2021.09.19 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【Burnley×Arsenal】苦しいビルドアップ、連動性なきアタック…辛勝アーセナルは未だ前途多難!
これが本当の開幕、真のガナーズだと主張するようなスタメンです。プレミアリーグ5節、バーンリーVSアーセナル。ガブリエウとベン・ホワイトのCBコンビ、トーマス・パーティー、スミス・ロウ&ウーデゴーア、オーバメヤンと背骨が通った4-1-4-1は、ゴールラッシュを期待したい布陣です。キックオフからロングボールを前線に当てるバーンリー。右サイドに入った冨安健洋は、空中の攻防も多くなりそうです。
あらためて、アウェイチームの11人を紹介しましょう。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティアニー。アンカーにトーマス・パーティー、中盤にサカ、ウーデゴーア、スミス・ロウ、ニコラ・ペペが並び、ノリッジ戦で今季プレミアリーグ初ゴールを決めたオーバメヤンがワントップです。クリス・ウッドとアシュリー・バーンズのプレスを嫌がる最終ライン。ウーデゴーアはトーマスの脇に下がってつなぎ役をこなしています。
アーセナルの最初のチャンスは5分。ウーデゴーアの絶妙な浮き球でティアニーがボックス左を突破し、クロスのクリアをニアに入ったニコラ・ペペが頭でプッシュすると、ボールは惜しくもポストの左に外れました。10分に縦に出たロングボールを追ったベン・ホワイトは、アシュリー・バーンズとの競り合いに敗れ、こぼれ球を右足ボレーで叩かれてしまいました。ボールはラムズデールの頭上を越え、事なきをえたものの、ガナーズ守備陣が最もケアしなくてはならないアタックです。
14分にクロスを上げたのはウェストウッド。ベン・ホワイトの裏を取ったアシュリー・バーンズのヘッドは、右に逸れていきました。19分のトーマスとウーデゴーアのミドル連打は、いずれもDFにヒット。25分にオーバメヤンがドリブルで上がった速攻は、左にまわったニコラ・ペペのグラウンダーがポープの守備範囲に飛んでしまいました。30分、先制ゴールはウーデゴーアのFK。中央から左隅に巻いた一撃は、プレミアリーグ屈指のショットストッパーであるニック・ポープも触れませんでした。
最初のオンターゲットでリードされたバーンリーは、32分に右サイドのFKから波状攻撃を仕掛けますが、単純なハイクロスは味方に届かず。38分に浮き球で抜け出しかけたアシュリー・バーンズは、ガブリエウと冨安がシュートコースを塞ぎ、フォローしたグズムンドソンのミドルはラムズデールが押さえました。45分、ウーデゴーアのサイドチェンジをボックス右で受けたのはニコラ・ペペ。ニアでグラウンダーを叩いたスミス・ロウのボレーは、バーすれすれを抜けていきました。
前半のシュート数は6対6、オンターゲットは1対1とまったくのイーブン。後半開始から間もなく、ベン・ホワイトが右サイドで奪われたピンチは、クロスの精度が低く、シュートを打たせずに終わりました。50分にベン・ミーのクロスのクリアが逆サイドに流れると、フリーだったウェストウッドのジャンピングボレーはラムズデールがキャッチ。2分後、右から斬り込んだサカからオーバメヤン、スミス・ロウとつながったチャンスは、10番の左足シュートがポープの正面です。
59分、ヴィドラとブラウンヒルがショートパスをつないだ中央突破は、こぼれ球に反応したコルネの右足シュートをラムズデールがセーブ。アルテタ監督は61分にスミス・ロウを下げ、サンビ・ロコンガを投入しました。65分、トーマスの縦パスを受けたオーバメヤンがミドルを打つと、タルコフスキが必死でブロック。68分にベン・ホワイトがバックパスをさらわれ、飛び出したラムズデールがヴィドラの足を払ったシーンは、GKがボールに触った瞬間をVARが映し出しており、PKは取り消されました。
75分、トーマスに代わってメートランド=ナイルズ。78分のバーンリーの波状攻撃は、ブラウンヒルのパスをボックス右で受けたマクニールのシュートがニアに外れます。足をつったティアニーが78分に退き、ヌーノ・タヴァレスが左サイドへ。アーセナルはサカの動きが重く、カウンターのチャンスを何度もつぶしています。
