【Chelsea×Liverpool】中央で3発かわされ3失点。守備崩壊のチェルシーがリヴァプールに逆転負け!
ミルナーがアスピリクエタに抜かれてしまい、左SBが中をしっかり見て丁寧に上げたクロスは、アルベルト・モレノが背後から走り込んだラミレスに気づいていらず、まったくのフリーで完璧なヘディングを叩き込まれます。チェルシーにとっては、のどから手が出るほど欲しかった先制点。7分にもウィリアンのFKをテリーが中に折り返す惜しいシーンがあり、レッズは落ち着かなければなりません。チェルシーの厳しいチェックに自陣でマイボールを失うことが多いリヴァプールは、ファールでしか相手を止められません。ウィリアンにFKを蹴らせるだけでピンチになるので、できるだけ前で相手のアタックを止めたいところです。
13分、チェルシーのカウンターは、この日は中央に入っていたアザールから左のオスカルへのパスがずれ、シュートには至りません。15分、攻撃をカットされた直後に奪い返したリヴァプールは、ナサニエル・クラインが思い切りのいいミドルを放つも、力んだキックが大きく左に外れます。立って戦況を見守る「動」のクロップ監督と、しきりにメモを取る「静」のモウリーニョ監督。19分、ルーカスとララナの連打は、ベゴヴィッチが落ち着いてキャッチ。レッズがボールをキープすると、しっかり引いてスペースを消すチェルシーの守備陣には綻びはありません。
36分、ミルナーのクロスに左にいたルーカスがヘッドで競り勝ちますが、これもベゴヴィッチの正面。後半は、ベンテケめがけてこのボールが上がるのでしょう。同点のままハーフタイムかと思われた48分、ここまでいいところがなかった10番がやってくれました。ミルナー、フィルミーノとつながったボールを受けて、一発で当たりにきたラミレスをかわして見事な左足シュートを左隅に決めたのは、フェリペ・コウチーニョ!ここまでうまく守ってきたチェルシーは、リードを守りきれませんでした。勝負は後半。セスクとロイク・レミー、ジョーダン・アイブとベンテケがここぞという時間の切り札でしょう。
セカンドハーフ開始直後は、アザールが左、オスカルが中とポジションを入れ替えたチェルシーの攻勢でしたが、50分を過ぎるとレッズが反撃に入ります。52分、CKからのコウチーニョの左足シュートをケーヒルがヘッドでクリアした後、こぼれ球を狙ったミルナーのミドルはバーの上。昨季プレミアリーグ王者はジエゴ・コスタ、アザール、オスカルに連携が見られず、最近よく見るウィリアンの孤軍奮闘が続いています。モウリーニョ監督がどこからメスを入れるのかに注目していると、58分の1枚めはアザールをケネディでした。入ったばかりのケネディは、ナサニエル・クラインを強引にかわして右足でシュート。今のチェルシーに足りないのは、こういう気迫なのかもしれません。
63分、クロップ監督は何とミルナーをベンテケ。この采配は、明らかに勝ちにいっています。70分、これに呼応するかのように、モウリーニョ監督はミケルを下げてセスク。リヴァプールは、つなぐ意識が高いのはいいのですが、細かいパスを奪われるシーンが多く、前半のようにチャンスを創れません。しかし74分、しばらく眠っていたアウェイチームが「ベンテケ効果」で勝ち越し点を奪いました。サコのロングフィードに競り勝ったベンテケの落としをララナがスルーすると、これがコウチーニョの足元へ。ケーヒルを簡単にかわしたコウチーニョの右足の一撃は、テリーに当たってゴール右隅に吸い込まれます。チェルシー、絶体絶命。この1分後には、アルベルト・モレノがベゴヴィッチと1対1になるシーンがあり、ニアへのシュートはGKがかろうじて足に当ててCKに逃れます。
リードしたクロップ監督は、さらにフィルミーノをジョーダン・アイブにチェンジ。78分、ジョーダン・アイブが中に持ち込んで放った左足も決定的でしたが、DFに当たったボールが左に流れ、チェルシーは命拾いします。82分、とどめはベンテケ。ジョーダン・アイブのグラウンダーをララナがまたもスルーし、ベンテケにつながった後はスローモーションを見ているようでした。右に回り込んだベンテケにテリーが軽くあしらわれ、ケーヒルの股の間を抜けたクロスのシュートがサイドネットへ。これを見たチェルシーサポーターは、二手に分かれました。帰り支度を始める一部のファンと、モウリーニョ監督を鼓舞するチャントをがなる多くの愛情。しかし、試合を畳み始めたレッズに対して、5ヵ月前にプレミアリーグを制したチームは、無理めのミドルを打つのが精一杯でした。
