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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Everton×Chelsea】アスピリクエタのミスを誘ったリシャルリソン、貴重な決勝ゴール!

勝利と敗北のコントラストが鮮やかなゲームほど、テンションが上がるのがスポーツです。プレミアリーグ35節のエヴァートンVSチェルシーと、トッテナムVSレスターは同時刻開催。プレミアリーグ残留か降格かを分けるゲームを戦うエヴァートンと、CL出場権を争うトッテナムなら、前者のほうが明暗はくっきりしています。

結局は両方観るのですが、どちらを先にチェックするか…。やはり気になるのは、プレミアリーグ創設以来初の降格の危機に瀕しているエヴァートンです。チャンピオンズリーグを終えたチェルシーは、3位をキープしてシーズンを終えるべく、当然のようにベストメンバー。昨シーズンの欧州王者から3ポイント奪取は、相当難易度の高いミッションです。

メンディの前にアスピリクエタ、リュディガー、チアゴ・シウヴァ。アウトサイドにリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、中盤にはジョルジーニョとロフタス=チークが並び、メイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、ヴェルナーが前線にいます。

開始1分、アンソニー・ゴードンがボックス手前で倒されてFK。マージーサイドダービーは、彼のドリブル以外に打ち手がありませんでした。自ら蹴ったシュートは、うまく落ちずクロスバーの上。8分には、カイ・ハヴェルツがデルフに引っかけられるもプレー続行となり、マルコス・アロンソの落としを受けたメイソン・マウントのシュートは、ピックフォードの頭上を越えました。

16分、マイコレンコの縦パスがデマライ・グレイに通り、ボックス左からクロスに打った左足のシュートはメンディがキャッチ。ロフタス=チークのドリブルで始まった24分の波状攻撃は、クロスのクリアを叩いたリーズ・ジェームズのボレーが当たり損ねとなりました。33分、スローインを収めたアンソニー・ゴードンが2人をかわしてカットイン。左足のミドルは、ニアポストの脇を抜けていきました。

43分、ロフタス=チークがドリブルで突進したカウンター。コールマンとヴェルナーがいた左サイドは2対1でしたが、MFのパスは工夫がなく、ヴェルナーのクロスはSBにカットされました。前半は0-0。思いがけない先制ゴールが決まったのは、後半が始まって1分でした。左サイドでパスカットしたのは、ジョルジーニョと代わったコヴァチッチ。チアゴ・シウヴァ、アスピリクエタと右にボールがまわったビルドアップは、よくあるシーンです。

アスピリクエタがすぐに蹴っていれば、何事も起こらなかったのですが、ボールを右に流したため、リシャルリソンのチェックが間に合いました。キックしたボールがストライカーの足に当たってボックス手前にこぼれ、詰めたデマライ・グレイがリシャルリソンに戻すと、右足のきれいなフィニッシュが右隅に転がりました。

ビッグロンドンダービーでサカを押し倒し、PKを献上したキャプテンがまたも致命的なミス。1-0としたホームチームは、49分にも決定機をつかみます。右からのスローインからゴードン、デマライ・グレイ、ドゥクレと中央につながり、左からスプリントしたマイコレンコにラストパス。フリーだったSBは、メンディの飛び出しを気にしたのか、ニアに外してしまいました。

チェルシーが同点のチャンスを迎えたのは59分でした。マルコス・アロンソのクロスにカイ・ハヴェルツが競り勝ち、落としたボールをメイソン・マウントがダイレクトでシュート。左右のポストにヒットし、右に流れたボールはフリーのアスピリクエタの前に出ました。コンタクトする直前まで、ピックフォードはファーポストのそばに倒れていたのですが、枠に飛んだ瞬間、信じられないダイビングでセーブしました。

直後のCKで競り勝ったのはロフタス=チーク。左に落ちたボールをゴールの左手前で叩いたリュディガーのボレーは、コースに入ったGKが顔面でブロックしました。2度にわたる超絶ビッグセーブで、プレミアリーグ降格候補はリードをキープ。62分にリシャルリソンが左から仕掛けたカウンターは、グラウンダーに飛び込んだデマライ・グレイが枠に押し込めずに終わりました。

何もできなかったヴェルナーは、68分にツィエクとチェンジ。失点の原因となったアスピリクエタも、同時にプリシッチに代わりました。79分、右から上がったロフタス=チークが2人かわして放ったミドルシュートは、前に出ていたピックフォードがセーブ。85分にアラン・ドゥクレ、デマライ・グレイと縦につながったアタックは、ウインガーのフィニッシュが惜しくも右に外れました。

ワンチャンスを活かしたエヴァートン、あまりにも大きな3ポイント。負ければ、16位バーンリー、17位リーズと5ポイント差という厳しい状況に追い込まれるところでした。レスター、ワトフォード、ブレントフォードと続く対戦相手は、次節からアーセナル、チェルシーと戦うリーズより希望が感じられます。苦しい戦いを強いられてきたランパード監督は、ミッションを達成することができるでしょうか。次節のレスターは、4試合連続勝利なしですが…!


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