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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Brentford】マタ、マティッチ…ベテランたちに別れを告げる感傷的な3-0勝利。

残り3試合を2勝1分なら、ヨーロッパリーグ出場権を獲得できます。プレミアリーグ35節、マンチェスター・ユナイテッドVSブレントフォード。TOP4フィニッシュが絶望的になったラングニックのチームは、ハマーズとウルヴスに6位の座を脅かされています。

ラシュフォードとリンガードはベンチで、2列めにマタ。シーズン最後のホームゲームのスタメンには、退団を表明したマティッチの名前もあります。GKデ・ヘア、DFジオゴ・ダロト、リンデロフ、ヴァラン、アレックス・テレス。中盤センターはマクトミネイとマティッチ、2列めにエランガ、ブルーノ・フェルナンデス、マタ、最前線に今季プレミアリーグ17発のクリスティアーノ・ロナウドという布陣です。

オールド・トラフォードに乗り込んだブレントフォードは、直近のプレミアリーグ7試合で5勝1分1敗と絶好調です。キックオフから数秒、エリクセンの鋭いロングフィードでエンベウモがラインを突破。アレックス・テレスが戻ってクリアしましたが、決められてもおかしくないシーンでした。

3分後、ダロトの浮き球でGKの前に躍り出たのはクリスティアーノ・ロナウド。トラップが顎に当たり、ボレーを空振りしてしまったものの、こちらも決定機でした。パスをつないで攻めるポイントを探していたホームチームは、9分のダロトの縦パスでスピードアップします。ゴールラインまで追ったエランガが中央に折り返すと、走り込んだブルーノ・フェルナンデスのボレーがど真ん中に突き刺さりました。

11分のエリクセンのミドルは、デ・ヘアがキャッチ。17分に右からハイクロスが上がると、競り勝ったエンベウモのヘッドは左に逸れていきます。22分、左から入れたエリクセンの高速クロスはエクセレント。イヴァン・トニーのヘッドは、クロスバーをかすめました。24分のロナウドのFKは嫌なバウンドでしたが、GKラヤが冷静に懐に収めています。

ロナウド、マタ、ロナウドと、右でつながったのは32分。7番のヒールの落としに走り込んだレフティのダイレクトショットは右足で、コントロールが効かずニアに外れました。41分、左のショートコーナーからブルーノを抜いたエリクセンは、クロスと見せかけて意表を突くシュート。ゴールの左上に収めたかったボールは、ラインを割ってしまいました。

44分のカウンターは、マタのラストパスを押し込んだロナウドが悔しいオフサイド。前半を1-0で終えたマンチェスター・ユナイテッドは、後半も前線からのプレスで速攻を仕掛けようとしています。53分、マティッチのスルーパスで裏に抜けたブルーノは、右からクロスに狙ったシュートが惜しくもファーポストの外。55分のエリクセンのブレ球FKは、デ・ヘアが安全重視で左に弾き出しました。

57分にはアウェイチームのCKから混戦になり、ノアゴーアの決定的なシュートが枠に飛びますが、デ・ヘアが足でブロック。60分、ダロトの縦パスで右から抜け出したロナウドは、リコ・ヘンリーに後ろから倒されてPKをゲットしました。GKラヤの逆を突いて左に決まったキックは、今季プレミアリーグ18発め。64分に左からのカットインでアイェルと絡んだシーンは、笛は鳴りませんでした。

70分、マティッチの最後のオールド・トラフォードが終わりました。2017年にやってきたベテランMFに、スタンドから大きな拍手。フレッジが入った直後のCKで、ヴァランがプレミアリーグ初ゴールとなる右足ボレーを決めました。75分は、ファン・マタのお別れの時間。エランガも下がり、ピッチに入ったのはカバーニとフィル・ジョーンズです。

カバーニの背中を見つめる感傷的な15分は、あっという間に過ぎ去りました。チームを離れる4人をリスペクトする演出をしたラングニック監督と、メモリアルなゲームを勝利に導いた選手たちに、感謝の言葉を添えたいと思います。ありがとうございました。サポーターに別れを告げるマティッチの柔和な表情や、チームメイトとハグをかわすマタの晴れやかな笑顔に心を揺り動かされました。

フィル・ジョーンズは11シーズン、マタは9シーズン、マティッチは5シーズン、カバーニは2シーズン。サー・アレックス・ファーガソン去りし後の苦しい季節のなかで、チームを支えてくれた彼らに、あらためて拍手を送りましょう。失意のシーズンも、残り2試合。CL出場権を逃そうとしているマンチェスター・ユナイテッドは、次なる指揮官を招いて新しいチームに生まれ変わろうとしています。


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