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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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明日もよろしく!スペインとの決戦直前に5-0大勝、マン・シティはダヴィド・シルヴァショー!

土曜日に行われたマンチェスター・シティの大勝劇について触れるのを、本日まで引っ張ったのには理由があります。マンチェスター・ユナイテッドのライバルクラブではありながらも、私はペジェグリーニ監督と彼らのサッカーは素晴らしいと常から感じており、そろそろチャンピオンズリーグでその実力を欧州に披露していただきたいと思っていました。いよいよ日本時間で明日の早朝、本拠地エティハドにバルセロナを迎えて、マンチェスター・シティは決勝トーナメントの最初の試合を戦います。直近、スアレスがフィットし始めて圧勝が増えたバルセロナが強いのは間違いありませんが、今季の彼らはいいときと悪いときの差が激しく、付け入る隙は充分にあると思われます。先日のプレミアリーグ26節、5-0と大勝したニューカッスル戦が、いろいろな意味でCL直前として最高のゲームだったので、ここはひとつ、火曜日を狙って決戦前夜のエールも兼ねて紹介させていただいてはどうかと、こういう趣向なのであります。

何がよかったって、まずは5-0の「ゼロ」のほうです。マンチェスター・シティは、プレミアリーグで8試合連続で失点を続けており、年が明けてからはクリーンシートを一度も記録しておりませんでした。最大の理由は、負傷から復帰したコンパニのプレイがいいときの状態に戻らなかったからでしょう。目を疑ったのは、1月24日のジャイアントキリング、ミドルスブラ戦。好調時のコンパニならアザールやルーニーでも平然と完封してしまうのに、この日の彼は、トムリンに何度も抜かれていました。

この1ヵ月でコンパニがどこまでトップフォームを取り戻したのか、まだいいときの「凄み」が感じられないような気もしますが、少なくとも、今回の完封で自信は得たのではないでしょうか。バルサ戦について、「こういうゲームを戦うためにサッカーをやってきたんだ。やりたくないと感じたときは、もう正しい場所にはいないということだ。望むところだよ」と語るキャプテンは、万全に近いコンディションでエティハドのピッチに立てるのではないかと期待しています。

そして次は「5」のほうですが、いやー、凄かった、ダヴィド・シルヴァ。やはり彼こそが、プレミアリーグ最高の司令塔でしょう。同じタイプにエジルやエリクセンがいますが、プレミアリーグ2年めのエジルにはチームメイトからの絶対的な信頼感と味方への的確なコーチングが足りず、若いエリクセンは、3つ4つ先の状況を読むプレイの奥行きでまだ劣ります。ゲームを完全に自分のものにしていたダヴィド・シルヴァは、2-0の21分、左の深い位置から最前線のジェコにピンポイントで合わせる絶品ラストパスを披露。後半が始まって間もない51分には、アザールばりのドリブルで左からバイタルエリアを切り裂くアグエロの動きをみて中にポジションをとり、ナスリの正確なパスをもらって左隅にフィニッシュ。その2分後、アグエロが胸で落としたボールをペナルティエリアの外から右隅に決めたボレーは、彼の判断力の素晴らしさを証明する一撃でした。まさに、ダヴィド・シルヴァショー。代表でともに戦ってきた選手が多いバルセロナのスタイルを熟知する彼の存在は、強豪と相見えるペジェグリーニ監督にとって相当心強いのではないかと思います。

ジェコとコンビを組んだチェイシングでボールを奪い、開始27秒というプレミアリーグ史上2番めの早さで奪ったPKを決めたアグエロは、気分よく次に挑める1ゴール1アシスト。ようやく運動量が戻ってきたナスリは、DFがタックルに入るタイミングをフェイントでずらした見事な2点めを決め、こちらも1ゴール1アシスト。ジェコは好調をキープ。ニューカッスルGKクルルに1対1を足で止められたものの、ウィルフリード・ボニーの試運転もまずまずでした。

いよいよ、昨季の同じ舞台で敗れたリベンジを果たすチャンスが到来します。コンパニ、アグエロ、ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァが全員揃ったマンチェスター・シティは、最高の状態でチャンピオンズリーグを迎えます。今の彼らに勝てるチームがあるとすれば、きっとそのチームには世界で1~2を争うようなストライカーが複数いるか、トムリンがいるかのいずれかでしょう。ペジェグリーニ監督とマンチェスター・シティのみなさん、バルセロナ戦、がんばってください!リヴァプールサポーターのみなさんは、この言葉の後に、「激戦の疲れをたっぷり残して、週末のアンフィールドにお越しください」と付け足したくなるのかもしれませんが。

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“明日もよろしく!スペインとの決戦直前に5-0大勝、マン・シティはダヴィド・シルヴァショー!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    今回はシティにチャンスがあるかもしれませんね。コンパニの復調は大きいですね。スペイン人のシルヴァがバルサをピッチでいなしていくシーンを期待します。
    この一戦プレミアファンとして楽しみです。

  2. あああ より:

    バルセロナにはトムリンはいませんが、メッシ、ネイマール、スアレスという世界1〜2位を争うストライカーが複数います!
    ペジェグリーニさん、気を付けてください!

  3. シティサポ より:

    更新ご苦労様です。
    この調子のなら、ホームでは今日と同じメンバーでボールを支配したいところですが、ヤヤが出場停止だったような気がします…
    アウェイでは、スピードや運動量のあるナバスやミルナーを使ってカウンター狙いでもいいと思います。まぁ、ホームでのスコアによりますが…
    ジェコがあれだけいいゴールを決めたのを見ると、ヨヨを外したのは正解だったのかもしれません。
    クリシーかコラロフか、マンガラかデミチェリスかが気になります。

  4. MILKY より:

    いつも更新お疲れ様です。
    楽しく読ませていただいております。

    リヴァプールサポーターの自分としては、
    最後の一文にニヤリとしてしまいましたが、
    ぜひとも、プレミア勢には出来るだけ上まで勝ち上がってほしいです。

    マンチェスター・シティには、バルセロナに快勝してもらって
    プレミアリーグの力を見せてもらいたいところです。

    そして、激戦の疲れをたっぷり残して、週末の(ry

    —–
    シティ頑張って欲しいですね。
    ヤヤが累積で出れないのは痛いですけど調子いい今なら可能性あると思います。

    リヴァプール戦はお手柔らかにお願いします。笑

  5. makoto より:

    Mackiさん>
    かなり期待してます。エティハドは2-0希望です。

    あああさん>
    そのとおりです。ぜひ気をつけてください!

    シティサポさん>
    ヤヤ・トゥレ、初戦アウトでしたっけ?であれば中央は守備重視の慎重スタートのほうがよさそうですね。

    黒猫ゲーテさん>
    日程的にはリヴァプールのほうがきついので、同じぐらいの疲労感で日曜日を迎えたいものですよね、サポーターとしては。

    MILKYさん>
    ヤヤ・トゥレがいなくても、今のアグエロ、ナスリ、ジェコ、ダヴィド・シルヴァなら期待が持てます。

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