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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

素晴らしかった冨安健洋…現地メディアがプレミアリーグ13節のベストイレブンに選出!

デュエル7勝3敗、空中戦2勝1敗、タックル成功2回、リカバリー2回、インターセプト1回と、守備と対人プレーのスタッツは通常運転。チーム最高の「8」と採点した「イブニングスタンダード」「ザ・サン」は、今季プレミアリーグで3ゴール3アシストのサン=マクシマンを完封したパフォーマンスをリスペクトしています。

おっしゃるとおり、冨安健洋の守備が素晴らしかったのは確かです。しかし、ニューカッスル戦の彼を称えるポイントは、自陣での堅実なプレイだけではありません。ここからは、攻撃に関するスタッツを見てみましょう。パス成功率88%。64本のうち、58%にあたる37本が敵陣で通したボールです。シュート3本、キーパス3本、チャンスクリエイト1回、ドリブル成功2回。ロングフィード6本は、すべて成功でした。

クロスは5本のうち、1本しか味方に届かなかったのですが…66分にマルティネッリの足元に入る絶妙な浮き球でプレミアリーグ初アシスト!サンビ=ロコンガからベン・ホワイトにパスが出たとき、冨安はまだ自陣にいました。勝負を決めたあのシーンを、いま一度VTRでチェックしてみると、右サイドにいた2人の即興デュエットがいかに素晴らしかったかがよくわかります。

ベン・ホワイトがドリブルでハーフラインを越えると、冨安は脇に下がってもらおうとしました。4番がパスを出さないのを見て、「ここじゃなかった?」とでもいうようにするすると上がった日本代表は、前に目を移した瞬間、右サイドにいたマルティネッリが中央にスプリントするのを視界に捉えます。迷いなき、ダイレクトのフィード。速度計算が完璧だったボールが落下したのは、20歳のアタッカーの足元でした。

飛び出したGKドゥブラフカは間に合わず、右足のボレーが決まって2-0。SBのパスセンスと同時に、後ろからのボールを当たり前のように枠に収めたブラジル人の技術もほめたいゴールシーンでした。現地メディアの多くが、「絶妙なアシスト」「攻撃における資質を示した」と絶賛。「プレミアリーグにおける彼のベストパフォーマンス」という評価を見ると、目頭が熱くなります。

「BBC」の採点はチームで4位、「スカイスポーツ」はガブリエウ、サカ、ラムズデールより低い7点。クロスの精度が低かったのを気にしたメディアが点数を抑えたのに対して、スタッツを詳細に紹介しているサイトは軒並みチーム最高評価です。「sportskeeda」は8.5、「FOTMOB」は8.6で文句なしのTOP。「WhoScored」は8.5として、プレミアリーグ13節のベストイレブンに選出しています。

この試合を観たグーナーのみなさんの多くが、エクトル・ベジェリンを思い出にできたのではないでしょうか。プレミアリーグのビッグクラブでレギュラーポジションをゲットし、マン・オブ・ザ・マッチレベルの活躍をする日本人選手が出てくるとは…。ブライアン・ロブソンをきっかけにマンチェスター・ユナイテッドのサポーターになり、デヴィッド・オレアリーやケニー・サンソムのアーセナルを知るオールドファンとしては、感無量です(号泣)


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