現地のアナリストが「チアゴの守備が、リヴァプールのシステムを混乱させている」とレポート!
プレミアリーグ15節終了時点で、9勝5分1敗で首位。2ヵ月休んでいたチアゴ・アルカンタラが復帰したのは、16節のニューカッスル戦の73分でした。年明け初戦となったサウサンプトン戦から、チアゴが中盤に定着し、ヘンダーソンはマティプとファビーニョの穴を埋めるべくCBにコンバートされています。この試合に敗れたリヴァプールは、マンチェスター・ユナイテッドに首位を明け渡し、18節のバーンリー戦でホーム連続無敗記録を68試合でストップされました。
トッテナムとウェストハムに連勝し、21節を終えたところでは3位に踏みとどまっていたものの、ブライトン、マンチェスター・シティ、レスターにまさかの3連敗で6位転落。チアゴが中盤に入り、ヘンダーソンが最終ラインに組み込まれてからは2勝1分5敗と苦しんでいます。この間、ノーゴールのゲームが4つもあり、トータル8ゴール。ファン・ダイクがいた頃は鉄壁だった守備は12失点を喫しています。
プレミアリーグの得点王争いでTOPを走るサラーは、8戦4発とまずまずの数字を残していますが、フィルミーノとマネはそれぞれ1ゴールのみ。毎日のように負傷者の動向を確認しているユルゲン・クロップが必死のやりくりを続けるチームが、攻守ともに問題を抱えているのは明らかです。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者は、チアゴ・アルカンタラの苦闘に着目。センスあふれるブラインドパスのプラスよりも、タックルのミスやファールによって守備を混乱させるマイナスのほうが大きいと指摘しています。
バイエルンに在籍していた過去4シーズン、90分あたりのファール数を2回以内に抑えていたセントラルMFは、アンフィールドに降臨してからはプレミアリーグ最多の2.9回と激増。2016-17シーズンに82%だったタックル成功率は年を経るごとに下がっており、昨季ブンデスリーガでは68%、2020-21シーズンは61%です。ファン・ダイクによってハイラインをキープできていた頃は、中盤の上下動が少なく、前で的確に刈り取れていたのですが、CBが下がるシーンが増えてからは、最もチーム戦術にフィットしていないMFの不要なファールが目立つようになってしまいました。
「スカイスポーツ」のアナリストは、「MFのマエストロのようなチアゴでさえ、リヴァプールのデリケートなエコシステムに影響を及ぼしている」「MFの仕事のひとつとして、アレクサンダー・アーノルドとロバートソンが上がった際の背後のカバーがある。ヘンダーソンにとっては当然のことだが、チアゴにとってはやっかいだったようだ。彼は、その役割に必要なスキルセットを持っていない」とレポート。アーノルドがウインガーにやられるシーンが増えているのは、中盤のサポートが減り、CBとの連携がうまくいっていないからでしょう。
ヘンダーソンが記録している1試合あたりのパス本数89.2はリーグTOP。ファビーニョのパス成功率91.7%は、MFではリーグ4位の高率です。パスワークに長けた2人が最後方に下がったことで、前線とSBを動かせなくなり、代役の新戦力が守備力を発揮できずにいるため、急造CBの負担が増大しているというのが不振の原因となっているようです。
カバクがCBに定着し、後ろをフォローしていたMFを定位置に戻せれば、チアゴが輝き始め、フィルミーノとマネのゴールが増えるという好循環が起こるかもしれません。週末はマージーサイドダービー。エヴァートンも後半戦は1勝1分3敗と絶不調です。ヒートアップ必至のライバル対決は、チアゴがキーマンとなりそうな中盤の攻防に注目したいと思います。
トッテナムとウェストハムに連勝し、21節を終えたところでは3位に踏みとどまっていたものの、ブライトン、マンチェスター・シティ、レスターにまさかの3連敗で6位転落。チアゴが中盤に入り、ヘンダーソンが最終ラインに組み込まれてからは2勝1分5敗と苦しんでいます。この間、ノーゴールのゲームが4つもあり、トータル8ゴール。ファン・ダイクがいた頃は鉄壁だった守備は12失点を喫しています。
プレミアリーグの得点王争いでTOPを走るサラーは、8戦4発とまずまずの数字を残していますが、フィルミーノとマネはそれぞれ1ゴールのみ。毎日のように負傷者の動向を確認しているユルゲン・クロップが必死のやりくりを続けるチームが、攻守ともに問題を抱えているのは明らかです。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者は、チアゴ・アルカンタラの苦闘に着目。センスあふれるブラインドパスのプラスよりも、タックルのミスやファールによって守備を混乱させるマイナスのほうが大きいと指摘しています。
バイエルンに在籍していた過去4シーズン、90分あたりのファール数を2回以内に抑えていたセントラルMFは、アンフィールドに降臨してからはプレミアリーグ最多の2.9回と激増。2016-17シーズンに82%だったタックル成功率は年を経るごとに下がっており、昨季ブンデスリーガでは68%、2020-21シーズンは61%です。ファン・ダイクによってハイラインをキープできていた頃は、中盤の上下動が少なく、前で的確に刈り取れていたのですが、CBが下がるシーンが増えてからは、最もチーム戦術にフィットしていないMFの不要なファールが目立つようになってしまいました。
「スカイスポーツ」のアナリストは、「MFのマエストロのようなチアゴでさえ、リヴァプールのデリケートなエコシステムに影響を及ぼしている」「MFの仕事のひとつとして、アレクサンダー・アーノルドとロバートソンが上がった際の背後のカバーがある。ヘンダーソンにとっては当然のことだが、チアゴにとってはやっかいだったようだ。彼は、その役割に必要なスキルセットを持っていない」とレポート。アーノルドがウインガーにやられるシーンが増えているのは、中盤のサポートが減り、CBとの連携がうまくいっていないからでしょう。
ヘンダーソンが記録している1試合あたりのパス本数89.2はリーグTOP。ファビーニョのパス成功率91.7%は、MFではリーグ4位の高率です。パスワークに長けた2人が最後方に下がったことで、前線とSBを動かせなくなり、代役の新戦力が守備力を発揮できずにいるため、急造CBの負担が増大しているというのが不振の原因となっているようです。
カバクがCBに定着し、後ろをフォローしていたMFを定位置に戻せれば、チアゴが輝き始め、フィルミーノとマネのゴールが増えるという好循環が起こるかもしれません。週末はマージーサイドダービー。エヴァートンも後半戦は1勝1分3敗と絶不調です。ヒートアップ必至のライバル対決は、チアゴがキーマンとなりそうな中盤の攻防に注目したいと思います。
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チアゴは素晴らしい選手ですが戦術のインストールが不完全なのは誰もが気づくところでした。
こういった分析を含め不振の一因として「チアゴのフィット不足」を指摘する記事は初見ですが納得です。
新たなピースを加えたことでシステムの機能がおかしくなるのはよくあることで、
本来は新たなオプションだったチアゴが唯一のオプションになっているチーム事情がやはり不振の本質的な原因といえそうです。