【MAN.CITY×Swansea】右から崩したマンチェスター・シティ、CLに弾みがつく貴重な勝ち点3!
スウォンジーを本拠地エティハドに迎えたゲームは、プレミアリーグ3位と5位の対決らしい接戦となりました。この試合は、マンチェスター・シティが悪かったというより、スウォンジーが元気だったといったほうがいいでしょう。ホームチームには、強いときの彼ららしさが随所に戻ってきてはいるものの、ダヴィド・シルヴァ不在の攻撃陣の連動性は今ひとつ。守備においても、サバレタと故障明けのコンパニが時折連携を欠き、9分にボニー・ウィルフリードが決めたスウォンジーの先制点は、中央を完全に破られた彼らのエラーでした。アーセナルを破ったやっかいな相手に2-1と勝ち切ったのはよかったと思いますが、アクセル全開まではもう少し時間が必要なようです。
しかし、この日の彼らは、そこから10分で試合をイーブンに戻します。18分、ヤヤ・トゥレからのパスを右サイドで受けたヘスス・ナバスは、最終ラインの裏に抜けていく速いグラウンダーをフィード。CBの間から抜けて、このボールをGKの目の前で軽くタッチしてゴールに流し込んだのはFWヨヴェティッチでした。マンチェスター・シティが右側に守備の問題を抱えていたのに対し、スウォンジーの穴は左CBアシュリー・ウィリアムズと左SBテイラー。ナバスのクロスに対して、テイラーが厳しくいってさえいれば、ポジション取りがよくなかったアシュリー・ウイリアムズの裏を簡単に通されることはなかったでしょう。彼らは、後半に入ってもホームチームの侵入を簡単に許し、チームが負ける直接的なきっかけを作ってしまいます。
39分、クリシーの強烈なミドルがポストを直撃すると、スウォンジーも負けじと反撃。47分、先日のゲームでアーセナルのチャンバースに完勝したモンテーロが、左からドリブルで突破を図ってボニーとワンツー。あっさりコンパニを置き去りにしたモンテーロには、しかし角度がありませんでした。左足シュートは、ジョー・ハートがブロック。1-1のまま後半に入ると、マンチェスター・シティが敵の左サイドを狙って効果的な攻撃を仕掛けます。
56分のサバレタのミドルも左の2人のマークが緩く、61分には、同じペナルティエリアの角でフェルナンジーニョをフリーにさせ過ぎました。右からのパスを受けたフェルナンジーニョが、すぐ横を猛然と走ってくるヤヤ・トゥレに落とすと、そのスピードについていけない3人の選手が一気に無力化します。ゴール前で完全にフリーになったヤヤ・トゥレは、DFバートリーのスライディングより先にボールをプッシュ。これにはGKファビアンスキも何もできず、マン・シティがついに逆転しました。
スウォンジーが惜しかったのは、86分に途中出場のゴミスがハートと1対1になったシーン。仕掛け人はまたもボニーで、コンパニとサバレタが裏にフリーで入られたのは、これが3回めです。下がりながらの絶妙なダイレクトパスを受けたゴミスに足りなかったのは冷静さで、GKハートの足元を狙えば、勝ち点1でこのゲームを終えられていたかもしれません。このシュートが大きく右に外れると、終了間際のシェルヴィのFKもわずかに枠外。マンチェスター・シティは、冷や汗をかく展開ながらも、月初のマンチェスターダービー以来となる久しぶりの勝ち点3をゲットしました。
バイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズリーグを控えた今、気分よく勝利で終えられてよかったですね。一昨年の欧州王者との対決では、マンチェスター・シティは直近5戦で2勝3敗。相手のほうが1試合ホームゲームが多いので、実はまったくの互角です。エティハドで、今季のチャンピオンズリーグ初勝利を挙げられれば…マン・シティの希望は最終戦につながり、ローマに勝てばグループリーグ突破となります。プレミアリーグ王者らしい試合を、ぜひ!
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