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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チェルシー、マン・ユナイテッド、ニューカッスル…争奪戦必至のデクラン・ライスに注目!

22歳にして、プレミアリーグ出場は138試合。ウェストハムのデクラン・ライスが頭角を現したのは、18歳だった2017-18シーズンでした。レギュラーに定着したのは、11月にスラベン・ビリッチが解任されてからです。デヴィッド・モイーズの下ではCBとしてプレイしていたヤングスターは、2018-19シーズンにやってきたマヌエル・ペジェグリーニによって、アンカーにコンバートされました。

チームの改革を期待されたチリ人のマネージャーは、初年度は何とかTOP10フィニッシュを果たしたものの、2019-20シーズンの10月から2勝1分9敗という不振に陥ってしまいます。レスターに1-2で敗れ、解任のトリガーとなった年末のゲームは、デクラン・ライスが初めてキャプテンマークを巻いた一戦でした。プレミアリーグで全試合出場を果たした不動のアンカーは、2020-21シーズンには34試合2ゴール1アシストで5年ぶりのEL出場権獲得に貢献しました。

近年は選手の売買に成功しているチェルシーは、ユースにいた14歳を手離したことを今も悔いているはずです。2020年の夏に、エンゴロ・カンテを売ってでも買い戻すと伝えられた古巣は、今年のマーケットでも獲得に失敗しました。1年前は5000万ポンドといわれていたイングランド代表のセントラルMFは、ユーロ2020で7試合に出場し、1億ポンドが必要といわれるようになっています。

ロメウ・ルカクを復帰させた後、ジュール・クンデを引き入れようとしていたクラブは、中盤センターの強化まで手が回りませんでした。守備力とパスワークが評価されていたデクラン・ライスは、鋭いオーバーラップからゴールに絡むようになっており、今季プレミアリーグとヨーロッパリーグで9戦2ゴール2アシストというスタッツを残しています。移籍金の引き下げに失敗したチェルシーは、2度めの後悔を味わうかもしれません。

「イブニングスタンダード」によると、マンチェスター・ユナイテッドが来年のトップターゲットとしており、契約に関する具体的な話をし始めているそうです。ドニー・ファン・デ・ベークを売れば移籍金を捻出することができ、ポグバを手離せば高額サラリーを出せるクラブは、ウェストロンドンのクラブにとって相当手強いライバルになるでしょう。

さらにもうひとつ、争奪戦に加わるといわれているクラブがあります。サウジアラビアの莫大な資産がバックについたニューカッスル。ハマーズからの契約延長オファーを2回拒否したといわれる22歳のアンカーは、どこを選ぶのでしょうか。

ロドリ、ファビーニョ、エンディディ…近年のプレミアリーグは、中盤のセンターに攻守の総合力が高い選手を置いているクラブがトロフィーを獲得しています。ジャック・グリーリッシュの値段を上回る見せ金が必要な三つ巴のバトルに注目しましょう。


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