スアレスの2発で返り討ち!マンチェスター・シティ、悔やまれる「混乱の20分」!
開始からしばらくは、アグエロを中心にマンチェスター・シティが攻めるものの、10分にはさっそくネイマール。読みのタイミングをずらしてサバレタを中に抜き去り、メッシにラストパスを送りますが、最初のチャンスは左足シュートをコンパニがブロックします。プレミアリーグでは敵チームのエースだったこともあり、ブーイングで迎えられたスアレスは、再三のカウンターで左サイドを脅かした後の16分、あっさり先制ゴールを決めました。右サイドからの何でもないパスをコンパニと競ると、こぼれ球に素早く反応。足を出せなかったコンパニを尻目に角度のないところから左足を振り抜き、GKジョー・ハートの脇を破ります。
問題は、ここからでした。アウェイゴールを決められてしまったマンチェスター・シティは、前線の選手はニューカッスル戦で見せたような攻撃を仕掛けようと焦って単調になり、後ろは強力なFWにひるんで下がり、見るも無残に間延びします。ヤヤ・トゥレを出場停止で欠いた中盤は創造性を欠き、サイドに渡してジェコに合わせる攻撃は淡白。直前のプレミアリーグで輝いていたダヴィド・シルヴァはプレスに身動きが取れず、マンチェスター・シティらしいペナルティエリアの脇をえぐる攻撃は影を潜めます。25分、ネイマールのスルーパスからスアレスが抜け出し、ジョー・ハートと1対1。このシーンは体で壁を作ったGKが勝ちますが、度重なる脅威にフェルナンド、ミルナーのセントラルMFと最終ラインは深いまま。攻撃に出ようとするダヴィド・シルヴァは複数の選手に囲まれ、前に展開できません。
30分、気持ちで完全に負けてしまったマンチェスター・シティは、致命的な2点めを許しました。ラキティッチからパスを受けたメッシが2人を自分に引きつけ、左のアルバをフリーにするパス。左サイドで縦に持ち込んだアルバに、誰もチェックにいきません。あれだけゆっくり狙いを定められれば、正確なラストパスが出るのは必然。中にいたマン・シティの6人は棒立ちで、中央に走り込んだスアレスのワンタッチゴールを誰も止められませんでした。
サポーターの声援は聞こえないのか、さらに混乱が続くホームチーム。31分にもネイマールが左から完全にフリーになり、ジョー・ハートをかわすループシュートを放つものの、これはゴール前に戻ったサバレタが何とかクリア。試合は完全なるバルセロナペースです。39分、ようやく攻めに転じたマン・シティは、左からのカウンターをきっかけにジェコがミドルを放つも決まらず。43分にはダニエウ・アウベスが右から突破し、流れたボールがバーを直撃するというピンチもありました。前半終了直前、ミルナーのチャンスメイクから、最後はナスリがGKシュテーゲンに弾かせるシュートを打ったのがささやかな抵抗でした。0-2、悔やまれる「混乱の20分」。プレミアリーグ時代にノーゴールだったシティ・オブ・マンチェスターで、昨季のプレミアリーグ得点王に大暴れを許してしまいました。
後がなくなったマン・シティは、後半頭から攻勢。47分にはCKからジェコがヘッド、直後に左でフリーになったダヴィド・シルヴァの折り返しをナスリが右足、さらに左CKにニアでフェルナンドが競り勝ったボールをジェコがフリーでヘッドと猛攻を仕掛けますが、シュートに精度がありません。53分、左から2人をかわしてドリブルで持ち込んだアグエロのシュートは、惜しくもポストの右。昨季プレミアリーグ王者が、ようやく彼ららしいプレイを見せ始めました。
62分、ペジェグリーニ監督の1枚めはナスリをフェルナンジーニョ。直後にバルセロナの波状攻撃で危険なシーンがありましたが、マン・シティは失点のリスクを気にしている状況ではありません。68分、ジェコに代わってピッチに登場したのは1月に加入したウィルフリード・ボニー。クリシーが中盤でボールを奪って、前線にいたダヴィド・シルヴァに一気につないだのはトップをチェンジした直後でした。落としたボールを右に持ち込んだのはアグエロ、右足一閃、ゴール!
