2022.05.16 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【West Ham×MAN.CITY】オウンゴール、PK失敗…両者ともに勝てた激戦は、痛み分けで決着!
プレミアリーグ制覇まで、あと2勝。直近10試合を8勝2分でまとめ、リヴァプールの追撃をかわしてきたマンチェスター・シティにとって、アウェイのウェストハム戦は終盤の最大の難関です。勝てばマンチェスター・ユナイテッドをかわし、EL出場権を得られる6位に上がるホームチームは、当然のフルスロットル。対するペップは、最終ラインの主軸であるルベン・ディアス、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズを欠いています。
GKエデルソン、DFジョアン・カンセロ、フェルナンジーニョ、ラポルテ、ジンチェンコ。MFロドリ、ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、FWマフレズ、ガブリエウ・ジェズス、グリーリッシュ。キックオフから当たり前のようにポゼッションを取ったマン・シティは、開始2分にいきなりチャンスをつかみました。
左サイドのベルナルド・シウヴァが斜めのボールをボックスに浮かすと、ジンチェンコの飛び出しは、冷静にボールを見極めたファビアンスキがキャッチ。ハマーズの3分のCKがクリアされ、左にいたフォルナルスがファーにクロスを入れると、ジンチェンコに競り勝ったドーソンのヘッドはバーを越えていきました。
最終ラインでまわしながら、左右の隙を窺うプレミアリーグ首位チームに対して、全員が自陣にこもってスペースを消すハマーズ。15分、ラポルテがゴール右に浮かしたボールをロドリがヘッドで中央に入れると、ズマを背負ったジェズスはうまくコントロールできず、クリアされてしまいました。
17分に左からドリブルで仕掛けたマイケル・アントニオは、ジョアン・カンセロとフェルナンジーニョに囲まれながらキープするも、カンセロの足を引っかけてホイッスル。22分にボックス手前でフォルナルスをつぶしたロドリは、渾身のミドルをドーソンにクリアされました。2分後、シュートのこぼれ球を直接叩いたフェルナンジーニョのミドルは、GKの頭上に消えていきました。
24分、ファビアンスキのキックの競り合いから、落ちたボールをランシーニがラインの裏にフィード。ラポルテの背後を取ったボーウェンは、エデルソンを抜き去って左に出ると、角度のないエリアからのフィニッシュをサイドネットに収めました。ボルテージが上がるロンドンスタジアム。ビハインドを背負ったマン・シティは、アバウトなパスが目立っています。
29分のラポルテのミドルは、クロスバーの上。34分、ジョアン・カンセロの縦パスを受けたデブライネが右から折り返すも、ニアのロドリの前でソーチェクがカットしました。中央にいる時間が長いジンチェンコがドリブルで上がり、右のジェズスに預けた36分のチャンスは、2人かわして中央から放った左足シュートが左のポストの脇を抜けていきました。
45分に左から蹴ったデブライネのFKは、ファビアンスキがキャッチ。GKのパントをソーチェクがヘッドで前に送ると、マイケル・アントニオの浮き球でボーウェンがラポルテの裏に出ました。中に持ち込んだボーウェンは、フェルナンジーニョのチェックを待って股間を狙ったのでしょうか。左足の美しい一撃がエデルソンの足元を抜き、ハマーズは2-0でハーフタイムを迎えました。
マン・シティは、ドローに持ち込めれば最終節のヴィラ戦に勝って優勝を決められます。後半も、紺のシャツが攻めまくる展開。49分のCKからの二次攻撃で、ジンチェンコのクロスをロドリが頭で落とすと、グリーリッシュの豪快なボレーが高く跳ねてネットに突き刺さりました。早い時間に追いつきたいアウェイチームは、猛攻続行。中央の人数を揃えるハマーズの守備は、ジンチェンコやマフレズをフリーにするシーンが目立っています。
56分、マフレズの右足のクロスがファーに上がり、グリーリッシュが右足アウトで後方に落とすと、ベルナルド・シウヴァの左足ボレーはファビアンスキのビッグセーブに阻まれます。59分のFKは、左隅を狙ったデブライネがうまく落とせず。61分のハマーズのカウンターは、カットした後のボールをジンチェンコがボーウェンに奪われますが、右のゴールライン際からのシュートは枠にいきませんでした。
