イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

続々と補強決定、準備万端!プレミアリーグ中継を愉しみたい人のための、レスター入門!

「JSports」が、「岡崎慎司のレスター、全試合中継!」と謳っていたのをチラ見したのですが、ホントにやるのでしょうか(秋以降は未定?)。今までプレミアリーグを観続けてきたファンは、岡崎が観られると諸手を挙げて喜んでる方より、「自分の応援するクラブの中継が減るのでは?」「オンデマンドで観なきゃいけないわけ?」と不安になったりブーイングしたりしている方のほうが多いと思われます。全体のライブ中継の本数が増えない前提でいえば、昨季プレミアリーグ優勝クラブのチェルシーと日本にファンが多いマンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、リヴァプールは影響なしで、マンチェスター・シティやトッテナムが割を食う可能性が高そうです。私はオンデマンドに加入しておりますが、TVでマン・シティとトッテナムを観たいので、この話には「岡崎をオンデマンドでやればいいじゃん!」と口を尖らせているほうでして、居酒屋でサポーターのみなさんの愚痴を受け止めながら、一緒に怒るぐらいのことはできそうです。とはいえ、片やで岡崎慎司ファンの方もおり、彼をきっかけにプレミアリーグに関心を持つ方もいらっしゃるのはわかるので、ここから先は、「どうしようか、今季は」と頭を切り替えたいと考える次第です。

レスターの中継が増えるなら、観るか、観ないか、JSportsとお別れするかの三択です。ここでは、「やるなら観てみようか」と思った方々のために、昨季プレミアリーグの第2節から興味を持ち始めた私のにわか知識を総動員して、レスターについて紹介させていただきたいと思います。…いや、素晴らしかったです、2014年8月のチェルシー戦。後に独走優勝を決めるクラブ相手に、一歩も引かない撃ち合い。カスパー・シュマイケルとクルトワのビッグセーブ合戦!私は学生時代、GKをやっていたもので、GKがいいチームはGKだけ観ていても愉しめてしまうほどです。2002年より、ベンチで爪楊枝をくわえて指揮を執っていたティガナ監督の下に稲本潤一がいたとき、フラムの中継はすべて観ていたのですが、日本代表のセントラルMFよりもファン・デル・サールの素晴らしいプレイのほうを覚えているぐらいです。失礼、脱線しました。レスターの注目ポイントその1は、彼がいればTOP10並みの強さ、いないと最下位が指定席となるGKカスパー・シュマイケルのビッグセーブです。

チェルシーに対して引かずに攻め合いを演じ、その1ヵ月後にはマンチェスター・ユナイテッドを5-3と撃破したピアソン前監督のサッカーは、攻撃的でエキサイティングでした。ラニエリ新監督の今季も2トップで戦うことになると思われますが、クラブのリーディングスコアラーだったウジョアの11ゴールは、ロメウ・ルカクと同数でファン・ペルシ以上。彼のまわりでチャンスメイクする28歳のジェイミー・ヴァーディは、今年になってイングランド代表にまで上り詰めた遅咲きのアタッカーです。ここに岡崎慎司、クラマリッチが加わるFW陣は、昨季のプレミアリーグでTOP10だったサウサンプトンやスウォンジーに引けをとらない充実ぶり、といったら言い過ぎでしょうか。テストマッチを観る限りでは、後ろからの長いボールを駆使してサイドを攻略し、中のストライカーに決めさせるシンプルで速い攻撃はラニエリ体制でも健在だと思われます。

最大の懸念はカンビアッソの退団ですが、フランスのカーンからキャバイェを彷彿とさせるエンゴロ・カンテを獲得したので、前線への配球が著しく減ることはないと思われます。イギリス紙「デイリー・メール」のレスター特集では、「フリーで獲得したシャルケの左SBフックスは堅実な補強」「マインツから獲った岡崎慎司は非常にいいビジネス。タッチは素晴らしく、攻撃に違いをもたらす」と補強を評価しています。昨季レンタルで加入したフートが残り、アタランタからベナルアンを獲るなど最終ラインも整備済み。ラニエリ監督が迷わなければ、昨季プレミアリーグ14位からのステップアップも望める布陣です。

まとめると、「攻撃が売りのチームで前線の4人が見どころ」「カンビアッソの後釜カンテが機能するかがカギ」「素晴らしきカスパー・シュマイケル」といったところでしょうか。率直にいいますが、岡崎慎司をよっぽど好きでなければ、レスターを観続けるのは大変だと思います。私はその昔、中田英寿が入団したペルージャの観戦レポートを毎週書き続け、黎明期だったスポーツサイトに寄稿までしていたことがあったのですが、中田英寿に注目といくら自分に言い聞かせても、ユヴェントスやミランの質の高いプレイを観ているほうが盛り上がります。レスターを観続けるポイントは、彼らに感情移入し、愛することだと思います。選手のキャラがわかり、成長が感じられたりすると、いつしか拳を握りしめてハラハラしながら試合を観ている自分に気づくでしょう。

中田英寿と一緒にプレイしていた元ペルージャのミラン・ラパイッチが、独りよがりなドリブルが減って連携ができるようになると、いつの間にか好きな選手になっておりました。クロアチア代表に選ばれた彼は、やがてレギュラーとなり、そしてあの日。2002年6月8日、鹿島スタジアムで観たイタリアVSクロアチア、ラパイッチの決勝ゴールには涙が出るほど歓喜しました。お恥ずかしい話ですが、入れ込み過ぎて親戚ぐらいの感覚になっていたのでしょうね。あの頃のように熱く、レスターを愛せるかはわかりませんが、まずは開幕戦を観てみたいと思います。私の最注目は、もちろんGK。カスパー・シュマイケルです。なにぶん好きなもので。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“続々と補強決定、準備万端!プレミアリーグ中継を愉しみたい人のための、レスター入門!” への5件のフィードバック

  1. 汗かきスター より:

    ブログアップお疲れ様です。
    確かにスパーズが割を食うのは痛いですね>_<
    ですが、オンデマンドに入ってない私は、ビッグクラブが絡んでない試合でのプレミアの雰囲気を味わえるとの事で、そこは素直に嬉しいですね^_^
    又、プレミアは、UKロックと結びつけながら観るのも楽しいですよね!
    レスターなら、カサビアンのメンバー全員レスターファンだったなぁとか。
    自分の周りは、年代柄、Oasisのファンが多いので、シティファンがかなり多く、ユナイテッドファンの私は肩身狭いです。
    脱線してすいません(笑)m(_ _)m

  2. makoto より:

    汗かきスターさん>
    アーセナルはヘヴィメタあるいはパンクですね!キーボードのシュチェスニーがローマにいったのは痛いですが、ギタリスト・ロシツキに加えて今季、素晴らしいドラマーが入りましたから。チェフのドラムソロ、結構聴きましたがなかなかのものです。脱線つながりで(笑)

  3. クマン・シティ より:

    初めての投稿となります。
    はじめまして、エティハドサポです。
    いつもいつも、ブログアップされていないか楽しみにしてます。

    シティの試合が少なくなることは、極力避けて頂きたい気持ちです。
    スターリング デナイヤー イヘアナチョ飛躍していく姿90分を通じて是非ともみたいですね。

  4. ぐら より:

    こういうのもあり、長友はストークに来て欲しかった

  5. makoto より:

    クマン・シティさん>
    初めまして。よろしくお願いいたします。マンチェスター・シティは若手が楽しみなチームでもあり、私も通年で中継してほしいと思ってます。

    ぐらさん>
    ガラタサライが難航しているようなので、巻き返しがあるかもしれません。

コメントを残す