このまま押せれば、バイエルン・ミュンヘン戦のような逆転劇も…と思わせたマン・シティでしたが、74分にクリシーが2枚めのイエローをもらい、バルセロナを落ち着かせてしまいます。ダヴィド・シルヴァをサニャという3枚めは、最悪1点ビハインドのままでもやむなしという交代でしょう。この後、マンチェスター・シティがシュートを放つシーンはなくなりました。同点に追いつくことよりも、引き離されないほうを優先したペジェグリーニ監督の思惑は、92分、サバレタの不用意なプレイによって水の泡になるところでした。出さなくてもいい足に引っ掛けられたメッシ転倒、PK!これを決められれば、アウェイでのセカンドレグは消化試合に近いものとなるところでしたが、メッシのキックをジョー・ハートがストップし、リバウンドを狙ったヘッドは左ポストの脇。直後にタイムアップ、1-2は、昨季の0-2よりは少しマシなだけです。マンチェスター・シティは、またも厳しいスコアを抱えて、セカンドレグに逆転を賭けることになりました。
昨日、「最高の状態でバルセロナと戦える」と書きましたが、直前のゲームがよかったがゆえにマンチェスター・シティは試合への入り方を間違えたように思います。少なくとも前半は、3人のFWをケアすることを最優先にカウンター中心という戦い方のほうがよかったのではないでしょうか。返す返すも残念なのは、先制点の「スアレスショック」を引きずって、その後の20分間、戦う集団ではなくなってしまったことです。開き直ればバイエルン・ミュンヘンをひっくり返すほどの底力があり、今日の後半もいいサッカーを見せていたのに、なぜ「やや劣勢」のときに落ち着けなかったのでしょうか。このチームにいちばん必要なのは、欧州で勝ちを重ねて培われたメンタリティなのかもしれません。ヤヤ・トゥレが不在なら、例えば、フランク・ランパード。
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更新ご苦労様です。
ヤヤがいない中盤は、なんとも心細いですね。スアレスの2発は素晴らしいです。ただ、最後のPKをハートがセーブしたので、厳しい状況は変わりませんが、2ndレグはまだわからないですね。返す返すも前半の失点が痛いですね、、、。
ボニーは大丈夫なのか
後半からでてきてずっと歩いてたような
2トップならフォワードも守備に参加しないとと思いますね
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エティハドスタジアムから戻ってきました。
負けてしまって残念ですが、試合はとても面白かったです。
バルサのプレスの厳しさとスピードに翻弄されてしまいましたね。完敗でした。
ただちょっと笛がバルサ寄りな気がしました。
シティのサポーターは割とおとなしくほとんどが座っていました。
ずっとアウェイ側で立って歌ってるバルサのサポーターと比べて対照的でした。
勿論アグエロのゴールと、最後のメッシのPKをハートが止めた時はシティズン総立ちで大喜びしていました。
負けはしましたが、最後でよいものを見せてもらった、という感じでサポーターは帰路に付きました。
同行者がガナーズなので明日ロンドンに移動しアーセナルVSASモナコを見て帰国します。
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どうしても、コンパニの調子が良さそうに見えないのが…
変わりの選手もいないですし。マンガラもまだ微妙でなんとも最終ラインが不安を、かかえてます
Macki さん>
ヤヤ・トゥレ不在は大きかったですね。ミルナーはサイドの方がよかったんじゃないかと思いました。セカンドレグ、これぞマン・シティという猛攻が観たいです。
ぷれみあふぁんさん>
ボニーは空回りでしたね。確かに、歩く姿が目立ちました。
いちマンCサポさん>
アグエロのゴールは爽快でしたね!残念な結果でしたが、いくつかいいプレイもあったので、セカンドレグにつなげてほしいですね。
リバサポさん>
いいときのコンパニではなかったですね。とはいえ次も、コンパニとデミチェリスでいくしかなさそうですが…。
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ユナイテッドファンなので、CLでしかこんなこと言いませんが、、、
シティがんばれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!