64分、フェルナンジーニョが信じられないバックパスミス。さらったマイケル・アントニオがエデルソンの前で打ったループシュートは、左に逸れてしまいました。67分のジンチェンコのロングシュートは、ファビアンスキが左に足を運んでセーブ。マン・シティが追いついたのは、69分のセットピースでした。
左からのマフレズのキックに先着したツォウファルが、頭でファーのサイドネットに送る痛恨のオウンゴール。75分、左に出たマイケル・アントニオがファーにクロスを上げ、ソーチェが競り勝つと、落下点に走り込んだボーウェンのボレーはラポルテに当たってCKです。77分、ランシーニが下がってノーブル。80分を過ぎても、ペップが動く気配はありません。
83分、ボックス左から突破を図ったジェズスがドーソンと競って転倒。オンフィールドレビューの後、ジャッジはPKです。ところがマフレズが右に蹴ったボールは、ファビアンスキが完璧な読みでセーブ!92分のフォルナルスをベン・ジョンソンは、ドローやむなしというカードです。マイケル・アントニオをヤルモレンコは、退団するウクライナ代表の最後のホームゲームという趣旨でしょう。
2-2、両者ともに悔しいドロー。エデルソンとの1対1をマイケル・アントニオが決めていれば。マフレズがPKを成功させていれば。どちらにも勝利のチャンスがあったきわどい一戦でした。ロドリにボックスの右を狙わせて、クロスを集めるという戦い方は、ハマーズのマークをずらすいいアイデアだったと思います。ドリブルへの対応もマークも緩かったツォウファルは、1点めはウォッチャー、2点めはオウンゴールと勝ち点ロストの原因となってしまいました。
マン・シティは、最終節でヴィラに勝てばプレミアリーグ連覇。ジェラードのチームが事件を起こしてくれれば、レッズサポーターにとって忘れられないシーズンになりそうですが、マン・ユナイテッドを除くビッグ5に全敗のチームにアップセットを望むのは酷でしょう。
3強に勝った唯一のチームになり損ねたハマーズは、とりあえずECLのチケットを確保。最終節で、クリスタル・パレスがマン・ユナイテッドからポイントを奪ってくれれば、6位浮上のチャンスが生まれます。私の予想は、優勝はペップ、ハマーズはEL出場権ゲット。いかがでしょうか。マイケル・アントニオ&ボーウェンを擁するチームの素晴らしさと、マン・シティの怖さを存分に味わった直後のテンションで、予想などするべきではないのかもしれませんが。(ジャロッド・ボーウェン 写真著作者/Egghead06)
GKエデルソン、DFジョアン・カンセロ、フェルナンジーニョ、ラポルテ、ジンチェンコ。MFロドリ、ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、FWマフレズ、ガブリエウ・ジェズス、グリーリッシュ。キックオフから当たり前のようにポゼッションを取ったマン・シティは、開始2分にいきなりチャンスをつかみました。
左サイドのベルナルド・シウヴァが斜めのボールをボックスに浮かすと、ジンチェンコの飛び出しは、冷静にボールを見極めたファビアンスキがキャッチ。ハマーズの3分のCKがクリアされ、左にいたフォルナルスがファーにクロスを入れると、ジンチェンコに競り勝ったドーソンのヘッドはバーを越えていきました。
最終ラインでまわしながら、左右の隙を窺うプレミアリーグ首位チームに対して、全員が自陣にこもってスペースを消すハマーズ。15分、ラポルテがゴール右に浮かしたボールをロドリがヘッドで中央に入れると、ズマを背負ったジェズスはうまくコントロールできず、クリアされてしまいました。
17分に左からドリブルで仕掛けたマイケル・アントニオは、ジョアン・カンセロとフェルナンジーニョに囲まれながらキープするも、カンセロの足を引っかけてホイッスル。22分にボックス手前でフォルナルスをつぶしたロドリは、渾身のミドルをドーソンにクリアされました。2分後、シュートのこぼれ球を直接叩いたフェルナンジーニョのミドルは、GKの頭上に消えていきました。
24分、ファビアンスキのキックの競り合いから、落ちたボールをランシーニがラインの裏にフィード。ラポルテの背後を取ったボーウェンは、エデルソンを抜き去って左に出ると、角度のないエリアからのフィニッシュをサイドネットに収めました。ボルテージが上がるロンドンスタジアム。ビハインドを背負ったマン・シティは、アバウトなパスが目立っています。
