ポッターの退任・就任で何が変わった?直接対決のブライトン&チェルシー、新旧監督のスタッツ比較!
今週末のプレミアリーグは、ビッグ6と降格候補の対戦が4試合組まれています。レスターVSマンチェスター・シティ、ボーンマスVSトッテナム、リヴァプールVSリーズ、アーセナルVSノッティンガム・フォレスト。いずれも上位が順当に勝ちそうですが、「スカイスポーツ」の予想屋ジョーンズ・ノウズさんは、スパーズとレッズをドロー決着としています。
残る2試合は、指揮官の古巣対決です。グレアム・ポッター率いるチェルシーとブライトンは土曜日、マンチェスター・ユナイテッドがデヴィッド・モイーズのウェストハムと戦うのは日曜日。より注目度が高いのは、監督が代わって2ヵ月も経っていない2チームのバトルでしょう。
「Graham Potter makes Brighton return as Chelsea show style & substance(グレアム・ポッターがブライトンに戻り、チェルシーのスタイルと真の姿を披露する)」。興味深いレポートを配信したのは、「BBC」のジョナサン・ジュレイコ記者。トーマス・トゥヘルを解任したチームと、ロベルト・デ・ゼルビを招聘したチームの新旧監督のスタッツ比較です。
トゥヘル監督の下で公式戦3勝1分3敗と苦しんでいたチェルシーは、ポッター就任後は6勝3分と無敗をキープ。ポゼッションは変わらず62%、1試合あたりのパス本数は569対589、シュート数は12.1対13.1と、攻撃の主要スタッツはさほど変わりません。しかしゴール数は、1.1から1.8にUP。新監督によって、前線の選手たちは明確にリフレッシュしています。
ゴールの内訳を見ると、トゥヘル監督と入れ変わるように加わったオーバメヤンが3ゴール、開幕からしばらくノーゴールだったメイソン・マウントが2ゴール。フィット感を高めているコナー・ギャラガーをはじめ、総勢11人が決めています。
攻撃時には、誰がどのエリアを担当するのかが決まっていたトゥヘル時代より、自由度とギアチェンジのメリハリは高まっています。とはいえ、この数字をもってポッターが上と評価するのは早計でしょう。プレミアリーグ開幕に出遅れたチームが、ようやくエンジンがかかってきたタイミングでの監督交代だったという面も大きいのではないかと思われます。
守備のスタッツを見ると、1試合あたりの被シュート数は9.7から9.4、失点は1.4から0.4と、こちらも改善しています。トゥヘルが築いた堅守のベースを活用したとはいえ、ケパの復活とトレヴォ・チャロバーの覚醒は、ポッター監督のお手柄です。カンテとフォファナを失い、クリバリは慣らし運転中という状況で、公式戦9試合4失点は大いに評価されるべきでしょう。
一方、ブライトンのスタッツは大きく変化しています。ポッターのプレミアリーグ6試合は4勝1分1敗、デ・ゼルビの5試合は2分3敗。ポゼッションは50.4%から59.4%と飛躍的に上がり、1試合あたりのパス本数も445本から572本と増加。しかしシュート数は13.3が13.6と伸びておらず、ゴール数は2.0から0.8と激減しています。
「BBC」の記者は、この状況について説明するために、シーガルズのファンサイト「We Are Brighton」のスコット・マッカーシーさんの分析を引用しています。
「(ポッターがいた)3シーズンの大半で、ブライトンは自分たちよりいいチームと対戦したとき、最高のパフォーマンスと結果を生み出してきた。アルビオンが問題を抱えるのは、バスを停めるような相手だ。ポッターが去るまで、問題は解決されなかった。ブライトンが、彼がいた最後の15試合で飛躍したのは、攻撃的なサッカーをするチームとぶつかったからだ」
なるほど。ポッター監督は、ブライトン退任の直前まで、プレミアリーグ15試合9勝4分2敗というブーストを続けていました。マンチェスター・ユナイテッド戦とウェストハム戦はダブルで、アーセナル、トッテナム、レスターといったアタッカー充実のチームに勝利。欧州で戦うレベルのチームを倒す一方で、ノリッジ、リーズ、セインツ、フラムに苦しめられました。
ゼ・デルビ監督のハイプレス、ポゼッション志向、オールコートマンツーマンは、バスを停めるという決断を促してしまったのかもしれません。ブレントフォード戦はシュート数7対21、オンターゲット3対7、ポゼッション27%対73%と圧倒しながら2-0の完敗。ノッティンガム・フォレスト戦のポゼッションも7割超で、オンターゲットゼロに抑えながら引き分けています。
さて、そんななかで、ブライトンVSチェルシー。元ポッターと現ポッターは、どちらが勝つのでしょうか。ハーランドを擁するプレミアリーグ王者とのゲームでも、ハイプレスとハイラインを指示したデ・ゼルビは、オーバメヤンとスターリングにもひるまないのではないでしょうか。となると…。
