過去の監督たちなら年内で解任!? 大ピンチのランパード、次戦で負けたら…!
2003年7月にチェルシーを買収したアブラモヴィッチさんは、その後の17年で9人を正式な監督として招聘しているのですが、プレミアリーグで優勝できなかったのに2年めを迎えたのは、2013年に復帰したジョゼ・モウリーニョとフランク・ランパードだけです。2008-09シーズンのフェリペ・スコラ―リは年明けのプレミアリーグを2勝1分2敗としただけで、4位ながら2月に解任。2011-12シーズンのアンドレ・ヴィラス・ボアスは2月に5位に転落し、3週間後にWBAに敗れてクビになりました。
後を継いだロベルト・ディ・マッテオは、チャンピオンズリーグ制覇というクラブ史上初の快挙をもたらしたのに、次のシーズンの11月に4試合連続勝利なしの責任を問われて解任。このとき、チェルシーは7勝3分2敗で3位に着けていました。勝てなかった4つのうち2つは、マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールです。CLでユーヴェに敗れてグループステージ敗退が決まったのが直接的な理由ですが、それにしても厳しすぎます。初年度でプレミアリーグを制覇したアンチェロッティとコンテは、2年めに不振の責任を取らされました。アンチェロッティの致命傷は無冠、コンテはCL出場権逃し。前者はプレミアリーグ2位、後者はFAカップを制覇したのに…!
長々と、チェルシーの指揮官たちの解任劇について紹介したのは、フランク・ランパードがいかに特別な状況にあるかを確認したかったからです。就任1年めは、スコラーリとAVBなら最後までやらせてもらえなかったプレミアリーグ4位フィニッシュ。彼らが指揮を執っていれば、11月末からボクシングデーまでの2勝5敗か、1月の2分2敗のいずれかでアウトだったはずです。2年めの今季は、8勝5分6敗で8位。ディ・マッテオなら、序盤の2勝3分1敗で終わっていたかもしれません。何とかそこを乗り越えたとしても、エヴァートンとウルヴスに敗れた後、アーセナル戦を落として4戦1勝3敗となったところでジ・エンドでしょう。
ランパード監督が2年めを任せられたのは、「クラブのレジェンドを無下に切れない」「補強禁止処分を受けているのに引き受けてくれたから」といった理由があったからでしょう。火中の栗を拾ってくれた若き指揮官がサインした契約書には、2020-21シーズンのスタートを確約するような条項が入っていたのかもしれません。トロフィー獲得をめざすロシア人オーナーは、アザール基金を惜しげもなく吐き出し、ヴェルナー、カイ・ハヴェルツ、チルウェル、ツィエク、チアゴ・シウヴァという華やかな大型補強を敢行しました。過去の監督たちの戦績を辿れば、無冠が許されないのは一目瞭然です。
一昨日のレスター戦を2-0で完敗した直後、現地メディアに「sack」の4文字が乱れ飛びました。多少勝ち点を落としたとしても、試合内容が悪くなければいいのですが、多大な費用を投じてブラッシュアップした攻撃陣は直近5試合で4ゴール。アーセナル戦のタミー・アブラハムと、マン・シティ戦のハドソン=オドイは3-0で負けている試合の最終盤の1発で、期待のヴェルナーとカイ・ハヴェルツは相変わらず絶不調です。現在のTOP6に2分4敗で、マン・シティ戦以外はすべてノーゴールというのもネガティブな評価につながる材料でしょう。
次節で戦うウルヴスは、ラウル・ヒメネスが頭がい骨骨折でリタイアしてから、1勝2分6敗という大スランプに陥っています。スタンフォード・ブリッジでこのチームに敗れれば、サポーターの期待を背負ったレジェンドのチャレンジは打ち切りとなるのではないでしょうか。「ミラー」が挙げている後任候補は、パリを追われたばかりのトーマス・トゥヘルと、英語を2年間学び続けたマッシミリアーノ・アッレグリ。いずれも国内リーグ優勝とCLファイナル進出の経験があり、フランク・ランパードに不足している要素をアピールできる監督です。
直近のパフォーマンスが悪くない選手を前線に配するなら、ジルー、メイソン・マウント、ハドソン=オドイ、ツィエクでしょうか。負傷しているジルーとカンテが、万全の状態に戻ってくれればと願っております。ランパード監督のチームづくりを見続けたい者として、指揮官の望みをつなぐ救世主が現れることを期待しているのですが…。注目の一戦は1月27日。もちろん、DAZNのライブで観戦します。
後を継いだロベルト・ディ・マッテオは、チャンピオンズリーグ制覇というクラブ史上初の快挙をもたらしたのに、次のシーズンの11月に4試合連続勝利なしの責任を問われて解任。このとき、チェルシーは7勝3分2敗で3位に着けていました。勝てなかった4つのうち2つは、マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールです。CLでユーヴェに敗れてグループステージ敗退が決まったのが直接的な理由ですが、それにしても厳しすぎます。初年度でプレミアリーグを制覇したアンチェロッティとコンテは、2年めに不振の責任を取らされました。アンチェロッティの致命傷は無冠、コンテはCL出場権逃し。前者はプレミアリーグ2位、後者はFAカップを制覇したのに…!
