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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Everton】絶不調エヴァートンは守備崩壊!エース躍動のスパーズが5発圧勝!

敗れれば、TOP4フィニッシュが厳しくなるトッテナム。ランパード就任後も1勝3敗で、プレミアリーグ創設以来初となる降格の危機を迎えているエヴァートン。トッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催された28節のラストマッチは、両者ともに負けられない一戦のはずでした。

就任から10戦めのチェルシー戦で初の敗戦を喫したコンテ監督は、その後の4試合で3敗という不振に陥ったものの、前節のリーズ戦は0-4で快勝。最初の3試合は1勝2敗という微妙なスタートだったランパード監督は、マンチェスター・シティに1-0という善戦で、浮上のきっかけをつかんだように見えました。

ロドリのハンド見逃しに憤っていた若き指揮官は、守備に手応えを得て、「ノースロンドンでポイントを奪える」と信じていたのではないでしょうか。プレミアリーグらしいエキサイティングなガチンコバトルを期待していたのですが…。20時キックオフのマンデーナイトの一戦は、40分も経たないうちに勝負が決するワンサイドゲームとなってしまいました。

スパーズの先制は14分。左にまわったベンタンクールからベン・デイヴィス、セセニョンと縦につながり、ゴールライン際から高速クロスがニアに入ると、10番をマークしていたマイケル・キーンがオウンゴール。激痛だったのは、3分後の追加点です。ロメロからパスをもらったのは、右サイドに流れたハリー・ケイン。斜めのパスを受けたクルゼフスキが短いスルーパスをソン・フンミンに通すと、ボックスの入り口から放った右足の一撃がピックフォードの脇を抜きました。

マイケル・キーンは振り回され、イングランド代表GKは手に当てながら後ろに逸らしてしまいました。ここまで、209分ノーゴールのチームに、2点差をひっくり返す力はありません。3点めが決まったのは37分。ロリスのキックをハリー・ケインと競ったマイケル・キーンがボールウォッチャ―になり、置いていかれたのが致命的でした。

ドハーティーの素晴らしいスルーパスで独走したエースは、中途半端なポジションだったピックフォードの左に思い切り蹴り込みました。勝負を決めたスパーズは、後半開始から41秒で4点めをゲットします。ソン・フンミンのプレスから、ハーフライン付近で奪ったショートカウンター。7番がドリブルで中央を切り裂き、右にいたクルゼフスキがファーにグラウンダーを転がすと、セセニョンと代わったばかりのレギロンがダイレクトで押し込みました。

5点めは、55分。ドハーティーがボックス左のハリー・ケインにロングフィードを通し、左足の完璧なボレーがファーのサイドネットを揺らしました。最初の13試合で1ゴールだったストライカーは、12月のリヴァプール戦以降の12試合で9ゴールと完全復活。エヴァートンは決定機を創れず、オンターゲットゼロでタイムアップを迎えました。

スパーズの圧勝劇は、CBが交代した時間が気になった一戦でもありました。ハーフタイムでブランスウェイトに後を譲ったマイケル・キーンはランパードの逆鱗に触れたのか。52分という微妙なタイミングでダヴィンソン・サンチェスと代わったロメロは不調を訴えていたのか…。

ともあれ、5-0。スパーズは、次節のマンチェスター・ユナイテッド戦をいい雰囲気で迎えることができ、何もできなかったエヴァートンは堅守ウルヴスと戦います。残り13試合のうち8試合がTOP10で、勝てそうな相手はブレントフォードとワトフォードのみのトフィーズ。攻守ともに課題山積のランパードに策はあるのでしょうか…!?


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“【Tottenham×Everton】絶不調エヴァートンは守備崩壊!エース躍動のスパーズが5発圧勝!” への1件のコメント

  1. ASAP より:

    監督のオファーは一度逃したら、次にいつ来るかわからないとはいえ、ランパードは少しサッカーを外から見てみる時期、インプットする時期を作ったほうが良かったんじゃないかなぁと思いますね。せめて、もう少し下位のリーグでもう一度研鑽を積むとか。今回のエヴァートンのオファーも吟味した抜擢というよりも、選手としての箔が人選にモノを言っているという感が拭いきれませんし…

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