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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×West Ham】復活ラムジー!ウェストハム守備陣を完全に崩したアーセナル快勝!

チャンピオンズリーグのモナコ戦直前。ロンドンダービーにカソルラの姿はありません。エジル、ラムジー、コクランの中盤、サイドにはアレクシス・サンチェスとウォルコット、トップにジルーという布陣。対するウェストハムは、ケヴィン・ノーラン、ソング、ノーブル、ダウニング、クヤテが揃うおなじみのメンバー。メルテザッカーとコシールニーは、サコを自由にさせてはいけません。プレミアリーグ29節、アーセナルとウェストハムの対決は、ジルーの絶妙なプレイをきっかけにヒートアップします。

右サイドからエジルが中に入れたパスを、ダイレクトでジルーが触ると抜け出したウォルコットがフリー。長期離脱から復帰後、思い切りのいいプレイが戻らないウォルコットはワントラップで打てず、DFのチェックに決定機を逃します。この直後にも、ジルーは見事なヒールパスでカウンターを演出。マンチェスター・ユナイテッドとのFAカップで決勝ゴールを挙げたウェルベックにはない最前線での軽妙なさばきが、アーセナルの中盤を楽にさせています。15分、3週間ぶりのプレミアリーグとなるチャンバースがアレクシス・サンチェスにクロスを合わせ、アドリアンに必死のセーブをさせるヘディングシュート。アーセナルにとって怖いのはカウンターですが、モンレアル、チャンバースの両SBとコクランの出足がよく、ウェストハムは思うように押し返せません。

21分、ウェストハムに初めてのチャンス。左サイドから完全に抜け出したマット・ジャービスがゴールラインまでえぐり、後ろから走り込んできたノーランがボレーをジャストミート。GKオスピナが冷静に対処して先制ゴールにはならなかったものの、アーセナルはこれをやらせてはいけません。32分、ラムジーの縦へのスルーパスに再度ウォルコットがアドリアンと向き合いますが、工夫のないシュートはGKが正面でブロックします。27分にも、チャンバースの秀逸なクロスにラムジーが足を折り曲げてボレーを狙うもアドリアンがセーブ。アーセナルはプレミアリーグ屈指のGKに手を焼き、なかなかゴールが奪えません。

35分にウォルコットが敵陣でインターセプトしてからの攻撃は、ガナーズらしさ爆発でした。エジルがダイレクトで出したおしゃれな浮き球にラムジーが右サイドを破り、ファーでクロスを受けたアレクシス・サンチェスがポストすれすれを狙ったボレー。43分にもアーセナルのチャンス。ウォルコットを起点にラムジー、ジルーとテンポよくパスがつながり、エジルの右足ボレーをアドリアンが弾くと、詰めたウォルコットはシュートをゴール右に外してしまいます。

このまま終わるかと思われた追加タイムのゴールは、やはりエジルとラムジーのお膳立てでした。エジルが16番を縦に走らせたパスは絶品。ラムジーが抜けるかと思われた瞬間、スイッチしてボールをさらったジルーの左足シュートは、左ポストにぶつかり枠に吸い込まれる文句なしの一撃!ウェストハムのカウンターにチャンバースのサイドを割られそうになるシーンはあるものの、圧倒的にペースを握っていたアーセナルがリード。後半、アウェイチームは攻撃に出なければなりません。

48分、ジャービスのゴールに向かうクロスにサコとオスピナが接触。ボールがこぼれるピンチがありましたが、これはコシールニーが冷静にクリア。後半から右にポジションを変えた好調ジャービスに、モンレアルのサイドが脅かされています。ウェストハム、攻勢。56分のガナーズのカウンターは、エジルの左足アウトを使ったラストパスが決まらず。この試合最初の交代は、何と主審のクリス・フォイさん。ふくらはぎを痛めた52歳は、入念にアップしていたテイラーさんに残り30分を託してピッチを後にします。

64分のカウンターはエジルに打ってほしかった。直後のエジルとジルーのコンビネーションはジルーがオフサイド。ゴールを決められなかったアレクシス・サンチェスはウェルベックと代わり、モナコとの大事な勝負に備えます。69分、ウェルベックのパスで左サイドでフリーになったエジルには、やはり打ってほしかった。アーセナルはウェストハムの最終ラインを翻弄しながら、フィニッシュだけが決まりません。

71分、接戦の元凶ウォルコットが下がり、カソルラ登場。アーセナルはウェストハムの焦ったパスを拾えるようになり、前半のペースを取り戻します。左サイドのウェルベックから何度かチャンスを創った後、勝負を決めたのは今日素晴らしかったこの2人でした。81分、右からのスローインをラムジーがスルー。ジルーとのきれいなパス交換からラムジーが左足のボレーを突き刺します。ウェストハムは、これで切れました。84分、カソルラの左からのグラウンダーを押し込んだのは、エジルと代わったばかりのフラミニ。アーセナルは、3日後に南フランスで戦うゲームのノルマである3-0で快勝。プレミアリーグ3位をキープし、上位の取りこぼしを待ちます。

