香川真司、バス・ドスト…CLやELを捨ててまで、彼らはプレミアリーグに来るのか?
エヴァートンは既にアーセナルで出番を失っているポドルスキ獲得に動いているといわれており、「クリエイティブなMF」「ドルトムントで輝きの一部を示した」とイギリス紙が評する香川真司も併せて前に置くことで、攻撃のバリエーションを増やしたいのだと思われます。ロベルト・マルティネス監督は、以前に「将来的にはロス・バークリーをセントラルMFとして育てたい」と語っていたことがあり、香川真司と若きイングランド代表の共存も視野に入れているかもしれません。香川の名前が挙がっている背景として、ドルトムントからクロップ監督が去ったことが指摘されており、トゥヘル新監督が香川を主力として扱うかどうかによって、この話が立ち消えるのかヒートアップするのかが決まりそうです。
とまあ、ここまで、多少想像で補いながら、「エヴァートンが香川真司をほしがる理由」について推測してみましたが、いちばん気になっているのは「ヨーロッパリーグ出場権を持っているクラブにいる選手が、リーグ戦のみのクラブへの移籍をよしとするか」です。香川真司よりも強烈なのが、ニューカッスルがオランダ代表FWバス・ドストを狙っているという話。彼が所属するヴォルフスブルクはブンデスリーガ準優勝クラブで、チャンピオンズリーグ出場権をゲットしています。後半戦でゴールラッシュを披露し、リーグ4位の16ゴールを決めたストライカーが、クラブがドイツ代表FWマックス・クルーゼを獲得したという理由だけで、最終節までプレミアリーグ残留を争っていたクラブに移籍するでしょうか。
ヘーレンフェーン時代にエールディヴィジの得点王に輝いているバス・ドストは、196cmという長身で、左右両足で軽く合わせるワンタッチゴールもミドルシュートもあるオールラウンダー。堂々としたゴール前での振る舞いは、マルコ・ファン・バステンやルート・ファン・ニステルローイを彷彿とさせます。イギリス紙「デイリー・ミラー」が報じている900万ポンド(約17億円)は、お買い得でしょう。昨季、セインツの前半戦の好調を牽引したグラツィアーノ・ペッレぐらいの活躍は充分見込めます。昨季プレミアリーグではシッセが11ゴールを挙げたものの、コンスタントに活躍したとは言いがたく、軸となるストライカーの不在に悩んできたニューカッスルにとっては、実現すれば素晴らしい補強となるはずです。しかし…。
岡崎慎司のレスター移籍報道のときも思いましたが、もしかすると、われわれが外から見ているよりも、選手目線ではプレミアリーグは魅力的なのかもしれません。バイエルンの1強状態で、いわゆるスター選手が少ないブンデスリーガよりも、数多くのワールドクラスと戦える環境ではあり、一見華やかですが…。とはいえ、香川真司とバス・ドストの場合は、現在のクラブで戦力外にならなければ動かないと思われ、その可能性は低いでしょう。急転直下があるとすれば、おそらく8月後半です。しばらく様子見しつつ、決まったら思い切りびっくりしようと思います。びっくりしようとというのも変ですが。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す