今週発表!ディ・マリア、ジェコ、ラファエウ…開幕直前にプレミアリーグを去る男たち
セリエAの活発化、パリ・サンジェルマンのFFPペナルティ解除など、要因はいくつか考えられますが、「チェルシーやアーセナルなど、いくつかのクラブは1年前の”ワールドカップ見本市”で大物は獲得済み。この夏は継続性を重視したチーム強化に取り組んでいる」と、前向きに捉えておきましょう。この2年間で500億円に届くのではないかといわれているマンチェスター・ユナイテッドの大量補強も、おそらく今季で一段落。来シーズンは本物のワールドクラス以外は獲らないという形になるのではないかと思います。
さて、ここからは、海外に出て行こうとしている選手たちの最新ニュースをチェックしていきましょう。アメリカでチームに合流するというスケジュールを反古にしたという理由で罰金7000万円が科せられたと伝えられるディ・マリアですが、いちサポーターとしては、安否の確認ができ、居場所がわかってよかったです、というのが最初の感想です。彼が移籍を決断した本当の理由は、彼自身と周囲にいるひとにしかわかりませんが、「昨季もFFPペナルティがなければパリ・サンジェルマンが第一候補であり、オファーを断れなかった」「強盗事件に遭ってしまったマンチェスターに家族が難色を示していた」ことが大きかったのだろうと思います。志望校が不祥事で入試を中止していたので滑り止めに入学したものの、翌年入試を再開したと聞いたらやはり入りたくなった、といったところでしょうか。
「適応に時間がかかっている」とご本人が認めていたプレミアリーグ1年めでも、27試合で3ゴール10アシストという記録は残しており、真価をみないままに去っていってしまうのはとにかく残念です。マドリードの去り際も微妙な選手だったので、おそらく、マンチェスターのサポーターにはメッセージはないのでしょうね。伝えられている移籍金は6300万ユーロ(約85億9000万円)。昨季と合わせると彼ひとりで200億円弱が動いており、これは代理人のジョルジュ・メンデスのひとり勝ちです。以前に、代理人の移籍金マージンは30%弱というレポートを目にしたことがあるのですが、これが正しいとすると50億円以上が彼が経営する「Gestifute」に入金されたことになります。うーん、悔しい。いろいろ悔しいです。
話を変えましょう。マンチェスター・シティとASローマは、移籍金1400万ポンド(約27億円)でエディン・ジェコ移籍に合意したとのこと。安いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、プレミアリーグ2011-12シーズンからの3季は常に2ケタ得点を重ねていたストライカーも、昨季はわずか4ゴール。数字が戻らないまま、来年30歳を迎えてしまえば、マン・シティはさらにリーズナブルな価格でボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWを出さざるをえなくなるので、この夏はいい頃合いであり、いいお値段なのではないでしょうか。ジェコは本日にもイタリアに入り、プレミアリーグ開幕前にはローマ入団が発表される見通しです。
「6月30日までに話がなければ、うちとのレンタル延長という契約だったはず」とフィオレンティーナが抗議しているモハメド・サラーのローマ行きは、裁判・調停云々という話になっており、もう少し時間がかかる見通しです。ラファエウ・ダ・シルヴァのリヨン行きは決まってしまいました。「8 yrs? Took me 4 to tell the difference between you n Fab(もう8年?ファビオと見分けがつくようになるまで4年かかったけどね)」というマイケル・キャリックの親しみを込めたツイートが泣かせます。いてくれた時間が長かろうが短かろうが、プレミアリーグを盛り上げてくれたキャラ立ちまくりの選手たちが、もう観られないと思うと寂しいものです。感謝の気持ちをお伝えするとともに、新天地での活躍をお祈り申し上げます。
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更新ご苦労様です。
ディ・マリアはもう少しプレミアで観たい選手でした。レアルの時もそうですが、去り方が寂しいですね。
Mackiさん>
そうですね。2年連続で逃げるようにいなくなるというのは、ちょっとさびしいですね。
ラファエル寂しいですね。彼がいなくなった事でユナイテッドの古株4番手はバレンシアだそうです。長くユナイテッド見てる私からすればバレンシアなんてこの前入ったばっかりなのになとかなりの違和感を感じます。ファーガソン監督がいたら彼らの未来も少し変わってたんですかね。新しく入ってきた選手達含め今いるユナイテッドの選手達は長くユナイテッドにいて欲しいですしクラブを愛して欲しいなと思います。