ラミレス、ケーヒル、テリーがかわされ3失点。ストーク戦もそうでしたが、中央で簡単に相手をフリーにすれば、失点はまぬがれません。チェルシー守備陣は、追い込まれると冷静さを失って一発でチェックにいってしまい、致命的なシュートを許してしまいました。出口が見えないモウリーニョ監督のチームは、昨シーズンの倍を数える6敗め。1試合平均2点に乗ってしまった失点22は、暫定ながらプレミアリーグ最下位です。リヴァプールは、まだまだ中盤のつなぎがスムーズではなく、自陣でのボールロストが気になったものの、積極的にシュートを狙う姿勢が勝利を呼び込んだのではないでしょうか。守備のことを考えたら外したくないミルナーを下げ、ベンテケとジョーダン・アイブで勝負したクロップ監督の用兵は鮮やかでした。ようやく実現した新指揮官のプレミアリーグ初勝利、おめでとうございます。
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リヴァプールは監督が変わったことで明確に良くなってますね
特に攻撃時の中盤の押し上げが徹底されており、セカンドボールを拾っての攻撃がこの試合では目立ちました。
取られた後のプレスも早いですし、これがチームに浸透したらやっかいな相手になりそうです
更新ご苦労様です。
まさか勝てるとは思いませんでした。開始早々の失点で嫌な感じがありましたが、ゴール3発で快勝と、このチームは確実に変わりましたね。しかしチェルシーは深刻ですね。ベンテケのゴールはDFがボールウォッチャーと化してましたね。
コウチーニョが代表に呼ばれない理由がわかりませんね
コウチーニョは素晴らしかったですね。キレがあるのはすぐにわかったのでボールが入るのが恐怖でしかありませんでした。
アザールのトップ下はあまり機能せず、交代で入ったケネディの気持ちのこもった仕掛けを見ると、絶対的エースの売却も高額で売れそうな今なら良いのではと感じてしまいました。
ウィリアンの終始にわたるハードワークには強く心が打たれた反面、アザールやコスタのいつまで続くんだよ、というパフォーマンスの低下には呆れてしまいます。
守備陣は相変わらずの寄せの甘さが気になります。シュートを撃たれるのが一番の怖さだと思うのですが、あと1歩前に出てくれと祈ってる間にいつも失点しています。攻撃にはまるで期待できないミケルが守備でも大したプレッシャーはありませんでした。
今シーズンはモウリーニョと心中で構わないでしょう。CL権や優勝などという高望みはしません。
降格しなければ良いとして、冬の市場に期待したいと思います。
更新ご苦労様です。
今回は結果が全て、チェルシーにスタンフォードブリッジで勝てたことが最大の収穫です。
まだ、細かいミスや中盤のクオリティに問題はありますが、今できることが結果につながったことがよかったと思います。
前線はベンテケとコウチの連携が現在の最大の武器でしょう。
レッズはできることを少しずつ積み上げていけば前進できると思います。
チェルシーは深刻な状態ですが、モウリーニョ監督がいないプレミアリーグはとても寂しいので、なんとか浮上のきっかけをつかんでほしいです。
チェルシーは出だしこそ全体で前に出てプレスかけてといい感じだったけど、先制後ずるずる下がって間延びしていつものチェルシーになってしまったことが敗因って所ですかね。
アザールのトップ下もバイタルエリアでボールを受けて仕掛けるというやり方なら面白いがそこまでボールが来ないし、結局全体的に間延びして選手間の距離が遠いために連係もままならないとくればこういう結果も当然かなと。
リバプールの方はやっぱり3列目に技術とアイデアのある選手が欲しいですね。パスだけでなくボールの預けどころとして安心できる選手がいないと今後ちょっと厳しいんじゃないかと思います。チェルシーは先制後引いてしまったので助かりましたけど、続けられていたらミスからの失点はありえたかなと。
あとモウリーニョにはあのチャントに応えるためにも判定のせいにしたり、選手個人のせいにするのではなくきっちり分析して改善策を示してほしいですね。
リッキーさん>
前への意識、つなぐ意識が向上したのがいちばんの変化ですね。負傷者が戻り、戦術クオリティが上がったら4位以内もない話ではないでしょう。
Mackiさん>
チェルシーは、3発ともマークにいった選手以外が棒立ちに近い状態でした。メンタルに何か起こってそうなので、時間かかるでしょう。
プレミアリーグ大好き!さん>
ですね。シュートの質が高いです。
chelさぽさん>
アザールとジエゴ・コスタは、相当ストレスを溜めこんでいそうです。CB、SB、MFをそれぞれひとりづつはほしいところですが、冬にすべては難しいかもしれません。
nyonsukeさん>
ベンテケはいろんなことができるからレッズにも合うはず、とずっと信じていたので、決まった瞬間はサポーターみたいに喜んでしまいました。
パチさん>
チェルシーは、今は引いても守りきれないので、逆に受け身にならずに踏みとどまる戦い方を続けたほうがいいのではないかと思いました。おっしゃるとおり、モウリーニョさんには、判定への不満、マスコミに対するエキセントリックな反応、選手批判はやらないでほしいなと思います。チェルシーブランドにとっても大きなマイナスで、これが続くとサッカー以外の理由で切られることもあるのではないかと懸念しています。