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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

グリーリッシュがCL初ゴール!3発喰らったマンチェスター・シティ、怒涛の倍返し!

RBライプツィヒは、昨シーズンのチャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッドに5-0で惨敗したチームです。ホームでは3-2でリベンジを果たし、プレミアリーグのクラブを蹴落としてノックアウトラウンドに進出するも、ラウンド16のリヴァプール戦で0-2、2-0の完敗。2019-20シーズンにベスト4進出を果たした新興クラブは、巻き返しを図りたいところですが、名将とCBコンビ、中盤の軸をビッグクラブに持っていかれてしまいました。

欧州で勝てるチームを創ったユリアン・ナーゲルスマンと、最終ラインで欠かせない存在だったダヨ・ウパメカノを引き抜いたバイエルンは、主将を務めていたマルセル・ザビッツァーまで連れていきました。ブレイクが期待されていたイブラヒマ・コナテはリヴァプール。ファン・ヒチャンはウルヴス、アデモラ・ルックマンはレスターと、プレミアリーグの中堅クラブにもアタッカーを差し出しています。

若手を中心に代役を押さえたライプツィヒは、未だ再構築の真っ最中。ブンデスリーガ2021-22シーズンは1勝3敗で12位です。昨季チャンピオンズリーグのファイナリストとのアウェイゲームは、始まる前からゴール祭りの匂いがします。ノリッジとアーセナルをいずれも5-0で粉砕したクラブのスタメンには、ケヴィン・デブライネが戻ってきています

GKエデルソン、DFジョアン・カンセロ、ナタン・アケ、ルベン・ディアス、ジンチェンコ、MFデブライネ、ロドリ、ベルナルド・シウヴァ、FWマフレズ、フェラン・トーレス、グリーリッシュ。序盤から、ボックス付近での攻防が多かったゲームが動いたのは16分。CKで1対2の競り合いに勝ったナタン・アケが、強烈なヘディングシュートでGKグラーチの指を弾きました。23分にフォルスベリのスルーパスで右から抜け出したエンクンクは、オフサイド。この男が、28分に2-0と差が開いたゲームをおもしろくしてくれました。

右にいたデブライネが中央に入れたクロスは、特段リスキーなボールではありませんでした。堅実にクリアすればよかったムキエレは、ヘディングでバックパスという危険なプレイを選択し、ファーに寄ったグラーチの逆を突くボールがゴールに転がりました。プレミアリーグファンなら、「マン・シティが2-0でリード」と聞けば、勝負に対する興味を失うのではないでしょうか。ライプツィヒが集中力を切らさなかったのは、エンクンクが42分にゴールを決めてくれたからです。

左からクロスを上げたのはフォルスベリ、ヘッドで折り返したのは汚名返上したいムキエレ。ナタン・アケの前で頭を振った一撃は、エデルソンの指先を越えてゴールに飛び込みました。1点差で折り返すかと思いきや、前半終了間際にマン・シティが3点めをゲット。ジョアン・カンセロのクロスをフェラン・トーレスが頭で合わせると、クロスターマンがボールを手ではたいてしまい、PK。マフレズが確実に右隅に収め、3-1でハーフタイムとなりました。

2点を追うライプツィヒがギャップを詰めたのは51分。左から上がったダニ・オルモがニアに浮かした瞬間、ルベン・ディアスとナタン・アケの間に入ったエンクンクはノーマークでした。2度めのヘディングが突き刺さって3-2。マン・シティが引き離したのは、5分後です。左からドリブルで仕掛けたグリーリッシュが、カットインから右足を振り抜き、右隅にCL初ゴールを叩き込みました。健闘したアウェイチームもさすがにこれまでかと思ったのですが、75分にエンクンクを縦に走らせたポウルセンのラストパスは見事でした。

ボックス右でフリーになったストライカーは、エデルソンがニアを警戒するのを見てクロスにシュート。4-3、しかしその2分後、ジョアン・カンセロの強烈なミドルがゴール左に突き刺さりました。79分に2枚めのイエローでアンテェリーノを失ったチームは、85分にCKの混戦からガブリエウ・ジェズスに押し込まれてしまい、6-3となってついにギブアップです。マン・シティ、予想通りのゴール祭り。トレブル達成に向けて、視界良好です。

フェラン・トーレスはプレミアリーグとチャンピオンズリーグで5戦2発1アシスト、ガブリエウ・ジェズスは5戦2発3アシスト。アグエロもハリー・ケインもいなくても、彼らが奮闘すれば、ペップのチームは自己ベストのシーズンを満喫できるかもしれません。前線よりも、ルベン・ディアスとナタン・アケの連携がいいとはいえなかった最終ラインのほうが心配ですね。ルカクやCR7と対峙したとき、彼らがどこまで耐えられるか、早く見てみたいと思います。ともあれ、快勝スタートおめでとうございます!


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