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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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リュディガー&クリステンセンはやはり退団…チェルシーの最優先ターゲットはセヴィージャのCB!?

プレミアリーグ2021-22シーズンの優勝争いは、近年の定番となったマンチェスター・シティとリヴァプールのマッチレース。観戦記や見どころを書くたびに「2強」を連発していたのですが、トゥヘル監督率いるチェルシーも、欧州の頂点をめざせる素晴らしいチームだったと思います。

リヴァプールと戦ったプレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップの4試合は1歩も譲らず、すべてドロー決着。国内カップ2冠とトロフィーゼロを分けたのは、PK戦という非情なシステムでした。マンチェスター・シティにはダブルを喰らったものの、2試合とも1-0という僅差の勝負。チャンピオンズリーグ準々決勝のレアル・マドリード戦は、セカンドレグの残り10分まで、トータルスコアでリードしていました。

国内と欧州の強豪相手に接戦を続けながら、ついぞ勝てなかったのは、前線に問題を抱えていたからでしょう。プレミアリーグではルカク8ゴール、カイ・ハヴェルツ7ゴール、ヴェルナー4ゴール。3人足しても、サラーやソン・フンミンに届きません。その一方で、WBと3バックがトータル21ゴール。リース・ジェームズ&マルコス・アロンソの豪快なシュートとセットピースは、ストライカーの不振をカバーする強力な武器でした。

3月以降は、オーナーの資産凍結によって厳しい環境を強いられ、プレミアリーグ8試合で3勝2分3敗と停滞。得点力不足に悩まされた年末年始のドロー地獄と終盤の苦戦が、2強との15ポイント以上のギャップを生みました。次のシーズンは、トゥヘル流の堅守をベースに決定力を高めたいところですが、噂になっていたクリステンセンとリュディガーの退団は現実のものとなるようです。

FAカップ決勝の試合後の会見で、トゥヘル監督が2人は退団すると明言。移籍市場の動向に詳しいファブリツィオ・ロマーノさんは、「クリステンセンはフリーエージェントによるバルセロナ移籍で合意済み」と伝えています。リュディガーについては、「スカイスポーツ」で評論家を務めるポール・マーソンさんが、「退団の原因はランパードの冷遇」「チェルシーは、彼に劣るCBを7000万~8000万ポンドで連れてくる」といっています。

最終ラインに新戦力が必要となっているなかで、「Goal」が報じているのは、セヴィージャのフランス代表CBジュール・クンデの獲得です。スペインのクラブが要求している移籍金5900万ポンド(約93億円)は、既に合意といわれており、トッド・ベイリー氏のコンソーシアムによるクラブ買収が成立すれば、すぐに決まるようです。

堅牢な守備陣を構築した戦術家が、新たなCBの人選と前線の取捨選択を間違えなければ、来季のチェルシーは優勝争いに食い込んでくるはずです。新オーナーの就任関連とともに、次のニュースを待ちたいと思います。


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