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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マン・シティはまさかのドロー、チェルシーは敵地でもクリーンシートでミランを撃破!

コペンハーゲンVSマンチェスター・シティのスコアレスドローは、プレミアリーグファンにとってはなかなかの事件です。ハーランドがお休みだったとはいえ、絶対王者の今季初めてのノーゴールがこの試合とは想像できませんでした。

前線はグリーリッシュ、フリアン・アルバレス、マフレズ。12分にロドリが左隅に突き刺したスーパーショットは、直前のマフレズのハンドで取り消されました。VARがない時代には、見逃されていたかすかなタッチです。22分、今度はCKがボイレセンの腕に当たったとしてPK。左を狙ったキックは、読んでいたGKグラバラが外に弾き出しました

29分には、またもVARがプレーメイカーの役割を果たします。コペンハーゲンが中央から仕掛けたカウンター。右から上がったハラルドソンの腕をセルヒオ・ゴメスがつかんだのは確かですが…。オンフィールドレビューを経たレフェリーは、決定機阻止とジャッジしてSBにレッドカードを掲げました。

10人になったマン・シティは、シュート14本という彼ららしくないスタッツで、アウトサイダーに1ポイントを献上しました。マフレズとグリーリッシュ、途中出場のフォーデンとベルナルド・シウヴァは、4人ともシュートもドリブル成功もゼロ。最前線のフリアン・アルバレスは、枠内に1本も打っていません。

彼らが見ていたのは、目の前の白いシャツではなく、週末に対戦する赤いシャツだったのかもしれません。ドルトムントとセヴィージャが引き分けたため、マンチェスター・シティは2試合を残してグループステージ突破決定。次節のドルトムント戦で勝てば、首位通過が決まります。

一方、最初の2試合で1ポイントと出遅れたチェルシーは、スタンフォード・ブリッジに続いてサン・シーロでもACミランを撃破しました。3-0、0-2と2戦連続のクリーンシート。180分でオンターゲットを2本しか許さない完勝です。

ミラノのゲームも、レッドカードがターニングポイントとなりました。右サイドのリース・ジェームズの縦パスで、メイソン・マウントがボックス右を突破。ゴールに向かうMFを追ったフィカヨ・トモリは、後ろから何度も肩と腕をつかんでいました。バランスを崩したシュートがGKに当たった後、カードを出したレフェリーに迷いはなかったでしょう。

レッドカード、PK献上、出場停止の三重苦が発動。GKタタルサヌの逆を取ったジョルジーニョのPKは、ゴール左に決まりました。チェルシーがヒヤリとさせられたのは、27分に右からのクロスをフリーで叩いたジルーのヘッドぐらいです。勝負を決するゴールは34分。コヴァチッチの縦パスをダイレクトで右に流したメイソン・マウントが秀逸でした。

ボールを追って右に流れたスターリングは、後方からスプリントしてきた味方にまかせました。ニアポスト際に押し込んだのは、コヴァチッチに預けてすぐに動いたオーバメヤンです。プレミアリーグ復帰以来、6戦3発。早くもフィットし、公式戦4連勝に貢献しています。

44分のメイソン・マウントのミドルは、タタルサヌがセーブ。49分にトレヴォ・チャロバーの縦パスで抜けたコナー・ギャラガーがGKをかわした後、枠に入れていれば楽勝でした。とはいえ、ミランにこれといった決定機はなく、必然の勝利といえるパフォーマンスだったと思います。2勝1分1敗としたチェルシーは、グループ首位に浮上しました。

ポッター監督の就任以降、守備の安定感が増したチームは、既にガナーズの背中を視界に捉えています。公式戦3戦連続のクリーンシートで、11月上旬のアーセナル&マン・シティの連戦が楽しみになってきました。その下にいるサポーターとしては、もちろん混戦希望です。ハーランドの止め方を指南していただきつつ、上位の足を鈍らせてもらえればと期待しています。


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