長々と、チェルシーの指揮官たちの解任劇について紹介したのは、フランク・ランパードがいかに特別な状況にあるかを確認したかったからです。就任1年めは、スコラーリとAVBなら最後までやらせてもらえなかったプレミアリーグ4位フィニッシュ。彼らが指揮を執っていれば、11月末からボクシングデーまでの2勝5敗か、1月の2分2敗のいずれかでアウトだったはずです。2年めの今季は、8勝5分6敗で8位。ディ・マッテオなら、序盤の2勝3分1敗で終わっていたかもしれません。何とかそこを乗り越えたとしても、エヴァートンとウルヴスに敗れた後、アーセナル戦を落として4戦1勝3敗となったところでジ・エンドでしょう。
ランパード監督が2年めを任せられたのは、「クラブのレジェンドを無下に切れない」「補強禁止処分を受けているのに引き受けてくれたから」といった理由があったからでしょう。火中の栗を拾ってくれた若き指揮官がサインした契約書には、2020-21シーズンのスタートを確約するような条項が入っていたのかもしれません。トロフィー獲得をめざすロシア人オーナーは、アザール基金を惜しげもなく吐き出し、ヴェルナー、カイ・ハヴェルツ、チルウェル、ツィエク、チアゴ・シウヴァという華やかな大型補強を敢行しました。過去の監督たちの戦績を辿れば、無冠が許されないのは一目瞭然です。
一昨日のレスター戦を2-0で完敗した直後、現地メディアに「sack」の4文字が乱れ飛びました。多少勝ち点を落としたとしても、試合内容が悪くなければいいのですが、多大な費用を投じてブラッシュアップした攻撃陣は直近5試合で4ゴール。アーセナル戦のタミー・アブラハムと、マン・シティ戦のハドソン=オドイは3-0で負けている試合の最終盤の1発で、期待のヴェルナーとカイ・ハヴェルツは相変わらず絶不調です。現在のTOP6に2分4敗で、マン・シティ戦以外はすべてノーゴールというのもネガティブな評価につながる材料でしょう。
次節で戦うウルヴスは、ラウル・ヒメネスが頭がい骨骨折でリタイアしてから、1勝2分6敗という大スランプに陥っています。スタンフォード・ブリッジでこのチームに敗れれば、サポーターの期待を背負ったレジェンドのチャレンジは打ち切りとなるのではないでしょうか。「ミラー」が挙げている後任候補は、パリを追われたばかりのトーマス・トゥヘルと、英語を2年間学び続けたマッシミリアーノ・アッレグリ。いずれも国内リーグ優勝とCLファイナル進出の経験があり、フランク・ランパードに不足している要素をアピールできる監督です。
直近のパフォーマンスが悪くない選手を前線に配するなら、ジルー、メイソン・マウント、ハドソン=オドイ、ツィエクでしょうか。負傷しているジルーとカンテが、万全の状態に戻ってくれればと願っております。ランパード監督のチームづくりを見続けたい者として、指揮官の望みをつなぐ救世主が現れることを期待しているのですが…。注目の一戦は1月27日。もちろん、DAZNのライブで観戦します。
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