淡白トッテナム、3部相手にPK一発の冷や冷や勝利~キャピタルワンカップ準決勝速報
トッテナムの試合ぶり、とりわけその攻撃は、ひとことでいえば淡白でした。エリクセンは精彩を欠き、アデバヨルやハリー・ケインに出すパスはタイミング正確さも今ひとつ。エリック・ダイアーやフェルトンゲンが簡単に前線に放り込むシーンが多く、可能性を感じるのはタウンゼントやハリー・ケインの単発ドリブルのみ。とはいえ、中央を固めてはいたものの極端に引いていたわけでもなく、ハーフライン手前から執拗にチェイシングしていたシェフィールド・ユナイテッド相手に、まさか70分まで0-0で進むとは思いませんでした。
この試合唯一のゴールは72分。フェルトンゲンが前線に入れたボールが右に流れ、途中出場のソルダードがトラップを浮かして中に持ち込もうとすると、これをカットしたマケヴェリーがボールを手に当ててしまい、明らかにPK。タウンゼントのシュートはGKハワードに完全に読まれましたが、強く蹴ったのが幸いしてゴールイン。1-0として、最悪の結果から解放されたトッテナムは追加点を奪えば楽になれたのですが、ここからもピリッとせず、シェフィールド・ユナイテッドの反撃を喰らいます。84分にはカウンターを受けて3対3。直後のクロスは、ピッチに入ったばかりのバクスターが足を伸ばすもシュートは左に逸れていきます。終了直前には、やはり右からのクロスにファーサイドで2人もフリーの選手がおり、ボールが流れてくれば追いつかれたかもしれません。3部のクラブの攻撃が単調で、簡単にアーリークロスを入れてくれたので助かりました。
結局、最少得点差の辛勝。第2戦のトッテナムは、早く相手を諦めさせたいところ。この日は負傷明けだったライアン・メイソンや、危険なボールロストが多かったパウリーニョらがプレイの精度を上げないといけません。終盤までもつれたら何が起こるかわからなくなるのが、スタンドが近くてサポーターの後押しが強烈なイングランドのピッチです。
ポチェッティーノ監督、第2戦、ホントに気をつけてください。昨季のキャピタルワンカップ準決勝で、サンダーランド相手に初戦を1-2で落とし、「第2戦のホームでがんばれば大丈夫」と楽観視しながら手痛い敗退となったマンチェスター・ユナイテッドのサポ―ターがいうのですから、耳を傾けていただいたほうがいいかと思います。カップ戦のセカンドレグという一発勝負の場では、実力差よりもメンタルやモチベーションがものをいうのではないでしょうか。3部といえども、ファイナル目前という晴れ舞台で、異常な盛り上がりをみせるホームのサポーターに鼓舞されたチームは侮れません。
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更新お疲れ様です。
結果、内容共にまずまずだと思います。
とりわけケインとエリクセンを休められないのは辛いですが、メイソンの試運転をリーグ戦じゃなくてこの試合で出来たのは大きいと思います。褒めた出来ではなかったですから。
一番気になったのはタウンゼントですね。
PKは見事でしたが相変わらず気持ちが空回ししているように見受けられます。これでは厳しいです。
ですが、何よりリーグ戦じゃなくて良かったと考えれば楽観出来ます。笑
にわかスパーズファンさん>
おっしゃるとおり、前向きに考えれば、いろいろなテストをできたともいえますね。次戦、相手をその気にさせないことが重要だと思います。