2021.10.26 監督トピックス
「スールシャールは解任寸前?」…「BBC」の名物記者のレポートをチェック!
プレミアリーグ創設以来、マンチェスター・ユナイテッドが前半だけで4点のビハインドを背負ったのは初めてです。オールド・トラフォードで0-5。衝撃的だったのは、失点を重ねたことだけではありません。守備にまわった面々が、最低限のタスクを放棄したことに言葉を失いました。
開始5分の失点は、ロバートソンからパスを受けたフィルミーノに対して、マグワイアの対応が中途半端になってしまったのが直接的なエラーでした。マクトミネイとともに間合いを詰め、パスコースを切って奪うしかなかったシーン。負傷明け3戦めのCBが止まったため、左に流れてきたサラーに縦パスが通ってしまいました。
ルーク・ショーVSサラー&ナビ・ケイタ。2対1は失点必至でしたが、右サイドのリンデロフの動きを見て、唖然としました。中央に向かってスプリントしたロバートソンを、なぜ追わなかったのか。左右どちらにも出せたサラーは、ゴールに近いナビ・ケイタを選びました。右足インサイドのフィニッシュが決まる瞬間、諦めたリンデロフがスピードを落とす姿が目に入りました。
13分の2点めも、ロバートソンのアーリークロスをカットするはずだったマグワイアとルーク・ショーの対応に問題がありました。緩慢なチェックでナビ・ケイタにキープされてしまい、外から上がってきたアーノルドがフリー。ファーにグラウンダーが通った瞬間、ジョッタとミルナーはノーマークでした。カバーしなかったのはマクトミネイ。彼がダッシュしようとしたのは、ナビ・ケイタが足元に収めたと知った際のコンマ数秒だけでした。
その後もルーク・ショーの持ち場を壊滅的に崩され、惨敗。負けた理由は、戦術以前の問題だったと思います。「スカイスポーツ」で評論家を務めるガリー・ネビルは、「決定的な打撃」「どうやって立ち直るのだろうか」「こんな結果の後、隠れる場所はない」と非難。「BBC」のサイモン・ストーン記者は「Is Ole Gunnar Solskjaer on the brink of the sack?(スールシャールは解任寸前?)」という直接的な見出しでチームと指揮官の未来について論じています。
「スールシャールは解任されるのか?ユナイテッドの誰かが違うというまでは、イエスといわざるをえない。デヴィッド・モイーズとジョゼ・モウリーニョは、日曜日の午後の敗戦後に解任された。モイーズはエヴァートンに2-0で敗れ、TOP4に入れなくなった。モウリーニョは、リヴァプールに3-1で敗れたのが最後の試合となった。いずれも、解任は火曜日になってからだった」(サイモン・ストーン)
彼らがクラブを去ったときは、ライアン・ギグスとスールシャールといったレジェンドが「敗戦処理」を任されましたが、「BBC」の記者は「人気のあるOBだったとしても、OBの後に据えるのはしっくりこない」といっています。噂になっているアントニオ・コンテについては、「長期的なアプローチに相反しそうで、激しい性格はクラブのヒエラルキーにアピールしない」。ジネディーヌ・ジダンには「レアルであらゆる栄誉を手に入れたが、どれだけ実践的なコーチングをしたか不明」と疑問を投げかけています。
フリーで獲得できる魅力的な後任がいない今、マンチェスター・ユナイテッドが早期に指揮官を代えるという決断に至る可能性は低そうですが、プレミアリーグ10節のトッテナム戦で完敗したら、さすがに続投とはいかなくなるでしょう。CLでヤングボーイズに敗れて以来、公式戦3勝1分5敗、プレミアリーグは1勝1分3敗。勝った3試合は、いずれも残り10分以降の決勝ゴールという接戦で、納得感のある勝利はひとつもありません。
明快な戦術をもたない指揮官が、選手をモチベートできなくなったら、そこが終点です。マグワイア、リンデロフ、マクトミネイ、フレッジのパフォーマンスを見る限り、スールシャールの言葉ではチームは動かなくなったように感じられるのですが、いかがでしょうか。CR7、ジェイドン・サンチョ、ラファエル・ヴァランを獲得した勝負の年。母国ノルウェーから戻ってきた指揮官は、過去最大の苦境に陥っています。
