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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「自らの力を証明するか、あるいは…」指揮官&ルーニーがファン・デ・ベークとロナウドに迫った二択。

ヨーロッパリーグのレアル・ソシエダ戦は、ボールタッチ19回でパス成功9本。プレミアリーグ15節のアストン・ヴィラ戦は18回で13本、カラバオカップのヴィラとの再戦は21回で12本。3試合連続で先発だったドニー・ファン・デ・ベークは、185分のアピールタイムを無為に過ごしてしまいました。

もちろん、3試合ともノーゴールノーアシスト。1本ずつしかないシュートとチャンスクリエイトは、3-1で完敗したヴィラ戦で、勝利につながるプレイはひとつもありませんでした。アヤックスでともに戦った指揮官によって復活するかと期待したのですが、今もなお存在感を発揮できていません。

マンチェスター・ユナイテッドのシャツでプレイしたプレミアリーグは、31試合2ゴール1アシスト。チャンスを活かせなかったMFについて、「まだ扉は開いている」とポジティブに語ったテン・ハフ監督は、「ローンは意味がないと思う。自分の力を証明するか、出ていくかの二択だ」と、売却の可能性に言及しています。

「いろいろな意見は目にしている。ソシエダ戦やヴィラ戦でのパフォーマンスを振り返ると、彼には10番を期待したが、力を発揮できなかったということになる。われわれには、10番は中央からラストパスを出すプレーメーカーであるというロマンティックな考え方がある。しかし最近は、いいチームは中盤を閉めてしまうので、数多くボールにタッチするのが難しくなっている」(エリック・テン・ハフ)

不振のプレーメイカーの強みを問われ、「9番とのコンビネーションと先読み」と評した指揮官は、「ポジショニングはいいけど、ペースとインテンシティが足りない」と指摘しています。彼は、変われるのでしょうか。1月のマーケットが終わるまでのチャンスは、12試合しかありません。

「自分の力を証明するか、出ていくか」といえば、プレミアリーグ10試合1ゴールのセンターフォワードの去就も気になります。クリスティアーノ・ロナウドは出ていくのか…いや、手を挙げてくれるクラブはあるのか。明らかにモチベーションが低い7番に、二択を突き付けているのはウェイン・ルーニーです。

「シーズン当初から彼がやってきたことを、マンチェスター・ユナイテッドは許すべきではない。ロイ・キーンが彼を擁護しているのを見た。こんな話をしても、ロイは受け入れないだろうね。でも、再建しようとしているマンチェスター・ユナイテッドにとって、あれは必要ない気晴らしだ」

「クリスティアーノがやるべきは、とにかく頭を下げ、ちゃんと仕事し、監督に必要とされるときにプレーできるよう備えるだけだ。そうすれば、彼は戦力になる。そうでなければ、不要な邪魔者になってしまう」

現役時代から、セルフィッシュな選手を嫌っていた元キャプテンらしいコメントです。「テン・ハフはとてもよくやっていると思う」と指揮官を評したルーニーは、「ダレン・フレッチャーとはとても親しいので、彼がどのように仕事に取り組んでいるのかを知っている。選手やスタッフが、今までよりずっと幸せであることも」と結んでいます。

ラシュフォード、マルシアル、アントニー、ロナウドを全員足しても、ハリー・ケインのゴール数に届かないのに、ニューカッスルやトッテナムと差のない5位にいるのは新監督の手柄でしょう。ゴールを決めることに集中できるストライカーと、ブルーノやエリクセンを休ませることができるプレーメイカーを冬に獲得できれば、来季のCL出場権に手が届くのではないでしょうか。

テン・ハフ監督も、二択を迫られているのだと思います。彼らに期待し続けるのか、自らの戦術にフィットする新戦力と入れ替えるのか、と。


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