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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Fulham×MAN.UTD】ブルーノ、カバーニ、ポグバ!マン・ユナイテッドが7度めのアウェイ逆転で首位キープ!

勝てば首位キープ、ドロー以下ならレスターとマンチェスター・シティの下。プレミアリーグ12戦連続無敗のマンチェスター・ユナイテッドにとって、18位とのゲームはもちろん必勝ですが、守備力が向上したフラムは簡単に勝てる相手ではありません。直近6試合は5分1敗で2失点以上はなし。リヴァプールとトッテナムから勝ち点1をゲットし、チェルシー戦は1-0の惜敗です。

スールシャール監督は、リヴァプール戦に出場したリンデロフ、マクトミネイ、ラシュフォードをベンチスタートとしています。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、バイリー、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターはポグバ&フレッジ、2列めにグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、マルシアル、ワントップにカバーニという布陣です。

立ち上がりはフラムペース。2分のルックマンのミドルは、デ・ヘアが落ち着いてキャッチしました。リヴァプール戦を思い出させる獰猛なプレスと中央突破。5分にアンギッサの縦パスでラインの裏を取ったルックマンは、ワン=ビサカが残っていたためオフサイドはありません。ボックス右に入り、デ・ヘアと1対1になったドリブラーは、鋭いシュートで足元を抜きました。いきなりビハインドを背負ったマンチェスター・ユナイテッドは、今季プレミアリーグのアウェイゲームで7勝2分ですが、そのうち6試合が逆転勝利です。

10分を過ぎてからは、プレミアリーグ首位チームのポゼッション。それまで消されていたブルーノ・フェルナンデスが、同点ゴールを生み出したのは21分でした。フレッジの鋭いパスが足元に入ると、左足の強烈なシュートはポストにヒット。アンギッサから奪った二次攻撃で、いつの間にか左サイドに入ったブルーノが速いクロスを入れると、アレオラがファンブルしたボールをカバーニが冷静に押し込みました。1-1となった直後の18番のミドルは、アレオラが右に飛ぶビッグセーブで逆転を阻止しました。

29分のCKで完全にフリーだったマグワイアは、右隅を狙ったヘディングがミスタッチ。34分にボックス左手前から蹴ったブルーノ・フェルナンデスのFKは、高く浮いてしまいました。37分、ドリブルが武器のアンギッサが左からするすると上がると、縦に転がした絶妙なスルーパスがカヴァレイロへ。左足で打ちたかったアタッカーは、最初のタッチをミスしてしまいました。43分にルーク・ショーのクロスを叩いたマルシアルのヘッドは枠の上。1-1で始まった後半の立ち上がりは、互角の展開です。

47分のハリソン・リードのミドルはクロスバーを越え、50分のCKで競り勝ったマグワイアのヘッドはうまく当たらず。右サイドから積極的に仕掛けるロフタス=チークは要注意です。目の覚めるようなスーパーミドルが左隅に突き刺さったのは65分。ハリソン・リードをかわしたポグバは、効果的なパスを出せないと見るや、すぐさま左足を振り抜き、チームメイトを歓喜させました。1分後、右にいたブルーノ・フェルナンデスに預けたカバーニがゴール前に走り込むと、完璧なタイミングでクロスが入り、ジャストミートしたヘッドで3点めと思いきや、アレオラが左に弾き出しました。

75分、途中出場のカマラのスルーパスでロフタス=チークがボックスに侵入。決定的な一撃がGKの脇を襲いますが、デ・ヘアが足に当てるビッグセーブでリードを守りました。レミナとミトロヴィッチを投入し、同点をめざすスコット・パーカーに対して、スールシャール監督が動いたのは85分。マルシアルとグリーンウッドに代えて、マクトミネイとラシュフォードです。93分、レミナの縦パスがルックマンに通ると、左足のシュートはワン=ビサカがブロック。ミトロヴィッチのヘッドがDFに当たってポストすれすれを抜けるシーンもありましたが、マンチェスター・ユナイテッドが猛攻をしのいで首位をキープしました。

ブルーノ・フェルナンデスのミドルで最終ラインを混乱させ、GKのミスを誘って同点。バーンリー戦で素晴らしいボレーを決めたポグバが、超絶ミドルを叩き込んで逆転。フラムのアグレッシブなアタックと堅い守りに苦しんだマンチェスター・ユナイテッドが、個の力でねじ伏せました。現地メディアは、ポグバの決勝ゴールを見出しにするものと思われますが、豊富な運動量とパスワークで中盤を仕切ったフレッジと、的確なポジショニングでシュートコースを切り続けたマグワイア&バイリーにも拍手を送りたいと思います。

前半戦を終えて首位はうれしい誤算。このまま最後まで走り続けてほしいと願いつつ、ラクな試合がひとつもない2020-21シーズンは、最後までどこが勝つかわからない大混戦が続くのではないかと思います。後半戦のキーマンとして注目しているのは、主力を休ませるために奮起してほしいファン・デ・ベークと、昨季の輝きを取り戻してほしいマルシアル&グリーンウッドです。手持ちの戦力を活かしきった指揮官が、トロフィーを手にするであろうサバイバルゲームを、いい雰囲気をキープしながら乗り切っていただければと期待しています。


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