いやー、ラムジー、完全復活でしょうか。キャプテンのように指示を出して中盤を仕切っていたコクランとの相性もよく、前線に飛び出すタイミングのよさはセンスの塊。エジルとウォルコットが決めてくれれば文句なしでしたが、エジルの運動量とパスワークはこの日も目立っており、モナコ戦でもやってくれるはずです。アーセナル、視界良好。チャンピオンズリーグは、ジルー、エジル、ラムジー、カソルラが織りなす彼ららしい攻撃に期待しましょう。

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“【Arsenal×West Ham】復活ラムジー!ウェストハム守備陣を完全に崩したアーセナル快勝!” への8件のフィードバック

  1. プラハ より:

    更新早いですね!おつかれさまです^_^ 安心してみていられる試合でした。
    ジルー前半2つのヒールパスはホントにオシャレでしたね。
    モナコ戦の3-0勝利を、願ってやみません…!!

  2. 実はグーナー より:

    ジルーとコクランがキレッキレ
    相変わらずサイドバックの裏がルーズだけどその2人のおかげで攻守に安定感がある
    ラムジーにもキレが戻ってきてボランチの質がかなり高くなってきた

  3. 新参 より:

    早速のお疲れ様です。いや~終わってみれば完勝でしたね!ラムジーファンなので復活弾は痺れました。ここから吹っ切れてくれるといいのですが・・・
    ジルーはここのところポストが完璧に機能してますね。コクランのボール奪取能力には脱帽するばかりです。気になるのはチャンバースの守備がいつまでたっても軽いことでしょうか。モナコでの大逆転劇に期待します!

    それとチャンンバースになってるところがありますよ

    —–
    更新お疲れ様です。快勝でしたが、個人的にはエジルーサンチェスの連携は気になりました。両者とも攻撃の基点となれるために、外に陣取ろうとして結果的に横パスが目立っていたと思います。

    これからだとは思いますが、彼ら2人のどちらが基点となり、どちらが使われるのかを瞬時に判断できるようになれば、チームの攻撃はもうワンランク上に行けると思います。

  4. makoto より:

    プラハさん>
    ジルー、気持ちいいですね!彼の中盤の組み立てへの関与は素晴らしいので、現地でももっと評価してほしいです。

    実はグーナーさん>
    ラムジーがあれだけやってくれれば、チェルシー戦も期待できると思います。

    グラフィティさん>
    ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。3点獲らなければいけない試合の前に、3-0で勝ったのは大きいですね。私も大逆転に期待しています。

    新参さん>
    今日のエジルは、もっと中に入ってよ、シュート打ってよ、というプレイでした。違ういい方をすれば「元々、天才なうえに今は調子いいんだからもっともっとゴールに絡めるはず!」ですね。

  5. サッカー小僧! より:

    更新お疲れ様です。

    結果完勝でしたが、正直、2点目が入るまでは安心できない試合でした。
    この試合でも一番の収穫は、やはりラムジーに躍動感が戻ってきたことでしょう。
    徐々に運動量は増えていましたが、この試合は、ミスも少なく、ゴール前に絡むシーンも多く、
    昨シーズンの彼らしさが一番出ていた試合だった、と思います。
    モナコ戦、厳しいのは変わりないですが、ジルーの好調さ、ラムジーの復調、後は、サンチェスが
    爆発してくれること、最後に相手GKが当たっていない日であることが、逆転のカギでしょうか。

    逆に、ウォルコットは全然ですね、正直最低1点は決めないといけない試合でしたし、後半はいない
    も同然でした、契約延長の話もあるみたいですが、ウィルシャーもそうですが、自分はわがまま言って
    ごねるなら、もういいオファーがあれば、出してもいいのでは、と思ったりします。
    スタメンで出たい、とのことですが、結果がも出せていないのに、ジルー、サンチェス、エジル
    カソルラらを差し置いて、出れるはずがありません。
    後半から入ってきたウェルベックがサイドラインの裏に抜け出し、何度も突破して、チャンスを
    作っていましたが、ウォルコットこそ、この動きが求められているんですがね…。
    逆に、ウェルベックは足元の技術とシュート精度が上がれば化けるように感じますし、そうなってほしいです。

  6. DWCarter より:

    エジルは明らかにウォルコットに点を取らせようとしてましたよね。そのお膳立てを活かせず、ゴール前でのもたつきっぷりは残念でした。連続して試合に出ないと調子が上がらないタイプなのでしょうか?でもシーズン終盤の一試合一試合が大切な時期に、ボスが他のタレントをベンチに座らせてまで連続先発起用してくれるでしょうか?契約更新にも時間がかかっているようで心配です。

  7. グナー より:

    私もDWCarterさんと同じく、エジルがシュートではなくパスを選択したのは、ウォルコットに得点させようと思ったんだと思います。もの凄いクレクレアピールしていましたしwま、アレで入れられないウォルコットには、TVに向かって「オイッ!」と怒りましたが、、、。まだまだスタメンでのウォルコットはあまり見たくないですねぇ。

  8. makoto より:

    DWCarterさん グナーさん>
    なるほど。ウォルコットは、決まる決まらないの前に、思い切って打てないのが痛いですね。ベジェリンを一列上げたほうが今のウォルコットよりいいのではないか、とすら思いました。

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