2021.11.30 マンチェスター・ユナイテッドの話題
マンチェスター・ユナイテッドがラングニックの暫定監督就任を発表!現地評論家は賛否両論…!?
「マンチェスター・ユナイテッドに加わることができて興奮している。今シーズンを成功させることに集中している」。オーレ・グンナー・スールシャール監督を解任したクラブが、ロシアのロコモティブ・モスクワでスポーツ&開発部門の責任者を務めていたラルフ・ラングニックの暫定監督就任を正式に発表しました。
マネージャーとしての契約期間は6ヵ月。プレミアリーグ2021-22シーズンが終わると、その後の2年はコンサルタントとしてチームに残る契約になっています。「BBC」によると、労働許可証はまだ発行されておらず、木曜日のアーセナル戦に間に合わない可能性があるとのこと。ラングニックが来てからも、現在のコーチは全員残留することになっており、ガナーズ戦までキャリック体制で戦うことになるかもしれません。
プレミアリーグ開幕からの5試合は4勝1分。アストン・ヴィラにホームで敗れてからの8試合は1勝2分5敗。ハイプレスを軸としたサッカーをブンデスリーガに浸透させ、トーマス・トゥヘルやユリアン・ナーゲルスマンに多大な影響を与えた名将は、極度の不振に陥ったチームを蘇生させることができるでしょうか。マイケル・キャリックが指揮を執ったチェルシー戦は、敵地でドローというまずまずの着地ではあったものの、シュート数24対3、CK15対2というあまりにも苦しいスタッツを残しています。
近年はスポーツディレクターとしてチーム作りを手掛ける時間が長かったラングニックですが、あらためて監督としての実績をチェックしておきましょう。1997‐98シーズンのウルムは2部昇格。1999-2000シーズンには、シュツットガルトでドイツカップを制しています。2001‐02シーズンは、ハノーファー96を率いてブンデスリーガ昇格。2004‐05シーズンにシャルケ04を2位にジャンプアップさせると、2006年からの2年でホッフェンハイムを3部からトップリーグに引き上げています。
2015-16シーズンにブンデスリーガに昇格させたRBライプツィヒでは、ハーゼンヒュットル退任後の2018-19シーズンにもSD兼監督として指揮を執っており、CL出場権を得られる3位でフィニッシュしています。ポジティブな面を並べると、ゲーゲンプレスの発明者であり、就任1年めで必ず結果を残してきたマネージャー。ラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョはすぐにフィットしそうで、運動量が豊富なカバーニ、リンガード、ファン・デ・ベークの出場機会は増えるでしょう。
「前向きな1歩になると思う」と評価しているのは、「スカイスポーツ」で解説を務めるジェイミー・キャラガー。プレミアリーグからCLに出場しているマンチェスター・シティ、チェルシー、リヴァプールはすべて彼と同じアプローチで戦っていると指摘しながら「ラングニックの最大の仕事は、次の指揮官を決めること」ともいっています。
マウリシオ・ポチェッティーノ、エリック・デン・ハフ、ブレンダン・ロジャースを次期候補に挙げているクラブは、新指揮官の選定に加えて、経験が浅いダレン・フレッチャーをサポートする役割も期待しているものと思われます。うまくはまれば、ユルゲン・クロップやトーマス・トゥヘルが成し遂げた欧州における復権を果たせる可能性があります。
一方、懸念点を挙げるなら、ドイツのクラブしか率いたことがなく、プレミアリーグは初体験。組織が複雑なビッグクラブを経験していないのも気になります。「スカイスポーツ」のポール・マーソンは、「多くの人々が、彼は素晴らしいというのを聞くけど、イングランドで監督をしていないのはなぜ?世界のトップチームを1度も率いたことがないのはなぜだろう」と疑念を示しています。
「BBC」のサイモン・ストーン記者も、「ラングニックは、ユルゲン・クロップやトーマス・トゥヘルが採用したハイプレス・スタイルを好むことで知られているが、マンチェスター・ユナイテッドはそのために作られたとは思えない」とコメント。未開発のクラブを育てた経験は豊富でも、出来上がっているクラブをさらに強化するのは初めてで、クリスティアーノ・ロナウドをはじめとするワールドクラスを納得させられるかどうかもわからないというのが、ネガティブ派の主張です。
それぞれの言い分は、よくわかります。私は、ラングニックが少数のスタッフだけ連れてきて、現在のコーチを残したというあたりに希望を見出しています。ファーガソンのスタッフをすべて切り捨て、自前のコーチで固めて選手たちとの軋轢に苦しんだデヴィッド・モイーズの失敗を再現することはないと思いますが、いかがでしょうか。木曜日の彼の居場所は、ベンチかスタンドか。賛否両論あれど、今は楽しみな気分が勝っています。
