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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハリー・ケインが決勝ゴール!?過去データと直近トレンドで導き出すノースロンドンダービーの展開予想!

プレミアリーグ11節の最注目カードは、ジョゼ・モウリーニョのトッテナムとミケル・アルテタ率いるアーセナルが激突するノースロンドンダービーです。最近10年は、両者がこれほど対照的な状態で決戦を迎えることはありませんでした。ホームでライバルを迎え撃つトッテナムは、6勝3分1敗でプレミアリーグ首位に君臨。不安を抱えたままで敵地に赴くアーセナルは、14位という不本意なポジションに沈んでいます。

とりわけコントラストが鮮やかなのは、ストライカーのスタッツです。リヴァプールとチェルシーに次ぐ21ゴールをゲットしているスパーズは、ソン・フンミンが10戦9発2アシスト、ハリー・ケインが10戦7発9アシストといずれも絶好調。以前は最前線に張っていた10番は、中盤に降りて楔のパスを受け、左右にさばく「偽9番」として新境地を開いています。ハリー・ケインのアシスト、ソン・フンミンがゴールというフィニッシュは既に7発!リーズのクリヒからバンフォードと、ヴィラのグリーリッシュからオリー・ワトキンスの3発をぶっちぎって今季プレミアリーグ最多となっています。

ガナーズのほうは、ラカゼットが8戦3ゴールでアシストなし。契約延長したばかりのオーバメヤンは、10戦2ゴール1アシストと不振にあえいでいます。最高給になったともいわれるエースは、7節のマンチェスター・ユナイテッド戦の決勝点はPKで、オープンプレーからのゴールは開幕のフラム戦が最後です。チーム全体としても直近6試合はPKとショートコーナーからの2ゴールしかなく、9時間半も相手の守備を崩して決めたゴールがない状態が続いています。

今季プレミアリーグの戦績とストライカーの調子をチェックすると、スパーズが断然有利に見えますが、過去のデータを重ねると、有利どころかスパーズの勝利しかないと説得させられそうになります。2011-12シーズン以降のノースロンドンダービーでアウェイチームが勝ったのは、開始2分にトマシュ・ロシツキがスーパーショットを決めた2014年3月のホワイト・ハート・レーンのみ(0-1)。この後、スパーズのホームゲームは、「クリーンシートで勝利」「アーセナルが先制した後、ドローか逆転」の2つの結末に分かれています。

2015-16シーズンまで、21年連続でスパーズより順位が上だったガナーズですが、直近4シーズンはトッテリンガムデイを迎えることなく、ライバルを見上げながらシーズンを終えています。「今季の順位」「直近の順位」「ストライカーのスタッツ」「ダービーのアウェイの戦績」と、アーセナルに不利なカードが4枚並びました。ラスト1枚は、最も強烈です。アーセナルキラーのジョゼ・モウリーニョは、「ホームのガナーズ戦で10試合6勝4分と負けなし」。ヴェンゲルとエメリが積み上げた負の遺産を、アルテタが清算できるかと注目されています。

モウリーニョが勝てば、「ハリー・レドナップ以来10年ぶりとなるスパーズの監督就任直後のノースロンドンダービー連勝」。アルテタが負ければ「53年ぶり史上2人めとなるガナーズの監督就任直後のノースロンドンダービー連敗」となります。ハリー・ケインは11試合10ゴールと、ノースロンドンダービー最多得点。オーバメヤンも、ドルトムント時代から通算してスパーズ戦10試合7ゴールと相性のいい相手です。以上、材料は揃いました。過去のデータと直近トレンドから試合展開を占うと、こうなります。

「オーバメヤンがセットピースから先制ゴールを決めるも、ハリー・ケインのアシストでソン・フンミンが同点ゴール。最後にハリー・ケインが自ら逆転ゴールをゲットし、2-1でスパーズ」

いかがでしょうか。直前に負傷が伝えられたスパーズのエースは間に合うのか。順調に回復していると伝えられたトーマス・パーティーの復帰はあるのか。アウェイのアーセナルが絶対不利といわれるノースロンドンダービーは、日本時間で月曜日の1時30分にキックオフです。


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