私の予想は、1-3でチェルシー。オーバメヤン、トロサール、オーバメヤン、マウントと、決める選手まで挙げておきましょう。キックオフは本日23時。せめて前半は、「あの予想、もしかして当たっちゃう?」とワクワクしていたいのですが…。
残る2試合は、指揮官の古巣対決です。グレアム・ポッター率いるチェルシーとブライトンは土曜日、マンチェスター・ユナイテッドがデヴィッド・モイーズのウェストハムと戦うのは日曜日。より注目度が高いのは、監督が代わって2ヵ月も経っていない2チームのバトルでしょう。
「Graham Potter makes Brighton return as Chelsea show style & substance(グレアム・ポッターがブライトンに戻り、チェルシーのスタイルと真の姿を披露する)」。興味深いレポートを配信したのは、「BBC」のジョナサン・ジュレイコ記者。トーマス・トゥヘルを解任したチームと、ロベルト・デ・ゼルビを招聘したチームの新旧監督のスタッツ比較です。
トゥヘル監督の下で公式戦3勝1分3敗と苦しんでいたチェルシーは、ポッター就任後は6勝3分と無敗をキープ。ポゼッションは変わらず62%、1試合あたりのパス本数は569対589、シュート数は12.1対13.1と、攻撃の主要スタッツはさほど変わりません。しかしゴール数は、1.1から1.8にUP。新監督によって、前線の選手たちは明確にリフレッシュしています。
ゴールの内訳を見ると、トゥヘル監督と入れ変わるように加わったオーバメヤンが3ゴール、開幕からしばらくノーゴールだったメイソン・マウントが2ゴール。フィット感を高めているコナー・ギャラガーをはじめ、総勢11人が決めています。
攻撃時には、誰がどのエリアを担当するのかが決まっていたトゥヘル時代より、自由度とギアチェンジのメリハリは高まっています。とはいえ、この数字をもってポッターが上と評価するのは早計でしょう。プレミアリーグ開幕に出遅れたチームが、ようやくエンジンがかかってきたタイミングでの監督交代だったという面も大きいのではないかと思われます。
守備のスタッツを見ると、1試合あたりの被シュート数は9.7から9.4、失点は1.4から0.4と、こちらも改善しています。トゥヘルが築いた堅守のベースを活用したとはいえ、ケパの復活とトレヴォ・チャロバーの覚醒は、ポッター監督のお手柄です。カンテとフォファナを失い、クリバリは慣らし運転中という状況で、公式戦9試合4失点は大いに評価されるべきでしょう。
一方、ブライトンのスタッツは大きく変化しています。ポッターのプレミアリーグ6試合は4勝1分1敗、デ・ゼルビの5試合は2分3敗。ポゼッションは50.4%から59.4%と飛躍的に上がり、1試合あたりのパス本数も445本から572本と増加。しかしシュート数は13.3が13.6と伸びておらず、ゴール数は2.0から0.8と激減しています。
「BBC」の記者は、この状況について説明するために、シーガルズのファンサイト「We Are Brighton」のスコット・マッカーシーさんの分析を引用しています。
「(ポッターがいた)3シーズンの大半で、ブライトンは自分たちよりいいチームと対戦したとき、最高のパフォーマンスと結果を生み出してきた。アルビオンが問題を抱えるのは、バスを停めるような相手だ。ポッターが去るまで、問題は解決されなかった。ブライトンが、彼がいた最後の15試合で飛躍したのは、攻撃的なサッカーをするチームとぶつかったからだ」
なるほど。ポッター監督は、ブライトン退任の直前まで、プレミアリーグ15試合9勝4分2敗というブーストを続けていました。マンチェスター・ユナイテッド戦とウェストハム戦はダブルで、アーセナル、トッテナム、レスターといったアタッカー充実のチームに勝利。欧州で戦うレベルのチームを倒す一方で、ノリッジ、リーズ、セインツ、フラムに苦しめられました。
ゼ・デルビ監督のハイプレス、ポゼッション志向、オールコートマンツーマンは、バスを停めるという決断を促してしまったのかもしれません。ブレントフォード戦はシュート数7対21、オンターゲット3対7、ポゼッション27%対73%と圧倒しながら2-0の完敗。ノッティンガム・フォレスト戦のポゼッションも7割超で、オンターゲットゼロに抑えながら引き分けています。
さて、そんななかで、ブライトンVSチェルシー。元ポッターと現ポッターは、どちらが勝つのでしょうか。ハーランドを擁するプレミアリーグ王者とのゲームでも、ハイプレスとハイラインを指示したデ・ゼルビは、オーバメヤンとスターリングにもひるまないのではないでしょうか。となると…。
私の予想は、1-3でチェルシー。オーバメヤン、トロサール、オーバメヤン、マウントと、決める選手まで挙げておきましょう。キックオフは本日23時。せめて前半は、「あの予想、もしかして当たっちゃう?」とワクワクしていたいのですが…。
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