最後は右からの放り込みに脅かされましたが、アーセナルはリードをキープしたままタイムアップとなりました。息苦しかった一戦。アルテタ監督のチームが苦戦した最大の理由は、ぎこちないビルドアップでしょう。バーンリーの執拗なプレスに手こずり、パスコースを限定されて奪われるシーンが目立ちました。クロス本数41対9という数字を見れば、サイドアタックが機能しなかったのがよくわかります。
あらためて、アウェイチームの11人を紹介しましょう。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティアニー。アンカーにトーマス・パーティー、中盤にサカ、ウーデゴーア、スミス・ロウ、ニコラ・ペペが並び、ノリッジ戦で今季プレミアリーグ初ゴールを決めたオーバメヤンがワントップです。クリス・ウッドとアシュリー・バーンズのプレスを嫌がる最終ライン。ウーデゴーアはトーマスの脇に下がってつなぎ役をこなしています。
アーセナルの最初のチャンスは5分。ウーデゴーアの絶妙な浮き球でティアニーがボックス左を突破し、クロスのクリアをニアに入ったニコラ・ペペが頭でプッシュすると、ボールは惜しくもポストの左に外れました。10分に縦に出たロングボールを追ったベン・ホワイトは、アシュリー・バーンズとの競り合いに敗れ、こぼれ球を右足ボレーで叩かれてしまいました。ボールはラムズデールの頭上を越え、事なきをえたものの、ガナーズ守備陣が最もケアしなくてはならないアタックです。
14分にクロスを上げたのはウェストウッド。ベン・ホワイトの裏を取ったアシュリー・バーンズのヘッドは、右に逸れていきました。19分のトーマスとウーデゴーアのミドル連打は、いずれもDFにヒット。25分にオーバメヤンがドリブルで上がった速攻は、左にまわったニコラ・ペペのグラウンダーがポープの守備範囲に飛んでしまいました。30分、先制ゴールはウーデゴーアのFK。中央から左隅に巻いた一撃は、プレミアリーグ屈指のショットストッパーであるニック・ポープも触れませんでした。
最初のオンターゲットでリードされたバーンリーは、32分に右サイドのFKから波状攻撃を仕掛けますが、単純なハイクロスは味方に届かず。38分に浮き球で抜け出しかけたアシュリー・バーンズは、ガブリエウと冨安がシュートコースを塞ぎ、フォローしたグズムンドソンのミドルはラムズデールが押さえました。45分、ウーデゴーアのサイドチェンジをボックス右で受けたのはニコラ・ペペ。ニアでグラウンダーを叩いたスミス・ロウのボレーは、バーすれすれを抜けていきました。
前半のシュート数は6対6、オンターゲットは1対1とまったくのイーブン。後半開始から間もなく、ベン・ホワイトが右サイドで奪われたピンチは、クロスの精度が低く、シュートを打たせずに終わりました。50分にベン・ミーのクロスのクリアが逆サイドに流れると、フリーだったウェストウッドのジャンピングボレーはラムズデールがキャッチ。2分後、右から斬り込んだサカからオーバメヤン、スミス・ロウとつながったチャンスは、10番の左足シュートがポープの正面です。
59分、ヴィドラとブラウンヒルがショートパスをつないだ中央突破は、こぼれ球に反応したコルネの右足シュートをラムズデールがセーブ。アルテタ監督は61分にスミス・ロウを下げ、サンビ・ロコンガを投入しました。65分、トーマスの縦パスを受けたオーバメヤンがミドルを打つと、タルコフスキが必死でブロック。68分にベン・ホワイトがバックパスをさらわれ、飛び出したラムズデールがヴィドラの足を払ったシーンは、GKがボールに触った瞬間をVARが映し出しており、PKは取り消されました。
75分、トーマスに代わってメートランド=ナイルズ。78分のバーンリーの波状攻撃は、ブラウンヒルのパスをボックス右で受けたマクニールのシュートがニアに外れます。足をつったティアニーが78分に退き、ヌーノ・タヴァレスが左サイドへ。アーセナルはサカの動きが重く、カウンターのチャンスを何度もつぶしています。
最後は右からの放り込みに脅かされましたが、アーセナルはリードをキープしたままタイムアップとなりました。息苦しかった一戦。アルテタ監督のチームが苦戦した最大の理由は、ぎこちないビルドアップでしょう。バーンリーの執拗なプレスに手こずり、パスコースを限定されて奪われるシーンが目立ちました。クロス本数41対9という数字を見れば、サイドアタックが機能しなかったのがよくわかります。
