【Burnley×MAN.CITY】ベストメンバーで沈黙。降格候補に敗れたマン・シティは3位陥落寸前!
バーンリーに、サム・ヴォークスが戻ってきました。昨季チャンピオンシップでダニー・イングスとコンビを組んで大暴れしたウェールズ人FWは、今季プレミアリーグ初先発です。エンジンのかかりが悪く、最初のゴールが遅くて苦戦しがちのマンチェスター・シティは、早い時間の先制点が欲しいところ。ヘスス・ナバス先発&ナスリベンチは、アーセナルのカソルラ同様、チャンピオンズリーグをにらんでの采配でしょうか。試合は静か、サポーターはのどかなバーンリーの本拠地ターフ・ムーア。最初の10分でスタンドが湧いたのは、トリビアのクロスをカットしたクリシーがハンドだったのではないかというアピールぐらいでした。
マンチェスター・シティはパスミスが目立ち、アグエロやジェコに迫力がありません。25分まではバーンリーペース。オーソドックスなサイド攻撃を受け、SBのクリシーやサバレタが前線に上がってくるシーンがありません。予備知識がない人が見れば、昨季プレミアリーグ王者と今季昇格組のゲームとは思えない展開です。前の選手の動きに緩急がなく、ダヴィド・シルヴァが出しどころに困るシーンが目立ったマンチェスター・シティは27分、右サイドからサバレタが一発、縦に全力疾走しただけで決定機。クロスのクリアをフェルナンジーニョが拾い、すかさず左のジェコに通すとシュートはGKヒートンが足でブロック。直後のアグエロの右足はGKにキャッチされますが、ようやくアウェイチームが活気づいてきました。
32分、中央のダヴィド・シルヴァがジェコにスルーパス。GKと1対1かと思われたシーンはシャケルが戻ってクリアし、こぼれ球を思い切り振り抜いたアグエロのシュートはポストの外。連動する動きさえあれば、ワールドクラスが集まるマン・シティが容易にチャンスを創れるのは、この時間帯の攻撃を見れば明らかです。前半は10分ぐらいしか攻勢に出るシーンがなく0-0、低調マン・シティ。いつもどおりプレイしているのは、フェルナンジーニョぐらいではないでしょうか。
後半に入ると、マンチェスター・シティはゴールに近づき始めます。50分、アグエロとダヴィド・シルヴァのカウンターは、ダヴィド・シルヴァが珍しくコントロールミスをしてGKヒートンがキャッチ。直後にサバレタが粘ってグラウンダーを入れると、ニアにいたアグエロのシュートがポストすれすれを襲います。今季プレミアリーグ9ゴールと売出し中のバーンリーFWダニー・イングスがようやく攻めに絡んだのは、55分。エースが前線で競ったボールを、MFボイドが確実に捉えたボレーは左ポストをかすめ、ホームサポーターのため息がターフ・ムーアを支配します。
これをきっかけに攻勢に入ったバーンリーはイングスが輝き始め、ドリブルにたまらず足を引っかけたデミチェリスがイエローカード。プレミアリーグ昇格クラブの先制点は、ここからでした。61分、FKのクリアを左足で捉えたのは、6分前にジョー・ハートを慌てさせたボイド。シュートは右のサイドネット一直線!リードされたペジェグリーニ監督はすかさずジェコをウィルフリード・ボニーに代え、負けられないゲームを引っくり返しにかかります。
マンチェスター・シティにはカンフル剤が必要でしょう。ミルナーがベンチにいないなら、気持ちの強さを取ればランパード、運動量はヨヴェティッチ。残り時間は20分です。72分、ヤヤ・トゥレの強烈な右足は、ポジショニングがいいシャケルがCKに逃れます。ペジェグリーニ監督の2人めは、ダヴィド・シルヴァに代えてヨヴェティッチ。スウォンジーの王様だったボニーは、昨季プレミアリーグチャンピオンのなかでは、まだまだよそ行きのプレイしか見せてくれません。81分、ヤヤ・トゥレのクロスに合わせたアグエロのヘッドが左に逸れると、ヤヤ・トゥレは下がり、最後の切り札ランパード。マンチェスター・シティのミドルシュートはことごとく枠を外れ、残り時間は刻一刻となくなっていきます。
92分、サバレタの突破にベン・ミーがスライディング。アルゼンチン人SBが転倒するも、足が掛かっていないとみたのかマリナーさんの笛は鳴らず。PKではないなら、シミュレーションでイエローを出すべきと思われましたが、そちらもなし。ペジェグリーニさんが、先日のパリ・サンジェルマン戦におけるチェルシー選手の猛抗議を「シティの選手はやらない」と批判していましたが、「勝ち点足りて礼節を知る」といいますか、どこのチームもこうなるとレフェリーに群がるものです。ともあれ、これが最後のチャンス。ランパードもボニーもヨヴェティッチもゴールを奪えないまま、ポゼッション70%のマンチェスター・シティが痛い痛い敗戦を喫しました。
