神童復活か?伸び悩む若手か?完全移籍でデウロフェウがエヴァートンに帰ってきた!
2013-14年にエヴァートンに在籍したときは、プレミアリーグ25試合で3ゴール。得意のドリブルでサイドを制圧し、クラブの5位フィニッシュに貢献しました。昨季のセビージャではスタメン10試合とエメリ監督の信頼を得られず、伸び悩みが懸念されるアタッカーですが、プレミアリーグで見せたドリブルの鋭さとシュートに入る動きの速さが変わっていなければ、トップクラブのDFにとっても脅威となるでしょう。
私は、今でも2013年12月8日の衝撃を覚えています。プレミアリーグ第15節、アーセナルVSエヴァートン。80分、ロシツキのクロスから最後はエジルが右足で叩き込んで、ガナーズ先制。これは決まりかと多くのファンが思ったその4分後、デウロフェウが信じられない一撃を決めました。左からの長いボールを当時10番だった19歳がトラップしたとき、アーセナルはギブスがきっちりマークにつき、ロシツキまでフォローに入っていました。目の前に2人の壁を見たデウロフェウは、大したフェイントもかけずに打ちやすい位置に軽くボールを動かすと、ギブスが無力になるぐらいの凄い速さで右足を振り抜く同点ゴール!この選手がさらに技とスピードを磨けば、クリスティアーノ・ロナウドにも匹敵するサイドアタッカーになるだろうと思ったものでした。
それから1年半。セビージャにもバルサにも居場所がないということは、クリスティアーノ・ロナウドどころか、ペドロ、ラミレス、エル・ハダディといったバルサのFWにも明らかに及ばないと判断されたのかもしれません。しかし、プレミアリーグには、私と同様にデウロフェウの才能を信じるマネージャーがいました。1年前までのボス、エヴァートンのロベルト・マルティネス監督です。
「ジェラールは、エヴァートンでは自己紹介する必要はないだろう。以前、チームに加わったときには才能あふれる選手というだけでなく、性格も最高だと知った。彼はクラブにとって素晴らしい財産になるはずだ」
ルカクにローマ行きの噂があり、ミララスも出ていくのではないかといわれているエヴァートン。最悪のシナリオが現実となれば、ベルギー代表の2人の穴を埋める選手を獲得するのは相当難しい仕事でしょう。来季、プレミアリーグ11位から巻き返すどころか、マージ―サイドのライバルであるリヴァプールに水を空けられる雰囲気が高まっているエヴァートンにとって、デウロフェウが持てる才能を発揮してくれるかどうかは、クラブの命運を分ける大きなポイントです。神童は復活するのか、「スポーツの世界においては一定の割合で若い才能が頓挫する」という普遍的な歴史をトレースするだけに終わるのか。同じバルセロナユース出身で、来季真価が問われるボージャン・クルキッチとともに、デウロフェウのプレイにも注目が集まります。厳しいかもしれないな、というのが正直な気分ですが、果たして…。
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またまたプレミアリーグが面白くなりそうな展開になっている今夏の移籍市場。
さらに中堅クラブが将来性の高い選手の獲得を望みます
トトさん>
ウェストハム、サウサンプトンが積極的に仕掛けそうですね。