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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

9月の最優秀監督を受賞、しかし…ミケル・アルテタは得点力不足という課題を解決できるのか?

「みんながひとつになり、困難なときも前向きにワークし、正しいメンタリティ、野心、正しい仕事と方向性をもって継続してきたことを示している。彼らのための賞だ。もらったのは私だけど、裏にいるすべての人のためのものだ」

プレミアリーグ開幕から3連敗の後、3連勝。9月の月間最優秀マネージャーに選ばれたのは、巻き返しに成功したミケル・アルテタでした。ノミネートされていたペップ、クロップ、ブライトンのグラハム・ポッターは2勝1分。アストン・ヴィラを率いるディーン・スミスは2勝1敗で、唯一全勝の指揮官の受賞は文句なしです。

「5位、6位ならすごい。最も適切なのは10位だ。彼らがレスターの上で終わることはなく、トッテナム・ホットスパーの上で終わることもない」。ガナーズが最下位だった8月の終わりには、戦い方と補強を酷評していたポール・マーソンさんは、「トッテナムに負けるとは思っていなかった」「TOP4フィニッシュをめざせると思う」と評価を激変させています。

是々非々、オッケー。負け続ければ集中砲火を喰らい続ける指揮官は、勝っているときはリスペクトされるべきです。そこまでほめるなら、「どこも狙ってなかった選手。悪いビジネス」とこき下ろした冨安健洋についても、掌を返してくださいとお願いしたいところです。若き指揮官が最優秀選手に選ばれた今、クラブOBの評論家は楽観論に傾いていますが、CL出場権云々を語るのは早すぎるでしょう。最も気になるのは、中小クラブに苦戦し続けていることです。

ブレントフォード、ノリッジ、バーンリー、ブライトンに2勝1分1敗、ゴールは2発のみ。オープンプレーから決めたのは、トーマス・パーティーが絶品高速フィードをサカに通し、ニコラ・ペペがポストに2回当てた後、オーバメヤンが仕留めたノリッジ戦の1発だけです。バーンリーにはシュート数18対13と苦しめられ、ブレントフォードには21対8と押し込まれました。これから戦うクリスタル・パレスやアストン・ヴィラは、ラクに勝てる相手とはいえまえん。

ゴール、アシスト、ビッグチャンスクリエイト、シュート、オンターゲット、キーパス、スルーパスといったゴールに関連する指標で、TOP10に入っている選手はゼロ。ランキングの枠を広げると、クロス成功数でニコラ・ペペとティアニーが10位と11位に並んでおり、ドリブル成功数でスミス・ロウが17位に入っていますが、プレミアリーグ屈指と表現できる選手がいないのが現状です。

ポゼッション44.6%はリーグ15位。意図的にカウンターを狙って落としたわけではなく、中盤で競り負けた結果です。プレミアリーグ7節を終え、快勝といえる試合はノースロンドンダービーのみという事実は押さえておくべきでしょう。正しいメンタリティ、野心、正しい仕事と方向性…多くのプレミアリーグファンとグーナーが、アルテタの言葉に深くうなずくのは、2度めの最優秀マネージャーに選ばれたときなのではないでしょうか。

マーソンさん、まだ早いです。今、いえるのは、「3人の新戦力を加えた守備陣は、プレミアリーグで上位をめざせるレベルに近づきつつある」というぐらいでしょう。リヴァプール戦とマンチェスター・ユナイテッド戦がある11月に、いま一度攻撃力をチェックしたいと思います。レギュラーメンバーに23歳以下が6人もいるチームゆえ、伸びしろは間違いなくプレミアリーグNo.1です。


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