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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

タイムアップ直前、決勝ゴールはホイビュルク!劇的な逆転勝利を決めたトッテナムはCL首位通過!

「いい選手たちだけど、ときどき簡単に自信を失ってしまう」。2-0から逆転したボーンマス戦の後、チームのメンタルの弱さを嘆いたコンテ監督。チャンピオンズリーグのマルセイユ戦は、ドロー以上ならCL続行、敗れればEL転落という大事なゲームです。プレミアリーグで3位のチームは、プレッシャーに負けずに戦い抜くことができるでしょうか。

スポルティングCP戦でレッドカードをもらい、ベンチに入れない指揮官のチョイスは3-4-3でしょう。GKロリス、DFラングレ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。WBにペリシッチとセセニョン、センターはホイビュルクとベンタンクール。前線はルーカス・モウラ、ハリー・ケイン、ソン・フンミンです。

アウェイチームのキックオフに、ブーイングが轟くスタッド・ヴェロドローム。3分に左のアミーヌ・アリがゴール前に浮かすと、右ポストをかすめるきわどいヘディングシュートを放ったのは、アレクシス・サンチェスです。5分にペリシッチを抜き去り、ゴールライン際を進んだクラウスは、グラウンダーをロリスに押さえられてしまいました。

8分にソン・フンミンが囲まれて奪われ、縦パスをもらったアレクシス・サンチェスのミドルは、左にアウト。スパーズの最終ラインは5枚になっています。ボールをキープすると、すかさずブーイング。15分を過ぎても、プレミアリーグ10ゴールのエースが攻撃に絡むシーンはありません。

19分、ボックスやや左でパスを受けたアレクシス・サンチェスは、振り向きざまに左足を振り抜くもロリスがセーブ。21分にクロスを胸で止めたクラウスは、ファーに打った右足の一撃が外に逸れていきます。24分の競り合いで顔面を強打したソン・フンミンは、脳震盪でしょうか。29分にピッチに入ったのは、イヴ・ビスマです。

33分、右サイドから上がったエンベンバのクロスがファーへ。セセニョンが触ったボールに反応したヴェレトゥの左足ボレーは、ロリスが左に弾き出しました。42分のCKで、ロリスに競り勝ったギゴのヘッドはクロスバーの上。マルセイユが先制したのは、前半の追加タイムです。右からのショートコーナー。クロスをヘッドで叩き込んだエンベンバは、完全にノーマークでした。

5-4-1を強いられたアウェイチームは、最終盤に放ったハリー・ケインとホイビュルクのミドルのみしか見せ場がなく、厳しいハーフタイムを迎えました。右サイドでやりにくそうにプレイする時間が長かったセセニョンが下がり、エメルソン・ロイヤルがWBに入っています。

48分にベンタンクールが右から上がり、きわどいクロスを入れると、GKパウ・ロペスがハリー・ケインの前で弾いて失点を回避。54分にチームを救ったのは、左からのFKをラングレの頭に合わせたペリシッチでした。1-1、このまま終わればノックアウトラウンド進出が決まります。

59分のアミーノ・アリのミドルは、惜しくもクロスバー越え。同点ゴールの直後は3-4-3だったアウェイチームは、守備の時間が増えています。63分、左サイドのベンタンクールが起点となったカウンター。エメルソンのクロスをパウ・ロペスがファンブルし、詰めたハリー・ケインは触るのが精一杯でした。

エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデも1-1のイーブン。残り20分の並びは、スパーズが勝ち点9で首位、2位スポルティングCPと3位フランクフルトが勝ち点8、ひとつ少ないマルセイユが最下位です。75分にウンデルが左足で巻いたミドルは、ロリスがキャッチ。フランクフルトが逆転し、グループ2位に落ちたという情報は、選手たちには届いていないでしょう。

79分、右の太腿の裏を押さえて座り込んだのはベンタンクール。大事に至らなかったMFは、2分後にボックス右を突破し、中央にグラウンダーを送りました。ルーカス・モウラの落としを叩いたホイビュルクのシュートはバーを直撃。1分後、ボックス手前で倒されたルーカス・モウラのラストパスで、ゴール前に抜け出したハリー・ケインの転倒は、確かにノーファールです。

84分にゴール前でこぼれ球を拾い、右に回り込んだアレクシス・サンチェスのシュートは、ブロックしたペリシッチがガッツポーズ。ベンタンクールはやはり厳しかったのか、オリヴァー・スキップに後を譲っています。87分、交代で入ったルイス・ハビエル・スアレスのクロスがゴールの左に届くと、フリーだったコラシナツの決定的なヘッドは、左に逸れてしまいました。

91分にドリブルで持ち込んだヌーノ・タヴァレスのシュートは、ロリスの頭上にアウト。1-2で終えたフランクフルトが先に勝ち抜けを決めたようです。追加タイムは既に4分を過ぎ、左サイドでハリー・ケインがキープ。逆サイドから上がったホイビュルクはフリーです。エースのパスを受け、GKの位置とコースを確認したMFは、首位通過を決める一撃を左のポストの内側に当てました。

スパーズサポーターのみなさん、CLグループステージ首位通過、おめでとうございます!絶望的だった前半、希望を見出しながらもどちらが勝つかわからなかった後半。コラシナツ、アレクシス・サンチェス、グエンドゥジ、ヌーノ・タヴァレスといったアーセナル関連銘柄に決められていたら、うっとうしい夜になっていたでしょう。

ホイビュルクのシュートがバーを叩き、枠に収めればよかったコラシナツが外した終盤の攻防は、スリリングでした。最後まで諦めず、勝利をもぎ取った今日のようなゲームを積み重ねれば、チームの一体感とメンタルの強度を高めることができるでしょう。週末のプレミアリーグは、リヴァプールとの大一番。最後まで勝負がわからないエキサイティングな展開を期待しています。(ピエール・エミール・ホイビュルク 写真著作者/Ardfern)


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