開始5分の失点は、ロバートソンからパスを受けたフィルミーノに対して、マグワイアの対応が中途半端になってしまったのが直接的なエラーでした。マクトミネイとともに間合いを詰め、パスコースを切って奪うしかなかったシーン。負傷明け3戦めのCBが止まったため、左に流れてきたサラーに縦パスが通ってしまいました。
ルーク・ショーVSサラー&ナビ・ケイタ。2対1は失点必至でしたが、右サイドのリンデロフの動きを見て、唖然としました。中央に向かってスプリントしたロバートソンを、なぜ追わなかったのか。左右どちらにも出せたサラーは、ゴールに近いナビ・ケイタを選びました。右足インサイドのフィニッシュが決まる瞬間、諦めたリンデロフがスピードを落とす姿が目に入りました。
13分の2点めも、ロバートソンのアーリークロスをカットするはずだったマグワイアとルーク・ショーの対応に問題がありました。緩慢なチェックでナビ・ケイタにキープされてしまい、外から上がってきたアーノルドがフリー。ファーにグラウンダーが通った瞬間、ジョッタとミルナーはノーマークでした。カバーしなかったのはマクトミネイ。彼がダッシュしようとしたのは、ナビ・ケイタが足元に収めたと知った際のコンマ数秒だけでした。
その後もルーク・ショーの持ち場を壊滅的に崩され、惨敗。負けた理由は、戦術以前の問題だったと思います。「スカイスポーツ」で評論家を務めるガリー・ネビルは、「決定的な打撃」「どうやって立ち直るのだろうか」「こんな結果の後、隠れる場所はない」と非難。「BBC」のサイモン・ストーン記者は「Is Ole Gunnar Solskjaer on the brink of the sack?(スールシャールは解任寸前?)」という直接的な見出しでチームと指揮官の未来について論じています。
「スールシャールは解任されるのか?ユナイテッドの誰かが違うというまでは、イエスといわざるをえない。デヴィッド・モイーズとジョゼ・モウリーニョは、日曜日の午後の敗戦後に解任された。モイーズはエヴァートンに2-0で敗れ、TOP4に入れなくなった。モウリーニョは、リヴァプールに3-1で敗れたのが最後の試合となった。いずれも、解任は火曜日になってからだった」(サイモン・ストーン)
彼らがクラブを去ったときは、ライアン・ギグスとスールシャールといったレジェンドが「敗戦処理」を任されましたが、「BBC」の記者は「人気のあるOBだったとしても、OBの後に据えるのはしっくりこない」といっています。噂になっているアントニオ・コンテについては、「長期的なアプローチに相反しそうで、激しい性格はクラブのヒエラルキーにアピールしない」。ジネディーヌ・ジダンには「レアルであらゆる栄誉を手に入れたが、どれだけ実践的なコーチングをしたか不明」と疑問を投げかけています。
フリーで獲得できる魅力的な後任がいない今、マンチェスター・ユナイテッドが早期に指揮官を代えるという決断に至る可能性は低そうですが、プレミアリーグ10節のトッテナム戦で完敗したら、さすがに続投とはいかなくなるでしょう。CLでヤングボーイズに敗れて以来、公式戦3勝1分5敗、プレミアリーグは1勝1分3敗。勝った3試合は、いずれも残り10分以降の決勝ゴールという接戦で、納得感のある勝利はひとつもありません。
明快な戦術をもたない指揮官が、選手をモチベートできなくなったら、そこが終点です。マグワイア、リンデロフ、マクトミネイ、フレッジのパフォーマンスを見る限り、スールシャールの言葉ではチームは動かなくなったように感じられるのですが、いかがでしょうか。CR7、ジェイドン・サンチョ、ラファエル・ヴァランを獲得した勝負の年。母国ノルウェーから戻ってきた指揮官は、過去最大の苦境に陥っています。
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