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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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愛が止まらない…地元メディアの「冨安ベタぼめレポート」にちょっぴり困惑。

Mikel Arteta’s £17m masterstroke has unlocked the major threat of Arsenal’s key tactical weapon(ミケル・アルテタが抱える1700万ポンドのマスターストロークは、アーセナルの重要な戦術的兵器として大きな脅威となっている)」。いやー、ベタぼめですね。マスターストロークは、「巧みな業師」というぐらいのニュアンスでしょうか。地元メディア「フットボールロンドン」が、アーセナルの右サイドを担うコンビを絶賛しています。

「冨安健洋は、夏のトランスファーウインドウでボローニャからアーセナルに移籍して以来、目を見張るような活躍をしている」という書き出しで始まるレポートは、日本代表の加入による化学変化について、情熱的に語っています。入団以来、プレミアリーグ4勝2分とチームの復活に貢献しているのは確かですが、それにしてもほめまくりです。以下に引用しますので、グーナーのみなさんは覚悟して読んでください。

「冨安の加入により、ミケル・アルテタのチームの状況は一変した。現在、リーグ戦では6戦連続無敗で、クリーンシート3回を達成。最下位からチャンピオンズリーグ出場圏内に3ポイントまで浮上した」

「冨安が改善したのはディフェンスだけではない。ブカヨ・サカがユーロ2020のイングランド代表に選ばれたフォームを再発見するうえでも、重要な役割を果たしている」

「アーセナルが3-1で勝利したアストン・ヴィラ戦でも、サカは右サイドのポジションに入った。冨安のオーバーラップによってスペースができると、力強い左足を武器にカットインするなど、再び素晴らしいプレイを見せた」

「サカが冨安と逆サイドで起用された試合では、さほど危険な存在には見えず、ゴールへの脅威が損なわれているのは間違いない。チームにとって、冨安がいかに重要な存在であるかがわかる」

いかがでしょうか。読み進めていくうちに、うれしいやら恥ずかしいやら、自分がトミヤスになったかのように「いやいやいや、それほどでも。まだまだです。がんばります!」と謙遜してしまいそうになります。

まずは、落ち着きましょう。アストン・ヴィラ戦の最大の収穫は、4-4-2で快勝したことではないでしょうか。オーバメヤンの脇に入ったラカゼットはシュートを打てなかったものの、前半終了間際にPKをゲットするなど、今後に期待を抱かせるパフォーマンスを披露してくれました。

サカとスミス・ロウが左右から斬り込む布陣が機能するなら、ニコラ・ペペを2トップの一角として起用するなど、攻めのオプションを増やせそうです。右サイドに置くと、守備時の集中力ダウンやボールロストで冨安を困らせるレフティは、強烈なミドルを決めまくるスペシャルウェポンとなるか、あるいはサカの進路妨害か。ウーデゴーアをセンターに配する攻撃的な布陣も魅力的です。それはそうと、この記事、最後まで止まりませんね…。

「冨安の守備への熱意が伝わり、バックラインはより確かなものになった」

「アーセナルの攻撃は確実に鋭さを増しているが、その好転はソリッドなディフェンスの上に成り立っており、冨安は欠かせない存在となっている」

「元ボローニャの選手は、エミレーツ・スタジアムで過ごした短い時間で、既に人気者だ。愛される理由は、プレイを見ればすぐにわかる」

チームメイトはもちろん、サカは感謝しているだろうという言葉で結んだベイリー・ケフさんは、14カ月のメディアインターンと1年のエディターを経て、8月から「Arsenal Fan Brand Writer」と名乗っている方です。そうでしょうね…。


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