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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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レスター残留、ペップの後任、ニューカッスル…ブレンダン・ロジャースの決断は!?

サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)によるニューカッスル買収が報じられてから、ブレンダン・ロジャースがゴシップの主役になっています。野心に満ちたオーナーグループが最初に着手するのは、トレーニング施設などのインフラ整備と指揮官の見直しといわれており、今季プレミアリーグで未勝利のスティーヴ・ブルース監督は解任リーチ。後任候補のひとりとして、レスターをTOP4争いの常連に引き上げたマネージャーに白羽の矢が立ったというわけです。

2015年10月にリヴァプールに任を解かれた後、セルティックで2年連続トレブルという偉業を達成した指揮官は、プレミアリーグでは終盤の息切れが目立っています。スアレス・アンド・スタリッジを擁してレッズをリーグ制覇に導くかと思われた2013-14シーズンは、36節のチェルシー戦を落とし、クリスタル・パレス戦もドローに終わって無念の2位。レスターでも、2年連続で最終盤に失速しています。

2019-20シーズンは、33節まで3位にいながら1勝1分3敗と崩れて5位に転落。昨季も最後の5試合は1勝1分3敗で、37節に3位から5位に滑り落ちてしてしまいました。現在もレスターの強化に集中しているマネージャーについて、「スカイスポーツ」は「ニューカッスルに空席ができても興味なし」と伝えています。

2020-21シーズンにFAカップウィナーとなった北アイルランド人監督の次なる目標は、マージーサイドで届かなかったビッグタイトル。最初の数年は間違いなく苦労するニューカッスルよりも、18ヵ月後にペップ・グアルディオラがいなくなるマンチェスター・シティのほうが魅力的に映るでしょう。後任の有力候補と報じた「マンチェスター・イブニングニュース」は、ニューカッスルからの誘いは既に拒否したと伝えています。

ブレンダン・ロジャースが、今すぐ北に進路を取る可能性はないといい切っていいでしょう。マン・シティを率いるシェイク・マンスール氏の15倍以上となる3200億ポンド(約48兆7000億円)の資産を誇る政府系ファンドは、昨年までドルトムントで指揮を執っていたルシアン・ファブレや、フランク・ランパードもターゲットとしているとのこと。ミッションを託す指揮官を早期に招聘するのか、つなぎの人材で今季を乗り切ったうえで夏に勝負するのかによって、人選は変わってきます。

共同オーナーとなったPCPキャピタル・パートナーズ代表のアマンダ・ステーヴリー氏は、「プレミアリーグと欧州を制するためには、忍耐、投資、時間が必要」と語っています。ロジャースが無理なら、誰にアプローチするのでしょうか。プレミアリーグの関係者を騒然とさせた買収劇に伴うゴシップは、もうしばらくメディアのアクセス数稼ぎに貢献しそうです。結論は「わからない」しかないとわかっていても、ついつい見ちゃうんですよね…。


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