ジジウベルト・シルバでした。運動量とパスワークの速さが印象的でしたね。
サッカー小僧!さん>
ありがとうございます。ヴェンゲルさんは「併用する」といっているみたいですね。私も、ラムジーは後ろから攻め上がって「1枚増える」状態になるほうがいいと思います。