ミルナーとナスリ以外のベストメンバーを注ぎ込んでの沈黙。年明けのプレミアリーグ10試合を4勝3分け3敗は、優勝を争うクラブの数字ではなく、今日のピッチにあったのはバルセロナに勝とうとしているチームのサッカーではありませんでした。以前にも書きましたが、ペジェグリーニさんはいい監督だとは思うものの、ヴェンゲルさんやモウリーニョさんに比べて選手からのリスペクトの声が少なく、求心力が弱いのではないかと疑ってしまいます。サー・アレックス・ファーガソンも含め、カリスマ監督のチームはスランプ期間が短いのが相場。モウリーニョ、ヴェンゲルの両氏は5試合もあればチームを立て直してきます。
「チェルシーに勝てなかったから解任」は厳しすぎると思いつつも、秋と今回、シーズンに2度も長めの不調を招いたペジェグリーニ監督は、「選手のマインドを高められない監督には欧州は勝てない」という理由なら、今季限りでクラブを追われても不思議ではありません。チェルシー、独走態勢。モウリーニョ監督を追いかける一番手は、勢いも加味すればヴェンゲル監督のアーセナルに取って代わったのではないでしょうか。
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寝ずに観てよかった
これだからプレミアは面白い
チェルシーの優勝が決まったようなもんだけどCLと残留争いが盛り上がるからこれはこれでいいのかも
ペジェが例の発言をした時に、「あーあ、余計なこと言ってしまったなぁ・・・」って思ってたんですが、
早速、自分に返ってきてしまいましたね・・・、まぁ自業自得過ぎて、フォローしようがないですが。
戦力的にはプレミア1だと思うんですが、中心であるコンパニの不安定さが、悪影響を及ぼしているように感じました。
プレミアに日程の不利?
1月ならまだしも3月でそれはあまりに無知
年明けからのcl出場チームの試合数調べてから次の言い訳さがしてください
1月のハードな日程で怪我した選手や、復帰しても試合感が掴めないパターンもあります。また、他のリーグほど順位での戦力差も少ないです。間接的に見ると、日程はかなり不利だと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
とりわけ2位から7位までで争うCL出場権は、おもしろいですね。
サッカー小僧!さん>
コンパニが昨季までのパフォーマンスを発揮するゲームが少なく、最終ラインが落ち着かないのは確かです。
プレミアリーグ大好き!さん>
プレミアリーグが日程の不利?何の話でしょうか。私が書いたのは、ここ数年話題になっていた「CL出場チームが日曜日に試合をするのは厳しいので、基本土曜日開催、できれば金曜開催も導入してほしい」という「日程面の配慮」です。「苦戦したのは日程が他国に比べて不利」などとはどこにも書いていません。そんなことは書いていません、といいたいのと、であればなおさら、いきなりけんか腰はやめませんか、と申し上げたいです。
Joeさん>
そうですね。試合数云々というより、ウインターブレイクがないことと、国内カップを2つとも勝ち抜いてしまい、さらに再試合などやってしまうと厳しくなるというのは事実ですよね。
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すごく関係ない話なんですけど
プレミアリーグ大好き!さんってひょっとしてお二人いらっしゃるんですか?
最初の方といつも喧嘩腰で難癖つけてらっしゃる方いますよね?
それとも同じ方なんでしょうか?
とても同じ方には見えないんですけどどうなんでしょう
紛らわしいので別の方なら出来れば名前変えて頂きたいです・・・。
>ムッチーさん
ちょっと前から同じこと思ってました。偶然なのか、あるいは……。
しばらく2位まで盤石、3位4位&ELはどうなるか? でしたが、1位盤石2位~4位&ELどうなるか? となりましたね。面白くなってきました!!
サッカーと直接関係ない話ですみませんが
「プレミアリーグ大好き!」という名前の方が複数いる件ですが
以前、私も「お名前」の項目を書き忘れて空白で投稿したら
「プレミアリーグ大好き!」という名前になったことがあるので
たぶん、名前未入力ではないかと思われます。
それから、前にも別の記事で見ましたが
最近、早とちって、けんか腰のコメントが増えてきた気がします。
落ち着いて読めば文章の意図は理解できそうなものですが…。
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>>黒猫ゲーテさん
なるほど無記名だとそうなるんですか!
教えて頂きましてありがとうございます、疑問が解けてスッキリしました(笑)