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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Aston Villa×Chelsea】7本をストップ!ブルーズを救ったケパの超絶ビッグセーブをプレーバック!

ザルツブルグに1-1ドローという苦い初陣の後、CLではミランにダブルを喰らわせ、プレミアリーグは3連勝。グレアム・ポッター監督のビッグクラブチャレンジは、順風満帆といっていいでしょう。

エンゴロ・カンテ、チアゴ・シウヴァ、リース・ジェームズ、ウェズレイ・フォファナと、守備で頼りにしたい主力が続々とリタイアするなか、4戦連続クリーンシート&複数ゴールは文句なしの戦績です。トゥヘル前監督と入れ替わる格好となったオーバメヤンは3ゴール。これまで沈黙していたメイソン・マウントは、11節のアストン・ヴィラ戦で2ゴールを決めています。

就任以来の工夫と成果をいくつか挙げてみましょう。GKはケパにスイッチ。フォファナのポジションをカバーしているのは、トレヴォ・チャロバーです。ククレジャがレギュラーだった左のWBは、ミランとの連戦ではチルウェルを起用。中盤のコナー・ギャラガーがフィットし始め、ノーゴールの季節が続いたメイソン・マウントは彼らしいプレイを取り戻しています。

とはいえ、先週末のアストン・ヴィラ戦はほめられた出来ではありませんでした。開始早々のFKでピンチを迎え、左からのクロスに合わせたドゥグラス・ルイスのボレーをケパがキャッチ。何とかしのいだチェルシーは、タイロン・ミングスのヘディングミスがメイソン・マウントの前に落下する幸運なゴールで、6分という早い時間にリードしました。

1点を追うヴィラは、15分に決定機を創ります。左からマッギンが浮かしたクロスをレオン・バイリーがヘッドで合わせると、ボールはバーにヒット。21分の連打が決まらなかったのは、エドゥアール・メンディからゴールマウスを奪還した守護神が信じられないスーパーセーブを披露したからです。

マッギンのボレーを右に飛んでセーブしたケパは、こぼれたボールをダイレクトで叩いたジェイコブ・ラムジーの一撃も右に弾きました。ゴールキーパーの経験者なら、沈む弾道のボールを外に出すのがいかに難しいかはよくご存じでしょう。枠のすぐ左から打ったダニー・イングスの3発めはオフサイドでしたが、ケパはこれも腕に当てています。

27分には、左サイドのアシュリー・ヤングの縦パスを追ったマッギンが、チアゴ・シウヴァを跳ね飛ばしてフリー。ボックス左からの強烈なシュートは、またしてもケパが足でブロックしました。リース・ジェームズがいないサイドをやられ続けていたチェルシーは、GKの奮闘がなければ勝ち点を落としていたはずです。

31分、レオン・バイリーが右から上げたクロスに飛び込んだダニー・イングスのヘッドも、ケパがぎりぎりで触って上に弾き出すビッグセーブ。前半のピンチをすべてクリアした守護神は、51分のCKでフリーだったオリー・ワトキンスにも果敢に競りかけ、ヘディングは左に逸れていきました。

63分のFKに飛び出してパンチしたGKは、落下点にいたマッギンの左足ボレーをがっちりキャッチ。この直後、メイソン・マウントの素晴らしいFKが右隅に突き刺さり、勝負は決しました。一時はミスを連発し、放出の噂が流れていた守護神の復活と、自信を取り戻すサポートをした指揮官の慧眼に拍手を送りたいと思います。

次節のプレミアリーグはブレントフォード、週末はマンチェスター・ユナイテッド。徐々に歯車がかみ合ってきた一方で、右サイドの守備に不安を抱えるブルーズは、どこまで連勝できるでしょうか。明日のゲームは、絶好調イヴァン・トニーとケパのパフォーマンスに注目です。(ケパ・アリサバラガ 写真著作者/Vyacheslav Evdokimov)


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