交代からわずか80秒の歓喜。ハリー・ケイン、イングランド代表デビュー戦歴代最速ゴール!
ハーフライン付近からの長い縦パスに反応したのはスターリング。厳しいチェックを受けたリヴァプールのアタッカーが後ろから走り込んだウェルベックに落とすと、ウェルベックは一瞬のスピードでDFを抜き去り右足でシュート。GKが弾いたボールが中央に浮くと、これをプッシュしたのがウェイン・ルーニーでした。4分にシュートをポストにぶつけていたルーニーは、今度は決めたぞとばかりに右手を突き上げ、ウェンブリーのサポーターを煽ります。
この日のイングランドは、ワンツーや短いスルーパスを使いながらテンポよく攻めています。前の3人、ルーニー、スターリング、ウェルベックのポジションは流動的。少しでも前が空くと、すかさずパスを出せるヘンダーソンとキャリックが揃う中盤に期待感が高まります。2点めは、先制点から時間はかかったものの、前半終了間際といういい時間帯でした。左サイドでレイトン・ベインズからパスを受けたのはヘンダーソン。シュートのような強いクロスをウェルベックがヘッドで合わせると、DFに当たったボールはコースを変えてゴールに飛び込みます。2-0、好調のFW陣が立て続けにゴールを決める展開では、ハリー・ケインやロス・バークリーには出番はないかもしれません。
ペナルティエリア左でDFを振り切り、左足でクロスを上げたのは、ひと足早く初ゴールを挙げた20歳のスターリング。弧を描いてファーに届いたこのボールは、ハリー・ケインにぴったりでした。強く狙ったヘディングにGKは何とか触るものの、掻き出すに至らずゴールイン。勝利は間違いなく、淡々と流れていたこの試合で、最もウェンブリーが盛り上がった瞬間でした。ハリー・ケイン、イングランド代表史上、最速のデビュー戦ゴール!ポジションを譲り、ベンチで観戦していたルーニーが、サポーターのようなリスペクトを込めた笑顔で拍手を送っていたのが印象的でした。
期待のロス・バークリーはゴールに絡めなかったものの、獲るべき選手がきっちりゴールした完勝。相手がおとなしかったため、この結果でイングランドの力を過大評価するわけにはいきませんが、次戦、イタリアとのフレンドリーマッチが今の彼らの立ち位置を測る物差しとなるでしょう。スターリング、ハリー・ケイン、ロス・バークリー、ヘンダーソン、ナサニエル・クラインなど、20代前半の選手の成長が期待できるこのチームの1年後が楽しみです。フリーでもらえるチャンスに自分からオフサイドに引っかかり、弱いシュートをGKの正面に放ったウォルコットはうかうかしていられません。
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ケインは持ってますね、来季もホワイト・ハート・レーンで躍動して
プレミアを代表するストライカーとしての地位を確立してもらいたいですね。
その一方でウェルベックとスターリングが故障で代表離脱との報道も…
ウォルコットに続いてまたかよって思いますが、CL出場権死守&FAカップ優勝でジェラードの
有終の美を飾りたいリバプールにとっては更にハードルが上がってしまいましたね。
ゆうまさん>
スタリッジとスターリングが両方いなくなると、リヴァプールは一気にしんどくなりますね。ガナーズのほうは、ジルー健在ならさほど影響なさそうですが…。
ケインのゴールは歴代最速ではないと思いますが…。