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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

後半のシステム変更は不発…マンチェスター・ユナイテッドは2点めを奪えず、EL2位通過!

5戦全勝のレアル・ソシエダと、4勝1敗のマンチェスター・ユナイテッド。ヨーロッパリーググループステージ最終節、アノエタで開催される一戦は、グループ首位を争う決戦です。オールド・トラフォードの初戦を0-1で落としているテン・ハフ監督のチームは、プレーオフを回避したければ2点が必要という状況です。

さっそく、プレミアリーグ5位のアウェイチームのスタメンを紹介しましょう。GKデ・ヘア、DFダロト、リンデロフ、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。セントラルMFはカゼミーロとエリクセン、2列めはブルーノ・フェルナンデス、ファン・デ・ベーク、ガルナチョ、最前線にクリスティアーノ・ロナウドという布陣です。

立ち上がりは、攻め合いを予感させる展開。5分にメリーノの縦パスで抜け出したカルロス・フェルナンデスは、左足のシュートが外れた後、オフサイドを取られました。レアル・ソシエダのほうがプレスが機能しており、パスコースを絞れていないマン・ユナイテッドは、しばしばメリーノやブライス・メンデスをフリーにしています。

アウェイチームの最初の決定機は17分。デ・ヘアのフィードが右サイドのブルーノ・フェルナンデスに入り、競り勝ったMFのヘディングがクリスティア―ノ・ロナウドの足元に届きました。きれいなスルーパスで抜け出したのは、左サイドからスプリントしたガルナチョ。ドリブルでボックスに持ち込み、左足で放ったシュートがゴールの右隅に突き刺さりました。

マンチェスター・ユナイテッドは、追加点を挙げれば順位を入れ替えることができます。27分、右でキープしたブルーノが、長いスルーパス。中に切り返して2人かわしたガルナチョのシュートは、GKレミロの頭上に浮いてしまいました。

34分、ダロトの縦パスで右から上がったのはブルーノ。右足のアーリークロスは、ファーからゴールに迫ったロナウドの前を抜けていきました。41分にボックス手前でパスをもらったパブロ・マリンは、カゼミーロにコースをつぶされ左足のシュートをミートできません。

直後、リサンドロ・マルティネスのロングフィードを追ったロナウドが、パチェコに詰めて奪ってGKと1対1。追加点かと思われた絶好機は、ループシュートが枠を越えてしまいました。43分には、レアル・ソシエダに決定機。右から放ったゴロサベルのミドルを右手を伸ばして弾いたデ・ヘアは、詰めたパブロ・マリンの一撃も頭に当てて外に出しました。

前半は0-1。マンチェスター・ユナイテッドのオンターゲットはゴールシーンだけです。48分にリコのクロスに反応したセルロートは、ヘディングシュートをリサンドロ・マルティネスにブロックされました。52分に右サイドを突破したブルーノのクロスは、味方に通らず。ゴールが必要なプレミアリーグのクラブは、守勢にまわっています。

テン・ハフ監督は、58分にリンデロフとファン・デ・ベークを下げ、マクトミネイとラシュフォードを投入。プレミアリーグとヨーロッパリーグを足しても出場30分のファン・デ・ベークは、パス成功9本のみという冴えない数字で終わりました。

69分、ナバーロのFKがカルロス・フェルナンデスにぴたりと合うも、ヘディングシュートはクロスバーを越えていきます。後半は両者ともにチャンスを創れず、73分のエルストンドのシュートは、デ・ヘアが落ち着いてキャッチ。75分にロナウドが強引に打ったシュートもあっさりブロックされ、セルロートのミドルは左に逸れていきました。

82分にエリクセンとガルナチョが下がり、フレッジとマグワイア。おお、マグワイアは最前線にいます。ここは素直に、マグワイアをCBに入れて、3バックに組み込んだルーク・ショーを外に出したほうがよかったのではないでしょうか。3-5-2から3-4-3というシフトチェンジは、サイドアタックを仕掛けられなくなるというマイナスが大きかったように思います。

シュート4本&オンターゲット1本に終わったマンチェスター・ユナイテッドは、0-1でリベンジを果たしたものの、得失点差で及ばずグループ2位に終わりました。3-5-2は不発に終わったものの、若手と負傷明けの選手を先発で起用しつつ、新たな布陣を試せたことをプラスに捉えたいと思います。

マンチェスターダービーで大敗した後は、公式戦7勝2分と無敗継続。接戦続きではありますが、直近7試合は1失点と守備力は確実に向上しています。


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