マネージャーとしての契約期間は6ヵ月。プレミアリーグ2021-22シーズンが終わると、その後の2年はコンサルタントとしてチームに残る契約になっています。「BBC」によると、労働許可証はまだ発行されておらず、木曜日のアーセナル戦に間に合わない可能性があるとのこと。ラングニックが来てからも、現在のコーチは全員残留することになっており、ガナーズ戦までキャリック体制で戦うことになるかもしれません。
プレミアリーグ開幕からの5試合は4勝1分。アストン・ヴィラにホームで敗れてからの8試合は1勝2分5敗。ハイプレスを軸としたサッカーをブンデスリーガに浸透させ、トーマス・トゥヘルやユリアン・ナーゲルスマンに多大な影響を与えた名将は、極度の不振に陥ったチームを蘇生させることができるでしょうか。マイケル・キャリックが指揮を執ったチェルシー戦は、敵地でドローというまずまずの着地ではあったものの、シュート数24対3、CK15対2というあまりにも苦しいスタッツを残しています。
近年はスポーツディレクターとしてチーム作りを手掛ける時間が長かったラングニックですが、あらためて監督としての実績をチェックしておきましょう。1997‐98シーズンのウルムは2部昇格。1999-2000シーズンには、シュツットガルトでドイツカップを制しています。2001‐02シーズンは、ハノーファー96を率いてブンデスリーガ昇格。2004‐05シーズンにシャルケ04を2位にジャンプアップさせると、2006年からの2年でホッフェンハイムを3部からトップリーグに引き上げています。
2015-16シーズンにブンデスリーガに昇格させたRBライプツィヒでは、ハーゼンヒュットル退任後の2018-19シーズンにもSD兼監督として指揮を執っており、CL出場権を得られる3位でフィニッシュしています。ポジティブな面を並べると、ゲーゲンプレスの発明者であり、就任1年めで必ず結果を残してきたマネージャー。ラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョはすぐにフィットしそうで、運動量が豊富なカバーニ、リンガード、ファン・デ・ベークの出場機会は増えるでしょう。
「前向きな1歩になると思う」と評価しているのは、「スカイスポーツ」で解説を務めるジェイミー・キャラガー。プレミアリーグからCLに出場しているマンチェスター・シティ、チェルシー、リヴァプールはすべて彼と同じアプローチで戦っていると指摘しながら「ラングニックの最大の仕事は、次の指揮官を決めること」ともいっています。
マウリシオ・ポチェッティーノ、エリック・デン・ハフ、ブレンダン・ロジャースを次期候補に挙げているクラブは、新指揮官の選定に加えて、経験が浅いダレン・フレッチャーをサポートする役割も期待しているものと思われます。うまくはまれば、ユルゲン・クロップやトーマス・トゥヘルが成し遂げた欧州における復権を果たせる可能性があります。
一方、懸念点を挙げるなら、ドイツのクラブしか率いたことがなく、プレミアリーグは初体験。組織が複雑なビッグクラブを経験していないのも気になります。「スカイスポーツ」のポール・マーソンは、「多くの人々が、彼は素晴らしいというのを聞くけど、イングランドで監督をしていないのはなぜ?世界のトップチームを1度も率いたことがないのはなぜだろう」と疑念を示しています。
「BBC」のサイモン・ストーン記者も、「ラングニックは、ユルゲン・クロップやトーマス・トゥヘルが採用したハイプレス・スタイルを好むことで知られているが、マンチェスター・ユナイテッドはそのために作られたとは思えない」とコメント。未開発のクラブを育てた経験は豊富でも、出来上がっているクラブをさらに強化するのは初めてで、クリスティアーノ・ロナウドをはじめとするワールドクラスを納得させられるかどうかもわからないというのが、ネガティブ派の主張です。
それぞれの言い分は、よくわかります。私は、ラングニックが少数のスタッフだけ連れてきて、現在のコーチを残したというあたりに希望を見出しています。ファーガソンのスタッフをすべて切り捨て、自前のコーチで固めて選手たちとの軋轢に苦しんだデヴィッド・モイーズの失敗を再現することはないと思いますが、いかがでしょうか。木曜日の彼の居場所は、ベンチかスタンドか。賛否両論あれど、今は楽しみな気分が勝っています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
レッズサポですが、ラングニックは嫌だなぁというのが正直な気持ちです。
多分、シティチェルシーファンも同じ気持ちじゃないでしょうか。ライバルチームからするとユナイテッドのメンツであのサッカーされるのは非常に嫌です(笑)
キャラの言う通り、これは英断だった、となる気がしますね。