29分のラポルテのミドルは、クロスバーの上。34分、ジョアン・カンセロの縦パスを受けたデブライネが右から折り返すも、ニアのロドリの前でソーチェクがカットしました。中央にいる時間が長いジンチェンコがドリブルで上がり、右のジェズスに預けた36分のチャンスは、2人かわして中央から放った左足シュートが左のポストの脇を抜けていきました。
45分に左から蹴ったデブライネのFKは、ファビアンスキがキャッチ。GKのパントをソーチェクがヘッドで前に送ると、マイケル・アントニオの浮き球でボーウェンがラポルテの裏に出ました。中に持ち込んだボーウェンは、フェルナンジーニョのチェックを待って股間を狙ったのでしょうか。左足の美しい一撃がエデルソンの足元を抜き、ハマーズは2-0でハーフタイムを迎えました。
マン・シティは、ドローに持ち込めれば最終節のヴィラ戦に勝って優勝を決められます。後半も、紺のシャツが攻めまくる展開。49分のCKからの二次攻撃で、ジンチェンコのクロスをロドリが頭で落とすと、グリーリッシュの豪快なボレーが高く跳ねてネットに突き刺さりました。早い時間に追いつきたいアウェイチームは、猛攻続行。中央の人数を揃えるハマーズの守備は、ジンチェンコやマフレズをフリーにするシーンが目立っています。
56分、マフレズの右足のクロスがファーに上がり、グリーリッシュが右足アウトで後方に落とすと、ベルナルド・シウヴァの左足ボレーはファビアンスキのビッグセーブに阻まれます。59分のFKは、左隅を狙ったデブライネがうまく落とせず。61分のハマーズのカウンターは、カットした後のボールをジンチェンコがボーウェンに奪われますが、右のゴールライン際からのシュートは枠にいきませんでした。
64分、フェルナンジーニョが信じられないバックパスミス。さらったマイケル・アントニオがエデルソンの前で打ったループシュートは、左に逸れてしまいました。67分のジンチェンコのロングシュートは、ファビアンスキが左に足を運んでセーブ。マン・シティが追いついたのは、69分のセットピースでした。
左からのマフレズのキックに先着したツォウファルが、頭でファーのサイドネットに送る痛恨のオウンゴール。75分、左に出たマイケル・アントニオがファーにクロスを上げ、ソーチェが競り勝つと、落下点に走り込んだボーウェンのボレーはラポルテに当たってCKです。77分、ランシーニが下がってノーブル。80分を過ぎても、ペップが動く気配はありません。
83分、ボックス左から突破を図ったジェズスがドーソンと競って転倒。オンフィールドレビューの後、ジャッジはPKです。ところがマフレズが右に蹴ったボールは、ファビアンスキが完璧な読みでセーブ!92分のフォルナルスをベン・ジョンソンは、ドローやむなしというカードです。マイケル・アントニオをヤルモレンコは、退団するウクライナ代表の最後のホームゲームという趣旨でしょう。
2-2、両者ともに悔しいドロー。エデルソンとの1対1をマイケル・アントニオが決めていれば。マフレズがPKを成功させていれば。どちらにも勝利のチャンスがあったきわどい一戦でした。ロドリにボックスの右を狙わせて、クロスを集めるという戦い方は、ハマーズのマークをずらすいいアイデアだったと思います。ドリブルへの対応もマークも緩かったツォウファルは、1点めはウォッチャー、2点めはオウンゴールと勝ち点ロストの原因となってしまいました。
マン・シティは、最終節でヴィラに勝てばプレミアリーグ連覇。ジェラードのチームが事件を起こしてくれれば、レッズサポーターにとって忘れられないシーズンになりそうですが、マン・ユナイテッドを除くビッグ5に全敗のチームにアップセットを望むのは酷でしょう。
3強に勝った唯一のチームになり損ねたハマーズは、とりあえずECLのチケットを確保。最終節で、クリスタル・パレスがマン・ユナイテッドからポイントを奪ってくれれば、6位浮上のチャンスが生まれます。私の予想は、優勝はペップ、ハマーズはEL出場権ゲット。いかがでしょうか。マイケル・アントニオ&ボーウェンを擁するチームの素晴らしさと、マン・シティの怖さを存分に味わった直後のテンションで、予想などするべきではないのかもしれませんが。(ジャロッド・ボーウェン 写真著作者/Egghead06)
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