イギリス紙「プレミアリーグ・最も衝撃的な瞬間TOP10」…大事な”事件”を忘れてませんか⁉
ランキング企画のなかには、「マンチェスター・ユナイテッドで最も輝いた選手50」というような、主観的かつ根拠に乏しい若干ムリめな企画もあるわけですが、私も何しろ禁断症状が出始めているので、「そりゃないだろう」とつぶやきながらも、あれこれ見てしまいます。そんななかで、「これはおもしろい!」と思ったのが「メール・オンライン」のこの企画。ポジティブ・ネガティブ問わず、プレミアリーグ史上最も衝撃的な瞬間をランキング形式で紹介したものです。いやいや、なかなか迫力のあるネタを集めましたね。
惜しむらくは、上位4つが乱暴者ネタで占められてしまったこと、明るいネタがひとつしかないことでしょうか。そんな気分もあって、せめて写真にはリスペクトを込めたいと思い、2011-12シーズン、試合終了数十秒前の決勝ゴールでチームを逆転優勝に導いたアグエロにしてみたのですが…悔しい。今、思い出しても悔しいです。ホームのエティハド、しかもバートンが退場して10人となったQPRを相手に、90分を終わってまさかの1-2。ライバルの歴史的な敗戦で、マンチェスター・ユナイテッドが優勝するのを確信していたのを、昨日のことのように覚えています。うーん。もとい、気を取り直して話を進めましょう。ランキングはこちらです。
1位 エリック・カントナがサポーターにカンフーキック!
(1995年1月25日/クリスタル・パレスVSマンチェスター・ユナイテッド)
2位 ルイス・スアレス、イヴァノヴィッチに噛みついて前科2犯!
(2013年4月21日/チェルシーVSリヴァプール)
3位 ディ・カーニオ、レフェリーを突きとばして11試合出場停止!
(1998年9月27日/シェフィールド・ウェンズデイVSアーセナル)
4位 ロイ・キーン、リベンジ⁉ アルフ・インゲ・ホーランに蹴りを入れる
(2001年4月21日/マンチェスターダービー)
5位 ジョン・テリー、アントン・ファーディナンドに人種差別発言⁉
(2011年10月23日/クイーンズ・パーク・レンジャースVSチェルシー)
6位 アラン・パーデュー監督がメイラーに頭突きで7試合ベンチ入り禁止!
(2014年3月1日/ハル・シティVSニューカッスル)
7位 94分、アグエロ!追加タイムに2ゴールでマン・シティが逆転優勝
(2012年5月13日/マンチェスター・シティVSクイーンズ・パーク・レンジャース)
8位 ボウヤーVSダイアー、味方同士で試合中に殴り合い!
(2005年4月2日/ニューカッスルVSアストン・ヴィラ)
9位 アーセナルの無敗を止めたファーガソン監督がピザを投げつけられる!
(2004年10月24日/マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナル)
10位 ロイ・キャロル、信じられないキャッチミスと信じられないノーゴール
(2005年1月4日/マンチェスター・ユナイテッドVSトッテナム)
マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、ロイ・キーンはおいといて、1位と10位に目がいきます。パッとしなかったファビアン・バルテズがチームを去ってから、2005年にファン・デル・サール先生に来ていただくまでの間は、暗黒のGK不信時代。長い縦パスが出るだけで目を覆ってしまうような日々でした。イージーなロングボールを、あろうことか後ろにポロリしてしまったロイ・キャロルが掻き出した位置は、明らかにゴールのなかでしたが、ジャッジはまさかのノーゴール。信じられないことがダブルで起こったというインパクトを考慮すれば、ディ・カーニオの激高よりもこの事件が上にあってもよかったのではないかと思います。主審のクラッテンバーグさんは、この頃からやっちまっていたわけですね。
1位と2位は、プレミアリーグ史上最高クラスのストライカーが最悪の事件を起こしたという意味で、絶対的な2トップ。選手のネームバリュー、事件のありえなさ、カンフーキックというキャッチ―なネーミングなどなど、衝撃度は抜群です。カントナは8ヵ月、スアレスに至っては、オトマン・バッカル、ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ、ジョルジョ・キエッリーニを全部足すと、噛みつきだけで39試合、1シーズンまるまるという出場停止の長さも衝撃です。
そしてもうひとつ、9位の「ピザゲート事件」は、アーセナルの115シーズンぶりの無敗優勝、48試合連続負けなしという偉大なレコードのほうを取り上げていただきたかったですね。大記録を作ったクラブの素晴らしさ、止めたクラブの意地は、それぞれに称賛されるべきことのように思います。8位の味方同士の殴り合いは、ときどきあることなのですが、両者レッドカードというのがミソです。レッドカードといえば、最近のブームの先駆けとなった「アンドレ・マリナーさんのチェンバレン&ギブス人違い事件」は、元祖・本家として「何コレ珍ジャッジ」認定してもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
1996年8月17日、1996-97シーズンのプレミアリーグ開幕戦、VSウィンブルドン。このシーズンから背番号10となったデヴィッド・ベッカムは、「ハーフライン手前からのスーパーロングシュート」によってイングランド全土にその名をを知らしめ、翌シーズンからの背番号7、1999年のトレブル達成、一時代を築いたイングランド代表キャプテンへと上り詰めていったのです。今見ても凄い、GKにとっては悪魔のような弾道の右足インフロント。衝撃です。
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