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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

クロスバーとポストに3発!いつもと違ったリヴァプールは、ホーム敗戦もベスト8進出決定!

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァのファーストレグは、アウェイのリヴァプールが0-2で完勝。アンフィールドで1失点以下なら、ベスト8進出が決まります。チャンピオンズリーグラウンド16、インテルとのセカンドレグ。クロップ監督は、プレミアリーグのハマーズ戦から4人を入れ替えていますが、現在のベストメンバーといっていいでしょう。

GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ、カーティス・ジョーンズ、フロントスリーはサラー、ジョッタ、マネという布陣です。立ち上がりはローテンションのリヴァプール。インテルの最初のチャンスは7分でした。左からのクロスのクリアをビダルが後ろにまわすと、ダンフリースのボレーはアリソンの正面にいきました。

ロバートソンが初めてオーバーラップしたのは9分、アーノルドのクロスがゴール前に入ったのは10分。15分を過ぎても、フロントスリーが連携するレッズらしいアタックはありません。カーティス・ジョーンズとジョッタのボールロストが目立ち、サラーとマネがスプリントするシーンはなし。ようやく31分、アーノルドが左サイドから蹴ったFKをニアのマティプがヘッドで合わせますが、ボールはクロスバーを叩き、CBは悔しそうな顔をしています。

41分、チャルハノールが右から狙ったFKは、アリソンがセーブ。前半終了ア際間際のアーノルドのFKは、左に切れていきました。プレミアリーグのクラブが前半に放った4本のシュートは、すべてDFという珍しい展開。後半が始まって3分、アーノルドのミドルはハンダノヴィッチが悠々とキャッチしました。

52分、敵陣左でインターセプトしたファビーニョからチアゴ、ジョッタと縦につながると、飛び出したハンダノヴィッチのパンチは中途半端。ボールはフリーのサラーの前にこぼれますが、左足のシュートは右のポストにヒットしました。59分、左から上がったブロゾヴィッチが中央にグラウンダーをフィード。キックフェイントでタイミングをずらしたラウタロ・マルティネスは、フィニッシュを左に外してしまいました。

61分、敵陣左でブロゾヴィッチがインターセプトし、アレクシス・サンチェスから左にまわっていたラウタロ・マルティネスにラストパス。10番が放った右足の素晴らしいミドルは、アリソンの指先を越えて右隅に吸い込まれました。2試合トータル2-1。勢いに乗ったかと思われたアウェイチームは、2分後にレッドカードを喰らってしまいます。

ファビーニョをスパイクの裏で削ったのは、前半に1枚もらっていたアレクシス・サンチェス。クロップ監督は、このタイミングでチアゴとカーティス・ジョーンズを下げ、ヘンダーソンとナビケイタを投入しました。76分、左から仕掛けたマネが完璧なクロスをゴール前に浮かすと、サラーの右足ボレーはまたもポスト!83分にジョッタが下がり、ルイス・ディアスが前線に加わっています。

残り時間は5分。ひとり多いレッズが、ボールを支配してサイドアタックを続けています。89分、カウンターからルイス・ディアスが右のアーノルドに浮き球をフィード。打つのは難しいと判断したSBが中央に折り返すと、フリーだったルイス・ディアスのシュートは、必死に戻ったビダルのスライディングに阻まれました。

勝ったのはインテル、しかしベスト8進出はリヴァプール。クロスバーとポストに3発当てたマティプとサラーが、ひとつ決めていれば、ラクに終えられた一戦。2022年の無敗記録は15で止まりましたが、ミッションコンプリートということでいいのではないでしょうか。いや、しかし…。前半は0-0で終えようとしているような戦い方で、11対10になってからは何としても追いつこうとするような猛攻を展開。先攻して押し切ることが多いレッズらしくない奇妙な試合運びでした。

4冠に1歩近づいたレッズは、プレミアリーグで同じような結果に終わるわけにはいきません。息をつく暇もなく、週末はブライトン。さらにアーセナル、FAカップ準々決勝と負けられない試合が続きます。


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