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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Everton×Crystal Palace】祝・残留!0-2からの大逆転で、グディソンパークは大盛り上がり!

「スタジアムが変わっていくのを感じた。恐れていたのはセキュリティだ。ザハとエズという素晴らしい選手に、やらせちゃいけない。コナー・ギャラガーも投入してきたね。前半からずっと脅威だった。彼らは試合を終わらせることができただろう」

「それでも、ディフェンスの奮闘と……クオリティがあった。デマライ(・グレイ)のボールを、ドミニク・カルヴァート=ルーウィン。真の連携があった。スタジアムの一体感が、何かが起こるという予感を生んでくれた。今夜はエヴァトニアンであるすべての人に感謝している」(フランク・ランパード)

前半は2失点、後半の3発で大逆転。プレミアリーグ16位に沈んでいたエヴァートンが、ついに残留を決めました。先に37節を終えたリーズとバーンリーを1ポイント上回っていたものの、最終節はアーセナル。最後のホームゲームでの勝利は、苦しかったシーズンを通じて最も重要なミッションでした。

16分に、ボックス手前で得たFKを蹴ったのはリシャルリソン。右足でドライブをかけたボールは、クロスバーの上にヒットしました。クリスタル・パレスの先制ゴールは21分、左サイドから中央に入れたエゼのFKはパーフェクト。ピックフォードの足元にヘディングシュートを叩きつけたのは、ジャン=フィリップ・マテタです。劣勢になった下位チームは、36分に追加点を喫してしまいました。

ハーフラインを越えたあたりで、トラップをさらわれたのはコールマン。左からドリブルで上がったマテタがクロスを上げた瞬間、ゴール前は3対1でブルーが優勢でした。前に出たピックフォードが捕るかと思いきや、パンチは中途半端。拾ったザハの左足のシュートを守護神が弾くと、後ろにいたアイェウが胸で落とし、体を倒しながら右足アウトで押し込みました。

今季プレミアリーグで2回の逆転勝利があるトフィーズですが、2点のビハインドからの3ポイントは1度もありません。後半から、アンドレ・ゴメスに代わってデル・アリが登場。1月にスパーズから来たアタッカーは、プレミアリーグ15試合で先発はたった1回、ベンチでタイムアップが7回という冴えない日々を過ごしており、ゴールもアシストもありません。

54分の左からのFKは、マイコレンコ。ファーに浮かしたボールをホルゲートがヘッドで折り返すと、マイケル・キーンが左足のアウトにかけた絶品ワントラップボレーでネットを揺らしました。絶叫するグディソン・パーク。スタンドを煽る殊勲のCB。同点ゴールが決まったのは、パトリック・ヴィエラがコナー・ギャラガ―を投入した直後でした。

75分に右サイドから仕掛けたのは、デマライ・グレイ。外にいたコールマンに預け、ボックス左にクロスが届くと、胸で止めたデル・アリのシュートをアンデルセンがカットしました。しかしこぼれ球は、リシャルリソンの足元へ。倒れ込みながら放った左足の一撃は、コナー・ギャラガーの足に当たり、右のサイドネットに吸い込まれました。

7番もセレブレーションはせず、何度も両手を振り上げてサポーターの応援を求めています。85分、右からのFKをデマライ・グレイがゴール前に入れると、プレミアリーグ15戦4発という苦いシーズンを過ごしたカルヴァート=ルーウィンが、得意のヘッドで右隅に押し込みました。

7分の追加タイムが終わった瞬間、指揮官はCLを制覇したようなガッツポーズ。エヴァトニアンがピッチになだれ込み、逆転のきっかけを作ったマイケル・キーンをもみくちゃにしています。爆音のチャント、ブルーの発煙筒、選手たちとのセルフィーを残そうとする若いサポーター、そして大量動員のポリスマン。これが見たくて、最終盤のエヴァートンを追いかけたのだと強く感じた時間でした。

エヴァトニアンのみなさん、おめでとうございます。厳しい1年でしたが、31節のマンチェスター・ユナイテッド戦で勝ってからは4勝2分2敗と、次のシーズンにつながる収穫を得られました。2022-23シーズンは、主力の流出を食い止められるかが最初の勝負。納得のいくオフシーズンを過ごして、欧州をめざせるポジションに戻ってきていただければと思います。

「自分たちを振り返るべき時が来た。来季はこんな順位にいていけないね。スカッド、クラブ、そしてわれわれ自身を向上させるために、あらゆる方法を見つけださなければならない」(フランク・ランパード)


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