イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

衝撃の10代、輝かしき20代前半、しかし今は…不振のデル・アリ&マルシアルは1月に放出?

19歳でプレミアリーグデビューを果たし、将来を嘱望されていたヤングスターが、20代半ばとなってキャリアの踊り場に立っています。デル・アリは25歳、アントニー・マルシアルは26歳。トッテナムのプレーメイカーは、ダニエル・レヴィ会長とアントニオ・コンテ監督が放出を容認していると報じられ、マンチェスター・ユナイテッドのドリブラーはチームを離れたがっていると伝えられています。

ミルトン・キーンズ・ドンズでプレイしていたデル・アリが、スパーズと契約したのは2014年2月。当時はまだ18歳だったMFは、シーズンの終わりまでリーグ1(3部相当)のクラブに残って昇格に貢献し、2015-16シーズンの開幕戦でプレミアリーグデューを果たしました。3節のレスター戦で初ゴール。12月以降に本領を発揮し始め、初年度から33試合10ゴール9アシストという素晴らしいスタッツを叩き出しています。

マルシアルがマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めたのは、2015年夏のデッドラインデーでした。移籍金3600万ポンドは、それだけでも10代の選手のプレミアリーグレコードですが、契約には720万ポンドのオプションが3つ付いており、最大5760万ポンドというビッグディールでした。

プレミアリーグデビューは、デル・アリに1ヵ月遅れの9月12日。リヴァプール戦で65分に登場したヤングスターは、86分に3人抜きから衝撃的なゴールをゲットし、移籍金に見合う価値があるとアプールしました。初年度はプレミアリーグ31試合11ゴール4アシスト。トッテナムの有望株と同様に、フランス代表FWの未来は希望に満ちていました。

2016-17シーズンは、デル・アリが最も輝いた1年。プレミアリーグ37試合18ゴール9アシストという大活躍でスパーズを2位に押し上げ、PFA最優秀若手選手賞に輝いています。ハリー・ケイン、ソン・フンミン、クリスティアン・エリクセンとともにエキサイティングなフットボールを繰り広げていた天才MFは、2018-19シーズンに負傷が相次ぎ、リーグ戦で25試合5ゴール3アシストという不本意な戦績に終わっています。

片やマルシアルは、ジョゼ・モウリーニョとともに過ごした最初の年は25戦4ゴール6アシストという冴えないパフォーマンスに終わり、指揮官のハードマネジメントに悩まされるようになりました。2018年の夏に移籍ゴシップが流れ、ポグバとともにチームを離れると噂されていたのですが、12月にモウリーニョが解任。スールシャールによって最前線にコンバートされると、2019-20シーズンには32試合17ゴール7アシストというキャリアハイの数字を残しています。

デル・アリの2019-20シーズンは25試合8ゴール4アシスト。11月にやってきたモウリーニョに主軸として期待されていたものの、最終盤は筋肉の負傷で思うようなプレイをできずに終わりました。昨季は15試合ノーゴール。モウリーニョには先発2試合と冷遇され、ライアン・メイソンに代わってからも彼らしいパフォーマンスは戻ってきませんでした

マルシアルも昨季は低調で、22試合4ゴール6アシスト。強みだったスピーディーなドリブルは影を潜め、PKをもらいにいくシーンが目立つストライカーになっていました。新シーズンのデル・アリは、プレミアリーグ8試合でPK1発のみ。マルシアルも7戦1ゴールで、ラングニック新監督の信頼を得られるとは思えません。両者ともに、モチベーションを上げたければ環境を変える必要があるのかもしれません。

19歳でプレミアリーグファンをうならせ、20代前半で主力として活躍し、その後は下り坂…。マルシアルは、ユヴェントスやニューカッスルが注視しているといわれていますが、デル・アリは「グリーンライト」「扉はオープン」「レヴィ会長は海外に出したがっている」という報道があるだけです。彼らは1月に、どんな決断を下すのでしょうか。かつてのシャープなパスワークを失ってしまったスパーズのアタッカ―が心配です。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す