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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ルイス・ディアス、アーノルド、マティプがリタイア!右サイドが課題のクロップ監督、巻き返し策は?

プレミアリーグの首位アーセナルに敗れたシックスポインターは、リヴァプールにとって激痛の一戦でした。ユルゲン・クロップ監督にしてみれば、3失点よりも3人のキーマンの負傷リタイアのほうが痛手でしょう。42分にルイス・ディアス、ハーフタイムにアーノルド、67分にマティプ。徐々に減っていた負傷者リストは、8人に戻ってしまいました。

トーマス・パーティーが膝の上に着地した後、ピッチに座り込んでしまったルイス・ディアスは、ニーブレースと松葉杖に助けられながらエミレーツを去っています。月曜日の診断は、全治2ヵ月半。左サイドで奮闘していたウインガーは、プレミアリーグ6試合とチャンピオンズリーグ3試合を失いました。

マルティネッリのスパイクが足首にヒットしてしまったアーノルドは、ピッチの上で前半終了のホイッスルを聞くのが精一杯で、後半が始まる前にジョー・ゴメスに代えられました。ふくらはぎを痛めたマティプとともに、2~3週間の欠場を余儀なくされると伝えられており、イングランド代表への復帰は絶望的です。

今季プレミアリーグにおけるレッズの不振の要因として、アーノルドの名前を挙げるメディアが増えています。「スカイスポーツ」のジャック・ウィルキンソン記者とリチャード・モーガン記者は、彼にすべてを押し付けるのはフェアではないと主張しつつ、「プレミアリーグの対戦チームがアーノルドをターゲットとしているのは事実」として、いくつかのデータを紹介しています。

相手のアタックのエリアを見ると、ツィミカスのサイドは35%で、アーノルドのほうは43%。12失点の半分は右サイドからのシュートで、アーノルドのエリアからのアーリークロスと、マティプとの間を狙った縦パスが効果的なアプローチになっています。

守備のタスクが増えたアーノルドは、プレミアリーグ8試合で未だアシストゼロ。ゴールから遠いエリアで孤立するシーンが増えたモー・サラーも、8戦2発3アシストは入団以来ワーストのペースです。ただでさえ苦しかった右サイドで、SBとマティプが同時リタイア。彼らをフォローするヘンダーソンも、アーセナル戦を見る限りトップフォームではありません。

苦しい戦いを強いられているクロップ監督ですが、ロバートソンとコナテの復帰は朗報です。ジョー・ゴメスとコナテのコンビが、右サイドのレギュラーの穴埋めではなく、守備の強度を高める打ち手として機能すれば、リーグとCLの12試合で4勝という苦境を脱することができるかもしれません。

週末はいよいよマン・シティとの決戦ですが、その前にレンジャースと敵地で戦うCLをクリアしなければなりません。プレミアリーグとCLを制した名将は、どんな戦い方で巻き返しを図るのでしょうか。守備を落ち着かせるなら、4-3-3に戻したほうがいいのではないかと思うのですが…。


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“ルイス・ディアス、アーノルド、マティプがリタイア!右サイドが課題のクロップ監督、巻き返し策は?” への1件のコメント

  1. lipoooool より:

    4-3-3だと守備の右IHの質・量が足りず、チアゴがいない場合の代替案が存在しない事は開幕からの試合で明らか。
    なので、直近2試合で導入した2ボランチで中盤のフィルターを増やす形が採用される可能性が高い。
    その戦い方であれば前線の個人能力の高さで、EL圏内まで入ってくれるのではないかと期待している。

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