バーンリーの陣形が間延びした後半は、カウンターのチャンスをことごとく自分たちのミスでつぶしてしまいました。オーバメヤンはパス22本、ミドル2本のみでゴール前で勝負するシーンはゼロ。スミス・ロウはプレーメイカーとしての役割を果たせませんでした。サカは時折繰り出すドリブル以外に見せ場はなく、ニコラ・ペペも連動性なきままボールロストを繰り返しました。ベン・ホワイトの空中戦の弱さとポジショニングは、ノースロンドンダービーでは致命傷になりかねません。
ポジティブな要素は、ウーデゴーアの美しいFKとラムズデールの冷静なセービングぐらいでした。攻撃に参加する機会が少なかった冨安健洋は、守備は安心して見ていられました。プレミアリーグ開幕から1ヵ月が経ち、ベストといえるメンバーを揃えてもバーンリー相手にオープンプレーでゴールを決められないのか…!前途多難なアーセナル。次戦はノースロンドンダービーです。
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非常に的確な試合の考察と思われます。
この試合内容については、指揮官に起因すると思われます。前半の中盤あたりからビルドアップが厳しかったのは明らかだったのに手を打たず、オーバとサカが不調だったのもこれまた明らかだったのに最後までピッチに居ました。
ビルドアップについて、リスタート時にティアニーの位置を下げさせ、またパーティ以外にあと誰か1人貰いに来るよう指示すべきでした。攻撃についてはオーバかサカをのどちらかとラカと交代することでもう少し活性化していたのではと考えます。
どうもペップの横にいたって事でテタさんは過大評価されてる気がすます。修正能力の無さが多分に感じられます。
ただベンは、これがデフォルトなら正直厳しい。表情から自信が無さそうでした。NLで真価が問われそうです。
ベンホワイトはCBで空中戦のポジショニングと競り方があれでは先が思いやられますね。
ボール保持時もかなりこねる癖があり、シンプルに右に捌けば縦に進める場面があった様に思います。
集中力を欠いたミスが多いのがとにかく気になります。
この選手に75億円ですか….ベンホワイト獲得してサリバをレンタルで出すのはもう頭抱えたくなりますね….
アルテタははっきり言ってダメですね。2年与えてもビルドアップなどチームの課題と言われている部分を変えれてないです。サリバやグエンなど将来ある選手の干し方も極端ですし戦術も選手との関係も柔軟性がなくビッククラブを率いる器ではないです。
ホワイトは無意味にコネてるのではなく相手のディフェンスを引きつけるためにやっている。これはスペイン語でビルドアップで味方にスペースと時間を与えるために用いられる個人戦術fijar.相手が食いついてこなかったら前のスペースに自分でドリブルで運ぶこれがconducción.
今となってはバルサ等特別なクラブのみで行われる個人戦術ではなくポジショナルプレーの普及により欧州プロサッカーシーンではごく基本的な個人戦術となっている。CBがエゴでコネてるのではなく戦略に沿って行なっている。
スペインでは意図的なのかもしれませんが、ベン・ホワイトは明らかにナーバスで、
多くの現地メディアが「守備もビルドアップも、冨安とガブリエウに助けられた」と評価しています。
SBとセンターが下がってきてしまうために、攻撃のスピードを上げられないシーンが目立ち、
上位が相手となると厳しいと思いました。
私も、サリバを試したほうがよかったのではないかと考えていました。
ベン・ホワイトは、将来性はあるのかもしれませんが、
今季に限ってはフィットするのに時間がかかるかもしれません。
自陣での組み立てを早期に改善できるかどうかで、順位が大きく変わるのではないかと思います。
>今となってはバルサ等特別なクラブのみで行われる個人戦術ではなくポジショナルプレーの普及により欧州プロサッカーシーンではごく基本的な個人戦術となっている。
ここ読みました?スペイン語の概念だけど欧州トップシーンでは珍しくなく基本的な個人戦術であると言ってるんですが。
ええ。それ自体は否定してませんよ。
そうであろうと、そうでなかろうと、
現地でのベン・ホワイトのビルドアップの評価は低く、
私はその見方に賛成です。
僕も捏ねる癖という書き方が良くなかったです。
makotoさんフォローありがとうございます。