過熱するロンドンダービー!チェルシーサポーター向けのアウェイ席、1枚17万円也!
若くて怖いもの知らずだった頃、「週末、中田英寿を観に3泊5日でペルージャ行ってこよう」「来週の代表のカザフスタン戦、ビザ取れるんだっけ」などと若干ネジが外れ気味だった私でさえも、サッカーのチケット1枚に払った最高額は、裏ワザ使ってオフィシャルサイトで購入した日韓ワールドカップの決勝戦、確か5万数千円也。プレミアリーグでは、オールド・トラフォードでのWBA戦、バックスタンドの前から2列めで香川真司を観たときに3万円をはたいたのが最高です。この話にびっくりしたのは、17万円という額もさることながら、その席がチェルシーサポーター向けのアウェイシートだったことでした。
ガナーズサポーターなら、まだわかります。彼らの最後のプレミアリーグ制覇は2003-04シーズン。かかっているのは悲願の優勝だけでなく、ヴェンゲル監督の対モウリーニョ初勝利です。プレミアリーグ8連勝とノリノリのガナーズに対して、2月以降2点差以上の勝利が一度もなく、QPR相手に枠内シュート1本とフラフラのチェルシー。前の週、フェライニにマンチェスターダービーと同じようにがんばってもらえれば、この試合でチェルシーに勝つと、モウリーニョ監督やアザールの背中がくっきりと見えるようになるわけです。「その瞬間」への期待は高まって当然。グーナーのみなさんがエミレーツでの決戦に思いを馳せるとき、モウリーニョ監督の数々の憎たらしいコメントが、脳裏をよぎるに違いありません。
「退屈なチェルシー?彼ら(=アーセナルサポーター)の意見には同意するね。私は過去、アーセナルと10回やって1回も負けたことがない。こんな状況で、他にどう私のことを評すればいいんだ? 『愉快な、愉快なジョゼ』か? 10戦して1度も勝ってないのに」
これは、いくでしょう!チケットの定価が高いと悪評ぷんぷんのエミレーツスタジアムはシーズンチケットの比率が高く、スポットで取ろうとすると、ほぼ毎試合プラチナチケット。今回、ホーム側の最高額は、定価の7倍相当となる713ポンド(約12万7000円)だそうですが、こんな大事なゲームを生で観られるなら!うーん、12万…12万か。…えっと、いくかな。どうでしょうね。
もとい、チェルシーサポーターが17万円。追う立場のアーセナルのモチベーションが高いのはわかるものの、勝ち点で10も下にいる相手との対戦は、モウリーニョさんにいつもどおりきっちり守ってもらって、0-0で畳めばOKなゲーム。そんな試合に、ワールドカップ決勝の倍額を要求するとは…。あらためて、思いました。サポーターの情熱はプライスレス。ときには「〇〇万円だから行く」「行かない」ではなかったりするわけですね。「ロンドンダービー、すげー」というお話でございました。マンチェスター・ユナイテッドがチェルシーに勝ったら、来週、もう一度お値段をチェックしてみたいと思います。相当上がるでしょうね。すげー。
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