イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「BBC」が残留見込みと報道。チャンピオンズリーグのプレーオフにデ・ヘアが帯同⁉

プレミアリーグ開幕戦、対トッテナム。ピッチにもベンチにもその姿を見せなかったダヴィド・デ・ヘアは 、背番号1のユニフォームではなくスーツに身を纏い、オールド・トラフォードのスタンドから厳しい内容だった試合を観戦していました。「彼はプレイしたがらないと思う。私は選手としてというより、人間としてと考えている。彼は今の状況に対処することができないだろう」と、ファン・ハール監督はデ・ヘアの起用を見合わせた理由を語っています。精神面に問題を抱え、集中できていないという判断なのでしょう。

その後、指揮官は「デ・ヘアは現在、昨年の水準にない。移籍市場が閉まった後、9月以降には見直したいと考えているが…」と、当面は試合に出られないという見通しを示しました。こういうニュースを聞くと、サポーターとしては胸騒ぎがします。最悪のケースは、「残留したものの、プレミアリーグ4位の立役者になった昨季とはほど遠いパフォーマンスに終わる」。レアル・マドリードがマンチェスター・ユナイテッドの要求する水準のオファーを提示しない限りは、この1年はマンチェスター・ユナイテッドのために戦うのだと、デ・ヘアに腹をくくってもらわないといけません。

そんななかで11日、サポーターに朗報が舞い降りてきました。イギリスメディア「BBC」「ガーディアン」が、クラブ幹部の見立てとしてデ・ヘアはマンチェスター・ユナイテッドに残留見込みと報道。ベルギーのクラブ・ブルッヘと戦うチャンピオンズリーグ予選プレーオフのリストに、彼の名前があるとも伝えられています。前者については、レアル・マドリードが移籍金を積んでくれば一発で状況が変わるため、しばらくは予断を許しませんが、ファン・ハール監督が大事なゲームに絶対的守護神の帯同を視野に入れているという後者は、状況の好転が感じられるうれしいニュースです。プレミアリーグ初のフライデーナイト開催となる14日のアストン・ヴィラ戦は、開幕戦に続いてセルヒオ・ロメロがゴールマウスに立つものの、18日と26日に開催されるチャンピオンズリーグは、コンディション次第でエースGKの登場があるかもしれません。これは楽しみです。サポーターとしてはできるだけ早く、デ・ヘアの勇姿を観たいところです。

一連の移籍話についての見解は、クラブOBの間でも分かれています。トレブル達成時の守護神だったピーター・シュマイケル氏が「私としては、2年連続でクラブのMVPに輝いたデ・ヘアを放出してはならないと思うが、本人が出ていきたがっているなら移籍させてあげて、マンチェスター・ユナイテッドも前進するべき」と語れば、リオ・ファーディナンド氏は「デ・ヘアを失うのであれば、マンチェスター・ユナイテッドはタイトル挑戦を忘れてしまってもいいだろう。彼ほどのGKの退団を許してはならない。レアル・マドリードから受け取る移籍金は、それにより失うトロフィーの埋め合わせにはならない」と主張。私は、この話についてはリオ持ちです。

40億円からの移籍金に背を向けてデ・ヘア残留を取るという判断は、マンチェスター・ユナイテッドにとっては大きく張ったギャンブルのようなものなのかもしれません。1年後に得たい果実は、デ・ヘアの翻意による契約延長か、あるいは大活躍によるタイトル獲得。可能性はともかく、このいずれかが実現すれば、破談に持ち込んだ甲斐もあるでしょう。プレミアリーグ2年めとなるファン・ハール監督には、何としてもタイトルを奪取してほしいと思います。GKが残ってくれたとしても、CBの強度を上げない限りはモウリーニョ監督の上にいけるイメージはありませんが…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す