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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2014-15シーズン現地観戦記~(3)街もバスもわかりにくい…ヴィラパークの冒険!

「偏愛的プレミアリーグ見聞録」の特派員による現地観戦レポート第3弾は、アストン・ヴィラの本拠地ヴィラパークより、プレミアリーグ28節、WBA戦のLIVEをお届けします。1ヵ月間、イギリスに滞在してプレミアリーグ三昧を続けるバリバリのグーナーが、ロシツキのダメ押しゴールに気をよくして訪れたヴィラパークのゲームは、記念すべき一戦。プレミアリーグ、チャンピオンシップ、リーグ1、リーグ2に所属する全92クラブのなかで、2015年最初の勝利がいちばん遅かったのはアストン・ヴィラで、その勝利の瞬間を目撃したわけであります。では、どうぞ!

3月第2週にFAカップがスケジューリングされていることもあり、プレミアリーグ第28節はミッドウィーク開催。火曜日と水曜日に分かれて行われるということで、ハシゴ観戦が可能なカードを物色し、3日の火曜日はバーミンガムでアストンヴィラとWBAの試合を観戦することにしました。

チケットの手配に動いたのは2月4日でしたが、クラブ公式販売のチケットはすでに販売終了とのこと。しかしこういうときもプレミアリーグのクラブには基本的に、Ticket Exchangeというシステムがあります。これは、シーズンチケットホルダーが、自分が行けない試合のチケットを売り出すというもの。ヴィラの場合は、Ticket Exchange向けに”viagogo”というチケット取引サイトを利用していて(取引サイトなので価格が高騰することもあるが、ヴィラの場合は公式提携のようでそういうことはない模様)、そちらから購入することになりました。チケット専門サイトであるせいかシステムも洗練されていて、購入は非常にスムーズに完了。ウエストハムのように配送か現地発券かで迷わされることもなく、最初から「UK外の人はスタジアムで引き取りしてね」とご案内がありました。そのために£4.95(1000円近く!)の手数料がかかるのは何とも納得いかないんですけども…!

さて当日はロンドンのEuston駅からBirmingham New Streetまで1本。イギリス第二の都市と呼ばれるバーミンガムは、何だか斬新なデザインの建物にあふれた街です。お昼前にバーミンガム入りして、名物のBalti(イングランドで発展したらしきカレーのこと)にありつくまでの大冒険は改めてご紹介するとしまして、その頃合いからどうにも不安になってきたのがバーミンガムでの交通手段。電車の通っているエリアに限りがあるのでバスを使おうとするのですが、これが強烈に分かりにくいです。
Birmingham New Street、Birmingham Moor Streetといった駅のあるCity centerと呼ばれる中心部にたくさんバス停があるのですが、どこに行くバスがどこから出ているのか全く分かりません。ヴィラパークにもバスで行けると聞いており、自力で探そうとするもチンプンカンプン。

そうこうするうちに街なかでヴィラショップを見つけ、入口にいたおばさまにヴィラパークへの行き方を聞くも、「電車に乗ってみんなについていけ」みたいな返事でラチがあきません。そもそもが、”Train”がしばらくの間”Trying”に聞こえてるようじゃ分かるモンも分からんわな(涙)。

最終的にバーミンガム大聖堂近くの”Snow Hill Interchange”というバス集積エリアで案内係らしきお姉さんに話を聞き「あのバスに乗れば行けます」と教えられたのはお目当ての7番のバス。ようやく乗り場が分かった!!!

ちなみに、”Villa Park”では話が通じず、“Astonvilla Football Club”で目的の答えを引き出すことができました。このお姉さんがとても丁寧で優しい方だったのが唯一の救い。有難い。有難いんだけど、もう少し案内表示を分かりやすくできないかなあ!!!(まあ分かりにくいからそういうお姉さんが必要だとも言う)

そんなわけでかなり余裕を持って来たはずなのに残り時間も少なく、いったんホテルにチェックインして出直すのが精いっぱい。ちょっとは見学したかった大聖堂にも目もくれず、とりあえず一目散で教えられたバス停に向かい、ちょうど来ていた7番のバスに飛び乗りました。夜開催の試合ということで辺りはもう暗いし、正直、行き先も降りるバス停も未確認……まあ、この時間なら絶対に観戦スタイルの人がいるだろう!とふんで乗り込むと、ちゃんといらっしゃいました。ホッ。

お姉さんは15分くらいで着くと言ってたけれど、結局バスに揺られること30分近く。複数のヴィラな方々が降りようとするのでついていこうかと思ったのですが、あれ?降りない人もいる!?大丈夫なのかとハラハラしながら降りたのはWitton Rd.というバス停で、周りは何だか普通の郊外のバス通りといった風情(都営地下鉄三田線の本蓮沼駅から西が丘サッカー場に向かうような感じって言ったら分かる?分かんないか)。ますます不安になりながらも、ヴィラのシャツやスカーフを身に付けたみなさんに必死についていくと、なんと突然スタジアムの裏手の駐車場に出ました。やったー!っていうか私、相当マニアックなルートでたどり着いたのかもしれません。
とにかくチケットを発券しなければならないので、Ticket Officeと書かれた建物に直行。何だか結構並んでいて、間に合うのかとまたドキドキ……すると、そこに立っていたおじさまが“Buying? or Collecting?”と聞いてきました。Collecting(引き取り)だと言うと、それは別の窓口があるからそちらへ行けとのこと。暗がりの中を指さして「あの背の高い木が3本あるところの向こうに窓口があるから」と非常に分かりやすいご案内で窓口にたどり着き、無事チケットを受け取ることができました。ちなみに窓口はSurname(苗字)の頭文字別に分かれているほか、件のviagogo専用有人窓口もあり、そこでは並ぶこともなく、苗字を言うだけで受け取り完了。本当に、スタジアムでのチケット受け取りは思った以上に気軽です。
意外と早く発券も済んだので、メインスタンドの方をぐるっと回ってみると、こちらには扉にライオンのついた立派な門があり、その門の向こうから続々と押し寄せてくるヴィラファンが。チャントを歌ったりして練り歩いている一団もあり、これだけ得点していないクラブ(今季プレミアリーグにおけるアストン・ヴィラの得点力の低さは…)であってもファンはこうやって盛り上がってくれるのかー、有難いよなあと思いながらよくよく考えてみると、対戦相手のWBAもまた同じバーミンガムのクラブ、つまりこの試合はダービーであったわけですね。そりゃ盛り上がるわけです。

そうこうするうちにキックオフ時間も近づいて中に入ることに。今日の席はバックスタンドで、結局ぐるっと一周した駐車場側に近いとろからの入場です。写真に撮れなかったのですがTurnstileは激狭!イングランドのスタジアムの入り口は基本狭いですが、ここの狭さは結構上位に入るんじゃないでしょうか。入口では荷物チェックはありませんでしたが、通路からスタンドに入る際にチェックがあり、上からざっと見て外からポンポンと触って、「缶は持ってないか?」とだけ聞かれ、持ってないと答えるとすんなり中に入れてくれました。

ヴィラパークの現地レポート、第2回はプレミアリーグのライブ観戦記「アストン・ヴィラ VS WBA」です。次稿「2014-15シーズン現地観戦記~(3)ヴィラパークで全力”Who are ya! “」に続きます。

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