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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ニューカッスルの最前線でブレイクの予感!サン=マクシマンのドリブルで、ビール4杯はいけます!

プレミアリーグ5節の最初のゲームは、フライデーナイト開催のニューカッスルVSリーズ。両者ともに4戦未勝利で、負けたほうが降格ゾーンという一戦です。13分に先制したのは、昨季プレミアリーグでTOP10フィニッシュを達成したリーズです。右サイドでパスを受けたハフィーニャがゴールに向かうクロスを入れると、ロドリゴがスルーして高くバウンドしたボールにGKダーロウが触れず、左のサイドネットに決まってしまいました。

0-1となった瞬間、マルセロ・ビエルサのチームが押し切るのではないかと思いました。ニューカッスルはとにかく守備が不安定で、これまでの4試合で12失点はプレミアリーグワーストです。アグレッシブに攻め続けるリーズの圧力に音を上げ、失点を重ねるという展開は容易に想像できます。予想通り、リーズがゲームを支配し、3点ゲットしてもおかしくないアタックを披露したのですが、ニューカッスルの反撃も鋭く、スリリングな撃ち合いとなりました。

最初に心が震えたのは、23分の彼のドリブルでした。右サイドで縦パスを要求したのはサン=マクシマン。ワンタッチでクーパーをかわしたテクニシャンがゴールライン際から折り返すと、アルミロンのシュートがミスキックとなり、こぼれ球をフォローしたジョエリントンの決定的なボレーはGKメリエに足でブロックされました。前節のマンチェスター・ユナイテッド戦からワントップにコンバートされたサン=マクシマンは、自由を約束されているようです。

35分にもマグパイズの10番がドリブルで相手を攪乱しながら右に流れ、中央に空いたスペースに侵入したマット・リッチーが右足で放ったミドルが左のポストにヒット。44分に決めたのは、やはり彼でした。左サイドでアタックを開始したウィロックが中に持ち込み、左のジョエリントンに預けると、中央で勝負させるのは無理と判断した7番がボックス手前のサン=マクシマンにパスを通します。

ドリブル、キックフェイント、ワンタッチ、またもキックフェイント、一瞬空いたコースをチラ見してフィニッシュ。ダーロウが伸ばした右手の下を抜けたボールがネットに届き、ニューカッスルは1-1でハーフタイムを迎えました。素晴らしきサン=マクシマン!2019年の夏に加わったフランス人は、初年度のプレミアリーグのドリブル成功数121回で3位に食い込み、昨季は96回ながら2位にランクUP。「アダマ・トラオレの次に危険なドリブラー」の地位を手に入れています。

サイドでは無敵のアダマ・トラオレは、決定機となると別人のように外すのですが、サン=マクシマンも鮮やかなドリブルの成功数とゴール数が比例しない選手でした。2019-20シーズンはプレミアリーグ26試合3ゴール5アシスト、昨季は25試合3ゴール4アシスト。ともに戦うニューカッスルのアタッカーたちが弱いのか、ゴールが見えると冷静さを失うのか。強いシュートを打てるだけに、決められない試合を見てモヤモヤしていたのですが、中央でプレイする時間が増えた今季は化けそうな気配が漂っています。

オンターゲット5本は、ジェイミー・ヴァーディーやブルーノ・フェルナンデスと並んでリーグ11位。キーパス11本はサラーと2本差の6位です。ドリブル成功は22回を数え、アダマ・トラオレに14本差の2位と定位置キープ。5試合2ゴール2アシストは、これまでにないハイペースです。

リースとの殴り合いは1-1のドロー決着となり、今季初勝利は次節に持ち越しとなりましたが、ドリブル成功5回、キーパス2本、オンターゲット4本を記録したサン=マクシマンのパフォーマンスにサポーターは満足しているのではないでしょうか。プレミアリーグを愛するみなさま、マグパイズの試合を観る機会があれば、ぜひ10番のテクニックを楽しんでください。DFをするっと抜き去る変態ドリブルという絶品のツマミで、ビール4杯はいけます!(アラン・サン=マクシマン 写真著作者/Ruben Lamers)


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