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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Everton×MAN.CITY】 まったくいいところなし!マンチェスター・シティ後退

ホームのエヴァートン、快勝といっていいでしょう。MVPは、文句なしにGKムハ。66分、78分の2回、右サイドでフリーになった選手の足元に果敢に飛び込むプレイで、マンチェスター・シティの同点チャンスを阻止。ディフェンダーも集中力が高く、中央から危ないシュートを打たれるシーンはほとんどありませんでした。両者互角の展開を動かした先制点は32分、オスマンのスーパー・ミドルシュート。中央25メートル付近から左足で放ったシュートは、アウトに回転がかかって左隅へ絶妙なループを描いて流れ、GKハートが全く動けない弾道でした。61分にピーナールが2度目の警告を受け、10人となったにも関わらず、数的不利を感じさせないサッカーでマン・シティを圧倒。追加タイム3分にカウンターからイエラヴィッチのシュートが決まった瞬間、モイーズ監督が会心の笑顔で思わずピッチ内に入り、ガッツポーズをしたのもうなずけます。

対するマンチェスター・シティはどうしたのでしょうか。コンパニ、アグエロ、ヤヤ・トゥレ、ロドウェルといった中心メンバー、好調な選手がいなかったのは大きいですが、全体的にチャレンジするパスが少なく、相手にとって怖くないサッカーに終始してしまったように思います。いいときのテベスは豊富な運動量で周りを使うパスをこまめに入れ、ペナルティエリアにフリーで侵入できる状況を作るのですが、この日は自分で持つ時間が長く、シュートも遠目から。ジェコの足元にいいボールが入ることもなく、いわゆるバイタルエリア、ペナルティエリアの外側をうまく守られましたね。0-1の状況から交代で投入されたナスリはまったく機能せず、1人多い状況を活かすことができませんでした。

ボールに対する寄せの速さ、イエロー6枚をもらうほどの当たりの強さと粘り強いディフェンス。エヴァートンは先日、FAカップで敗退してしまったので、プレミアリーグで何とか5位に入って、来季はヨーロッパで戦いたいという思いが強かったのでしょう。逆にマンチェスター・シティは、上とも下とも離れており、FAカップを獲れるチャンスもあり、プレミアリーグに対するモチベーションが、相手に比べて上がりきらなかったのかもしれません。昨年のマンチェスター・ユナイテッドはエヴァートン戦で4-2から追いつかれたのが致命傷となり、マン・シティにチャンピオンの座を譲ることになりました。上位チームにとって、嫌な相手ですね。この後、トッテナム、アーセナル、チェルシーと、3位・4位争いをしている全チームがエヴァートン戦を残しています。泣かされるのはどこでしょうか?

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