ノースロンドンの再現ならず…サイドで負けたアーセナル、5失点でバイエルンに完敗!
ポゼッションはバイエルン、引いてカウンターを狙うアウェイチーム。アーセナルスタジアムでの初戦の続きを見ているような立ち上がりです。しかし10分、先手を取ったのはバイエルンでした。左サイドのチアゴ・アルカンタラがノーマークとなり、ゴールに向かって巻いたクロスにガブリエウがレヴァンドフスキと入れ替わってしまいました。完全にフリーとなったレヴァンドフスキのヘッドに、チェフは反応できず。アウェイチームにとっては重いビハインドです。しかし12分、詰まった右サイドからボールを戻したアーセナルは、エジル、カソルラと左に展開し、モンレアルが突破。ニアに入ったクロスをエジルが押し込み同点かと思いきや、ノーゴールのジャッジ。畳んでいたエジルの腕に当たったということのようですが、何とも残念です。
バイエルンの攻撃は、両サイドに張るコマンとドゥグラス・コスタが危険です。29分、右サイドをドリブルで上がったドゥグラス・コスタの外をラームがオーバーラップし、ボールをもらうとすかさずクロス。逆サイドのコマンの一撃は当たり損ねでしたが、これを拾ったトマス・ミュラーの左足シュートがメルテザッカーに当たり、チェフが届かない左隅に転がってしまいます。2-0、絶体絶命アーセナル。初戦同様、先にゴールを奪って自陣に鍵をかけたかったであろうヴェンゲル監督のゲームプランは、崩れているでしょう。ピッチを広く使い、厚みのある前線に速い楔を打って攻め込んでくるバイエルンに、アーセナルは振り回されています。
43分、ドゥグラス・コスタの強烈なロングシュートはチェフがキャッチするものの、直後の一発は止められませんでした。3点めを決めたのはダヴィド・アラバ。左SBなのにカソルラをかわして中央から上がった27番は、GKの位置を確認すると左足を振り抜き、素晴らしい弾道のミドルがゴール右上に突き刺さります。3-0、これは勝負ありでしょうか。カウンターで戦いたいのに、ウォルコットがいないのがもどかしくなるゲームです。希望は、ギリシャでザグレブが勝っていること。このまま終われば、アーセナルは残り2戦を連勝で突破できる状況となります。
まずは1点。後半に入り、引いていられなくなったアーセナルは、最終ラインを上げています。54分、コマンに代わったロッベンは、1分後のファーストタッチで4点めを叩き込みます。やはり、ジョエル・キャンベルとドビュッシーの右サイドが急所となってしまいました。ワンツーで縦に抜け出したアラバのグラウンダーを、ニアに入ったオランダ代表MFが楽々ボレー。57分、エジルが中央に入れた浮き球をコントロールしたカソルラは、ジルーとのワンツーから完全に裏に抜け出しますが、ノイアーのビッグセーブにゴールならず。ジョエル・キャンベルをギブスに代えたヴェンゲル監督は、CBにモンレアルを入れた3バックでしょうか。アレクシス・サンチェスは中へポジションを移しています。
60分、左から攻め上がり、ジルーとのワンツーで絶好のチャンスをつかんだモンレアルは、トラップミスでシュートを放つことができません。もう一度、バイエルンに傾きかけたペースを呼び戻したのは、69分のジルーでした。左サイドからアレクシス・サンチェスが入れたクロスを胸でトラップし、反転して左足で叩き込んだ文句なしのバイシクルはストライカーらしい一発でした。4-1、あと3点。厳しい状況ではあるものの、4年前のプレミアリーグでニューカッスルに4点差を追いつかれたことを思い出し、諦めずに追いかけたいところです。77分、相手のミスを突いてボールを奪取し、コクランが右サイドをえぐったチャンスはカソルラがシュートを打ち上げてしまいます。スルーして後ろのジルーに打たせれば、もしやというシーンでした。
83分、縦パス1本で独走となったロッベンは、チェフを抜くのに時間がかかってしまい、ドビュッシーが戻ってクリア。87分にトマス・ミュラーがDFラインの裏に入ったシーンはモンレアルが食い止めましたが、89分のカウンターは止まりませんでした。ここまで奮闘していたエジルが、アレクシス・サンチェスのドリブルがブロックされたのをみて、ボールから目を離してしまったのがスタート。エジルに出たパスをさらわれ、ドゥグラス・コスタがドリブルで中央を突進すると、右を並走していたトマス・ミュラーがラストパスをもらって右隅にゲット。アーセナルは、1ヵ月前にやはりアウェイで5-1と粉砕されたドルトムントと同じスコアで、ミュンヘンを後にすることになりました。
いや、完敗です。ウォルコットとベジェリンがいなかったのが悔やまれますが、敗因は先にゴールを奪われたこと、大敗したのはドゥグラス・コスタ、ラーム、コマンといった面々にサイドを崩されてしまったからでしょう。バイエルンに勝つには、先制点は必須条件だったのだと思います。疲労がたまっているのか、今日のアーセナルには、ロンドンで勝ったときのテンションが感じられませんでした。ピレウスのスタディオ・カライスカキでは、オリンピアコスがザグレブを逆転しました。次戦、首位通過したいバイエルンがオリンピアコス相手に手を抜くことはないと思われますが、ギリシャのクラブが勝ち点を手にした瞬間、アーセナルのチャンピオンズリーグは終わります。(ダヴィド・アラバ 写真著作者/Дмитрий Голубович)
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また派手に散ったなぁ〜
しっかりELでポイントだけは稼げよ
プレミアのためにな
プレミアリーグ大好き!さん>
ここからの連勝に期待しています。
アウェイのバイエルン戦はさすがに厳しかったですね
コンディションの違いも感じましたしバイエルン倒すならまずサイドを封じるのが大前提なんで劣勢だとやられます
どっちにしろ残りを連勝して終えたいですね
いやあ、やられました!
ドゥビュッシーはもうベジェリンからポジション奪うことはなさそうです。
交代選手の差をみてもチーム力の差は明らかでしたね笑バイエルンの控えはエグすぎです。
追い込まれましたが、オリンピアコスのホームで2点差で勝つことはエミレーツでバイエルンに勝つより簡単だとは思うので、期待してます!
アーセナルにもチャンスはあったしチェフのナイスセーブもあったけど、さすがにバイエルン強いですね…。攻撃の多彩さがちょっとエグイ…。
CL見てるとシティ・アーセナルも戦術の多様性を手に入れつつあるなと感じるけど、バイエルンはその2・3歩先をいっているなという感じがしますね。SBの使い方とか見ていてもすごいと感じるけど、ちゃんと控え選手が入ってきてもそれに合わせた戦術の変更などが出来るというのが凄いなと。
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実はグーナーさん>
アーセナルは、ピンチになるとアウェイでもいい追い込みかけてくるので期待していたのですが、ドビュッシーの出来とコシールニーの不在がきつかったですね。おっしゃるとおり、サイドがポイントでした。
デリックさん>
ベストメンバーが揃って、ベストに近いサッカーができて、さあどうですか?というところなので、メンバーもメンタルのコンディションも厳しかったなと思います。控えロッベンですからね…。
パチさん>
交代選手が意図通り動くチームを創れるのが、グアルディオラさんの凄いところですね。