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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×MAN.CITY】両者とも勝負のカードを切らず…守備重視でやむなしの0-0ドロー!

昨季プレミアリーグの29節では、オールド・トラフォードのダービーでペップに勝ったことがなかったマンチェスター・ユナイテッドが2-0で勝ってダブル達成。勝ったほうが優勝争いに残る一戦となった今季のマンチェスターダービーは、どんな展開になるのでしょうか。スールシャール監督は、ポグバ先発の4-4-2で戦うようです。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。アンカーはフレッジ、インサイドにポグバとマクトミネイ、ブルーノ・フェルナンデスの前にラシュフォードとグリーンウッドの2トップという布陣です。

厳しいプレスで主導権を握ろうとするマン・シティに対して、サイドから崩そうとするマンチェスター・ユナイテッド。ロドリとフェルナンジーニョは、どんな関係で中盤を仕切るのでしょうか。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ジョン・ストーンズ、ジョアン・カンセロ。センターにロドリとフェルナンジーニョが並び、2列めにデブライネ、スターリング、マフレズ。最前線は、今季プレミアリーグで2ゴールに留まっているガブリエウ・ジェズスです。ギュンドアンとフォーデンをベンチに置いて、中盤センターを厚くしたのは、先制点を奪われる展開を回避したかったからでしょうか。

ホームチームのサイドの守備が厚く、マン・シティがボールを回しながらスペースを探す時間が続いています。11分、ポグバの浮き球でボックスに入ったブルーノ・フェルナンデスのクロスは、中に通らず。CKをニアで受けたリンデロフがヘッドでファーに送ると、マクトミネイのスライディングは空振りに終わりました。18分にリンデロフが入れた縦へのロングフィードは、抜け出したブルーノ・フェルナンデスが触れず、エデルソンがキャッチ。21分、デブライネとのワンツーでボックス左に出たスターリングは、切り返しからのシュートをマグワイアにぶつけてしまいました。

25分右から中に入ったマフレズがCBの裏に浮かすと、斜めに走ってきたガブリエウ・ジェズスのボレーは枠の上にアウト。27分に左サイドから蹴ったマフレズのFKは、フリーで合わせたジョン・ストーンズのヘッドがうまく当たらず、デ・ヘアが冷静に手の内に収めました。30分、エデルソンのキックミスをブルーノ・フェルナンデスがカットし、ラシュフォードのラストパスがゴール前で待っていたポグバへ。左足のボレーは、ジョン・ストーンズがコースに入ってCKに逃れました。右からのキックに競り勝ったマグワイアのヘッドは、クロスバーすれすれにアウト。シュート本数は5対2で、マンチェスター・ユナイテッドがリードしています。

35分、ガブリエウ・ジェズスが左からドリブルで突進したカウンターは、中央でパスを受けたデブライネが股抜きパスでマフレズを走らせると、フリーの左足シュートをデ・ヘアが足でブロック。リバウンドを叩いたデブライネのボレーは浮いてしまいました。前半は0-0、シュート数は7対4。より満足度が高いのは、スールシャール監督のほうでしょう。後半開始直後の47分、ラシュフォードが引っかけられてPKを示す笛が鳴りましたが、VARはブルーノ・フェルナンデスのアーリークロスが出た瞬間のオフサイドを取っています。

54分、フレッジからポグバに縦パスが通り、ラストパスが左からスプリントしたラシュフォードへ。左足のシュートは、明らかにニアに外れるミスキックです。マン・シティのプレスを嫌がるホームチーム。60分のフェルナンジーニョのミドルは、左に外れました。指揮官が動きにくい展開。ミスをしたほうが敗れるのではないでしょうか。ペップが動いたのは65分、マフレズに代えてフェラン・トーレスです。68分にカンセロの速いボールが裏に出たガブリエウ・ジェズスに通ったチャンスは、落としを受けたデブライネのシュートをマグワイアがブロックしました。

74分にグリーンウッドと代わったのは、今季プレミアリーグで6戦ノーゴールのマルシアル。80分にデブライネが直接狙ったFKは、赤い壁に阻まれました。88分、マルシアルの縦パスを受けたブルーノ・フェルナンデスが振り向きざまに放ったシュートは、エデルソンの正面。90分にも右から上がった18番がボックス手前で左足を振り抜きますが、ボールはファーポストの外に切れていきました。オンターゲットが2本ずつしかなかった神経戦は、ゴールレスのままタイムアップを迎えました。

両者ともに、失点回避の意識が高かった一戦。スターリングとガブリエウを封じたマグワイアは、マン・オブ・ザ・マッチに推せる出来だったのではないでしょうか。自陣ではセーフティ、敵陣ではシンプルを貫いたポグバも悪くなかったと思います。フレッジは今のチームに不可欠とあらためて実感したゲームでもありました。ベルナルド・シウヴァとフォーデンに準備させていたペップも、無理をせずに1ポイントを受け入れました。コンビネーションでボックス脇を崩すシーンを創れず、デブライネの個人技頼みになった後半を見れば、この結果はやむなしでしょう。

毎年恒例のタイトなスケジュールが続く季節ですが、スールシャールもペップも年末までビッグ6との直接対決がなく、3ポイントを重ねてスパーズとレッズを視界に捉えておきたいところです。マンチェスター・ユナイテッドの次節は最下位シェフィールド・ユナイテッド。マンチェスター・シティは19位のWBA。ブルーノ・フェルナンデスとデブライネを休ませるならここでしょう。エースの不在時に、フォーデンやファン・デ・ビークが結果を出してくれれば、いい状態で年末年始に突入できるのですが…。出遅れ気味だったチームを立て直しつつある指揮官たちの手綱さばきを堪能したいと思います。


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