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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ベテラン・デフォーがサンダーランド濃厚⁉ ボニーのマンチェスター・シティは決定!

レスター、クリスタル・パレス、QPR、サンダーランド、ハル・シティ…。プレミアリーグ経験があって計算ができ、32歳のベテランなうえにご本人がトロントを退団希望のようでお値段も手頃なイメージ。そりゃ、中堅以下のクラブにモテモテでしょうと情報をチェックしてみると、何と10クラブ以上が興味ありだったとのこと。元イングランド代表のストライカー、ジャーメイン・デフォー。プレミアリーグ通算124ゴール、代表では55試合19得点のゴールゲッターにいちばん近いのは、ウェストハム、ポーツマス、トッテナムと3つのクラブで一緒に戦ったハリー・レドナップ監督率いるQPRだとばかり思っていました。リオ・ファーディナンド同様、「キャリアの最後は世話になった指揮官の下で」という選択をするのではないか、と。

しかし、デフォーを射止めたのは、今季20試合中11引き分け、スコアレスドロー6試合、総得点18はプレミアリーグ20クラブ中19位の貧攻サンダーランドのようです。「サン」は移籍決定、「ガーディアン」は濃厚と伝えている電撃移籍劇は、予想以上の高額移籍金&好待遇。トロントFCで19試合11ゴールと、得点力に衰えはなさそうとはいえ、一度トップリーグからリタイアした32歳に移籍金1400万ポンド(約25億円)とは張りましたね。「サン」の報道ではありますが、3年半の契約でデフォーの年俸は8億5000万円だそうで、悪名高きタブロイド紙は、サンダーランドの愛称「Black Cats」になぞらえて「Fat Cat Defoe(太った猫=不労所得者デフォー)」などという見出しを掲載。ともすると払い過ぎになりそうな契約に疑問を投げかけています。

トロントにいったときは、「第一線を離れてのんびりサッカーモード」「そろそろキャリアの黄昏」かと思いましたが、契約の情報を見る限りでは、デフォーはまだまだ色気たっぷりのようです。コナー・ウィッカムが伸び悩んで2ゴール、スティーブン・フレッチャーが4ゴールと点が獲れないサンダーランドの悩みは、抜け目ないベテランが解決してくれるのでしょうか。ポジェ監督は、チームに加わるのは精悍な猫であってほしいと、祈るような気持ちでデフォーの合流を待っていることでしょう。

そして本日は、北からのビッグニュースがもうひとつあります。ついに決まりました!ウィルフリード・ボニーがマンチェスター・シティ移籍です。昨季、フィテッセからスウォンジーにやってきた点取り屋は、プレミアリーグ通算54試合で26ゴール。周囲にダヴィド・シルヴァやヘスス・ナバス、アグエロ、ナスリがいれば、今まで以上のペースでゴールを重ねそうです。最大2800万ポンド(約49億8000万円)と報道された移籍金は、出場試合数やプレミアリーグ優勝など、条件によって変動する契約となっているのでしょうか。これは、怖い。ボニーの貢献度は、ヨヴェティッチよりもお隣のファルカオよりもおそらく上、早くなじめば前半戦のジエゴ・コスタ並みの大暴れをする可能性もあると思います。

来る人あれば行く人ありで、サンダーランドは今季11試合ノーゴールのアルティドールがアメリカ帰国を噂されており、マンチェスター・シティのヨヴェティッチはユヴェントスと交渉中と報じられています。両者とも、クラブに来てからわずか1年半。香川真司は2年でしたが、期待値を下回れば2年持つか持たないかというサイクルの速さです。ハリー・ケインがエースとして活躍し始めたトッテナムは、ソルダードを見切るのでしょうか。この冬は、もうひとつふたつ、移籍関連のビッグニュースがあるのではないかとにらんでいます。

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